第6話 双子のきょうだい 1
文字数 3,787文字
静かだ。
時計の秒針の音が、いやにはっきりと聞こえる。店内にいくつかある時計のうち、本日メインで働いている(?)のは、俺が今座ってるレジカウンター(てか、帳場?)横の鳩時計だけらしい。
この前店番した時には見かけなかったけど、元からあったのか、それともこの古道具屋・慈恩堂店主が、どこからか仕入れてきたものなのか。
今日は早朝からバタバタと忙しかった。日が昇るか昇らないかの時間帯にグレートデンの伝さんを散歩に連れていき、爽やかな朝の空気を存分に吸い、次いで、新規の顧客・多聞さんちのニューファンドランド、風子ちゃんの運動不足解消のお相手を務めた。汗だくになったTシャツを新しいものに着替え、午前十時にはこの慈恩堂に到着。
昨日から頼まれていた店番を務めるためだ。
俺が来るのを今か今かと待ちかねていたらしい店主は、「お弁当を用意してあるんで、昼になったら遠慮なく食べてくださいね。あ、おやつも色々あるし、コーヒーでも紅茶でも緑茶でも、何でも好きなものをどうぞ!」と一息に告げると、風のように去っていった。
行き先は聞いていない。聞く暇もなかった。
店主の背中がドアの外に消えた途端、時間の進み方が遅くなったみたいだ。なんか、パンツのゴムが伸びたみたいな感じ。さっきまで、あんなに忙しかったのに。
ま、いいけど。夕方までに帰ってきてくれさえすれば。夕方から夜に掛けては、また別の依頼があるからな。
それにしても、閑だ。あー……まだ午前中だというのに、閑なのと静かなので眠ってしまいそうになる。朝から運動したしなぁ。伝さんとの散歩はともかく、風子ちゃん。飼い主の多聞さん彼女に甘くて、おやつとか与えすぎるから、すっかり太って散歩嫌いな子に。
あそこ、庭が広いからまだいいけど、ニューファンドランドは大型犬なんだからもっと散歩させないと。でもまあ、俺みたいな何でも屋でも雇って、愛犬の運動不足を何とかしようという気があるだけ、まだマシなのかなぁ。
風子ちゃんとのボール遊び、俺の方が走らされてた気がする……つ、疲れた。
ああ、いかん。うっかりするとまた居眠りしてしまう。船漕いでる場合じゃないぞ、俺。ここで眠ったら、また……。
チリリリン。
ドアベルの音がして、一瞬にして俺は眠りの呪縛から逃れた。客か? 珍しい。前回の店番の時はとうとう誰も来なかったが。
「……ん?」
誰もいない。今、確かにドアベル鳴ったよな? 空耳? まさか。けど、周囲を見回しても、目に入るのは──。
いわく有り気に煤けた組木の箱とか、今にもそれぞれ手を取って踊り出しそうな七福神、蓄音機、手回しオルガン、飴色の木肌も艶々とでっぷり太ったガマガエル、金の褪せたような渋い色合いの観音像、柄の細工が美しい小刀、etc,etc,
怪しい。
いや、いやいやいや。俺、寝てないつもりで一瞬寝落ちしたんだ。瞬停だ。で、その短い間に夢を見て、その夢の中でドアベルの音を聞いたんだ。そうだ。そうに違いない。
「ラジオでも聞こうかな!」
わざと声を出し、傍にあった古めかしいラジオを引き寄せようとした。テレビ無いんだよな、ここ。
「おじさん」
いきなり呼びかけられて、俺は飛び上がりそうになった。誰?
焦って周囲を見回しても誰もいない。店の入り口も閉まったまま。
……
……
いやー、参ったな、俺。このトシでボケたかなぁ。さっきの声は、無意識につけたラジオから聴こえたんだよ、きっと。で、またうっかり無意識にスイッチ切っちゃったんだよ。寝ぼけてたんだな。
変な時間に居眠りすると、時々妙にリアルっつーか、シュールっつーか、そんな夢見るよなぁ。これがホントのシュールレアリズム……。
「ねえ、おじさんたら」
せっかく現実逃避に成功しかけてたのに、なんで邪魔するかなぁ、この幻聴。それとも、俺はまだ夢見てるのかな。
顔を擦って、立ち上がる。眠気覚ましにコーヒーでも淹れよう……。
って、あれ?
