第4話
文字数 463文字
ひとり旅に出るとき、見たいものや食べたいものではなくて、旅に出ること自体が本当の目的ということがままあると思う。そういうとき、ろくな調べも準備もせず、辛い想いや迷いに囚われたまま、逃げるかのように飛び立つ。行きの電車やバス、或いは飛行機では、そうした重い想いをしっかり抱え込み、新しい土地に着いてもまだなお、その想いは私にとどまっている。
でも、新しい街を歩くうちに目新しい何かや知らなかった何かを見つけ、逃げたかった何かと少しずつ気持ちの距離を取り、落としもののように置いていく。そして、当時の写真を見て或いはまたその土地を訪れて、ふと当時の想いがよみがえる。
気持ちの落としものの代わりには、新しいものに出会えた自分への自信を持つことができる。旅が終われば日常の想いはまた私につきまとうけど、旅で得たその自信は消えずに、私を前に進めてくれるような気がする。
いつ行っても、ふらっと行っても、調べて行っても、新しい何かと出会える金沢は、つくづくひとり旅に向いている街だなぁと思う。また行くから、そのときはよろしくね。
でも、新しい街を歩くうちに目新しい何かや知らなかった何かを見つけ、逃げたかった何かと少しずつ気持ちの距離を取り、落としもののように置いていく。そして、当時の写真を見て或いはまたその土地を訪れて、ふと当時の想いがよみがえる。
気持ちの落としものの代わりには、新しいものに出会えた自分への自信を持つことができる。旅が終われば日常の想いはまた私につきまとうけど、旅で得たその自信は消えずに、私を前に進めてくれるような気がする。
いつ行っても、ふらっと行っても、調べて行っても、新しい何かと出会える金沢は、つくづくひとり旅に向いている街だなぁと思う。また行くから、そのときはよろしくね。