(二)-3
文字数 354文字
私は背後へ吹き飛ばされたが、地面に倒れた瞬間にとっさに頭を守ることができたので、失神することはなかった。しかし、尻餅をついたときのようにおしりと背中を強打して痛かった。それ以外には幸い怪我はなさそうだった。
爆風が通り過ぎると、周囲には土煙が立ちこめていたが、すぐに落ち着き始め、少しずつ遠くが見えるようになっていった。
宴会場のドアが開いて中の人たちがぞろぞろ出てきた。みんな「どうしたんだ」と言いながら周囲を見回していた。
私は背中の痛みをこらえながらなんとか立ち上がった。廊下の先の方からは「おい!」と叫ぶ声が聞こえた。
人だかりができつつあるそこ私も向かった。こんな爆発なんて、普通のホテルではあり得ないし、披露宴のサプライズ企画にしては大きすぎる。事故か事件か、どちらかなのは明らかだった
(続く)
爆風が通り過ぎると、周囲には土煙が立ちこめていたが、すぐに落ち着き始め、少しずつ遠くが見えるようになっていった。
宴会場のドアが開いて中の人たちがぞろぞろ出てきた。みんな「どうしたんだ」と言いながら周囲を見回していた。
私は背中の痛みをこらえながらなんとか立ち上がった。廊下の先の方からは「おい!」と叫ぶ声が聞こえた。
人だかりができつつあるそこ私も向かった。こんな爆発なんて、普通のホテルではあり得ないし、披露宴のサプライズ企画にしては大きすぎる。事故か事件か、どちらかなのは明らかだった
(続く)