「君、どこから来たの?」
帳場に座ってたら見えない位置に、小学校入学前かそれくらいの年頃の男の子が立っていた。
「おじさん、ぼくの兄ちゃん、しらない?」
問いが耳に入らなかったのか、それとも無視することにしたのか、男の子は俺の顔を真っ直ぐ見上げて訊ねてきた。
「えーっと……」
すぐに言葉が出てこない。突然の訪問者に戸惑ったというか、困惑したというか。予想外の出来事に遭遇した時、人は言葉を失うという。
などと、大袈裟な話じゃないだろ、これは。
「お兄ちゃんと、ここで待ち合わせでもしてたのかな? あ、君は真久部さんの親戚の子?」
うん。そう考えるのが妥当だろうな。店主のプライベートについて聞いたことはないけど、この子は彼の甥っ子か、あるいはイトコの子じゃないだろうか。
「まくべ? だれ、それ」
必死に考え出した〈正解〉を無邪気に否定されて、俺は膝から力が抜けそうになった。何とか堪えて、訊ねてみる。
「んー、このお店の店長さんなんだけどね。今ちょっと仕事で出掛けてるから、小父さんが代わりに店番してるんだ。夕方になったら帰ってくるけど……それまで、ここで待ってるかい? あ、お家の人にはここに来ることちゃんと言って来たかな?」
「兄ちゃんむかえにいくって、ちゃんといってきたよ」
「あ、もしかして、君の言う兄ちゃんて、真久部さんのことかな?」
「だから、それ、だれ?」
「……」
何を言っていいか分からなくなって、俺は途方に暮れた。この子の言う<兄ちゃん>が慈恩堂店主でないことは分かった。が、この子と店主の関係が分からない。
「えーと、君はどうしてここに来たのかな?」
「兄ちゃんのにおいがしたから」
「……」
兄ちゃんのにおい、ねぇ。
意味、不明。
気を取り直せ、俺。主語とか目的語とか述語とか、子供はそんなものお構いなしにしゃべるもんだ。なんてーの? まだこの世の決まりごとに拘束されてないっていうか。「七つまでは神様のもの」とかいうらしいし。
「そっか。兄ちゃんのにおいを追いかけてきたのか」
「うん」
肯定してやると、こっくりと子供はうなずく。頑是無い仕草がかわいい。
「どうやってここまで来たの? 誰かに送ってもらったのかな?」
「はしってきた」
走ってきた? 電車で? 車で? ま、いいや。話を進めることにしよう。
「んーと……まだ君の兄ちゃんのにおい、してる?」
俺の問いに、子供はまたこっくりと頷いた。
「でも、小父さん、ここに来てから君の兄ちゃんらしい子は見てないんだけど、兄ちゃんは何年生かな?」
「なんねんせい、ってなに?」
くりん、とした目で俺を見上げる小さい子。見るからに就学前みたいだし、まだ分かんないだな、きっと。
気を取り直して、質問の仕方を変えてみる。
「えーと、兄ちゃんとは年は幾つ離れてるの?」
「はなれてないよ。ぼくたち、ふたごだもん」
双子。ってことは、まだ幼いし、一卵性でも二卵性でもそっくりなんじゃないだろうか。俺と双子の弟も、子供の頃の写真を見たら本人たちですら見分けをつけるのは難しかったもんだ。俺たちは一卵性だったから、大人になってからも、それぞれの友人知人から間違われたりしたっけ。
弟は、もう死んでしまったけれども。
「……そっか。双子の兄ちゃんか。でも、何で兄ちゃんだけここにいると思ったの? はぐれちゃったのかな?」
「ちがうよ。はぐれたんじゃないよ。兄ちゃん、しらないひとにつれてかれたんだ」
「え? 誘拐されたの?」
予想もしなかった答えに、俺は動揺を隠せなかった。
「兄ちゃん、いっつも口あけてるからかなぁ、ちょっとぼんやりさんなんだ。へんなひとたちがきたから、兄ちゃん気をつけてっていったのに、ぼくがちょっとその人たちのこと、お家のひとにほうこくしてるあいだに、つれてかれちゃったみたい」
連れてかれちゃったって、それって大事じゃないか! この子の家の人は何してるんだ? まず警察だよ、警察!
「ちょ、ちょっと待っててね!」
俺は帳場にある古めかしいダイヤル式黒電話の受話器を掴み、百十番の「11」までダイヤルを回した。数字が小さいから、行って戻るのが早い。ジィコジィコ、よし、最後は「0」だ。
ったく、この子みたいに稚い子供を攫っていくなんて、絶対ペドフィリアな変態野郎だ。ダメだ、早く見つけてやらなくちゃ!
って、アレ?
俺は「0」を回しかけて、止めた。えっと、えっと。何が俺の指を止めたんだろうか。あー、うー、う?
黒くて重い受話器を持ったまま、俺は目の前の男の子を見た。「どうしてここに来たの?」という俺の問いに、この子は何て答えた?
──兄ちゃんのにおいがしたから。
「えーっ!」
思わず口から飛び出した、自分でも驚くほどの声。男の子もびっくりまなこで俺を見る。
けど、それを気にする余裕は俺には無かった。
ここで、この店で、この子の兄ちゃんのにおいがするということは……?
じ、慈恩堂店主が、この子の兄ちゃんをかどわかしたのか? ペドフィリアの変態は、彼なのか?
時計の秒針の音が、いやにはっきりと聞こえる。店内にいくつかある時計のうち、本日メインで働いている(?)のは、俺が今座ってるレジカウンター(てか、帳場?)横の鳩時計だけらしい。
この前店番した時には見かけなかったけど、元からあったのか、それともこの古道具屋・慈恩堂店主が、どこからか仕入れてきたものなのか。
今日は早朝からバタバタと忙しかった。日が昇るか昇らないかの時間帯にグレートデンの伝さんを散歩に連れていき、爽やかな朝の空気を存分に吸い、次いで、新規の顧客・多聞さんちのニューファンドランド、風子ちゃんの運動不足解消のお相手を務めた。汗だくになったTシャツを新しいものに着替え、午前十時にはこの慈恩堂に到着。
昨日から頼まれていた店番を務めるためだ。
俺が来るのを今か今かと待ちかねていたらしい店主は、「お弁当を用意してあるんで、昼になったら遠慮なく食べてくださいね。あ、おやつも色々あるし、コーヒーでも紅茶でも緑茶でも、何でも好きなものをどうぞ!」と一息に告げると、風のように去っていった。
行き先は聞いていない。聞く暇もなかった。
店主の背中がドアの外に消えた途端、時間の進み方が遅くなったみたいだ。なんか、パンツのゴムが伸びたみたいな感じ。さっきまで、あんなに忙しかったのに。
ま、いいけど。夕方までに帰ってきてくれさえすれば。夕方から夜に掛けては、また別の依頼があるからな。
それにしても、閑だ。あー……まだ午前中だというのに、閑なのと静かなので眠ってしまいそうになる。朝から運動したしなぁ。伝さんとの散歩はともかく、風子ちゃん。飼い主の多聞さん彼女に甘くて、おやつとか与えすぎるから、すっかり太って散歩嫌いな子に。
あそこ、庭が広いからまだいいけど、ニューファンドランドは大型犬なんだからもっと散歩させないと。でもまあ、俺みたいな何でも屋でも雇って、愛犬の運動不足を何とかしようという気があるだけ、まだマシなのかなぁ。
風子ちゃんとのボール遊び、俺の方が走らされてた気がする……つ、疲れた。
ああ、いかん。うっかりするとまた居眠りしてしまう。船漕いでる場合じゃないぞ、俺。ここで眠ったら、また……。
チリリリン。
ドアベルの音がして、一瞬にして俺は眠りの呪縛から逃れた。客か? 珍しい。前回の店番の時はとうとう誰も来なかったが。
「……ん?」
誰もいない。今、確かにドアベル鳴ったよな? 空耳? まさか。けど、周囲を見回しても、目に入るのは──。
いわく有り気に煤けた組木の箱とか、今にもそれぞれ手を取って踊り出しそうな七福神、蓄音機、手回しオルガン、飴色の木肌も艶々とでっぷり太ったガマガエル、金の褪せたような渋い色合いの観音像、柄の細工が美しい小刀、etc,etc,
怪しい。
いや、いやいやいや。俺、寝てないつもりで一瞬寝落ちしたんだ。瞬停だ。で、その短い間に夢を見て、その夢の中でドアベルの音を聞いたんだ。そうだ。そうに違いない。
「ラジオでも聞こうかな!」
わざと声を出し、傍にあった古めかしいラジオを引き寄せようとした。テレビ無いんだよな、ここ。
「おじさん」
いきなり呼びかけられて、俺は飛び上がりそうになった。誰?
焦って周囲を見回しても誰もいない。店の入り口も閉まったまま。
……
……
いやー、参ったな、俺。このトシでボケたかなぁ。さっきの声は、無意識につけたラジオから聴こえたんだよ、きっと。で、またうっかり無意識にスイッチ切っちゃったんだよ。寝ぼけてたんだな。
変な時間に居眠りすると、時々妙にリアルっつーか、シュールっつーか、そんな夢見るよなぁ。これがホントのシュールレアリズム……。
「ねえ、おじさんたら」
せっかく現実逃避に成功しかけてたのに、なんで邪魔するかなぁ、この幻聴。それとも、俺はまだ夢見てるのかな。
顔を擦って、立ち上がる。眠気覚ましにコーヒーでも淹れよう……。
って、あれ?
「君、どこから来たの?」
帳場に座ってたら見えない位置に、小学校入学前かそれくらいの年頃の男の子が立っていた。
「おじさん、ぼくの兄ちゃん、しらない?」
問いが耳に入らなかったのか、それとも無視することにしたのか、男の子は俺の顔を真っ直ぐ見上げて訊ねてきた。
「えーっと……」
すぐに言葉が出てこない。突然の訪問者に戸惑ったというか、困惑したというか。予想外の出来事に遭遇した時、人は言葉を失うという。
などと、大袈裟な話じゃないだろ、これは。
「お兄ちゃんと、ここで待ち合わせでもしてたのかな? あ、君は真久部さんの親戚の子?」
うん。そう考えるのが妥当だろうな。店主のプライベートについて聞いたことはないけど、この子は彼の甥っ子か、あるいはイトコの子じゃないだろうか。
「まくべ? だれ、それ」
必死に考え出した〈正解〉を無邪気に否定されて、俺は膝から力が抜けそうになった。何とか堪えて、訊ねてみる。
「んー、このお店の店長さんなんだけどね。今ちょっと仕事で出掛けてるから、小父さんが代わりに店番してるんだ。夕方になったら帰ってくるけど……それまで、ここで待ってるかい? あ、お家の人にはここに来ることちゃんと言って来たかな?」
「兄ちゃんむかえにいくって、ちゃんといってきたよ」
「あ、もしかして、君の言う兄ちゃんて、真久部さんのことかな?」
「だから、それ、だれ?」
「……」
何を言っていいか分からなくなって、俺は途方に暮れた。この子の言う<兄ちゃん>が慈恩堂店主でないことは分かった。が、この子と店主の関係が分からない。
「えーと、君はどうしてここに来たのかな?」
「兄ちゃんのにおいがしたから」
「……」
兄ちゃんのにおい、ねぇ。
意味、不明。
気を取り直せ、俺。主語とか目的語とか述語とか、子供はそんなものお構いなしにしゃべるもんだ。なんてーの? まだこの世の決まりごとに拘束されてないっていうか。「七つまでは神様のもの」とかいうらしいし。
「そっか。兄ちゃんのにおいを追いかけてきたのか」
「うん」
肯定してやると、こっくりと子供はうなずく。頑是無い仕草がかわいい。
「どうやってここまで来たの? 誰かに送ってもらったのかな?」
「はしってきた」
走ってきた? 電車で? 車で? ま、いいや。話を進めることにしよう。
「んーと……まだ君の兄ちゃんのにおい、してる?」
俺の問いに、子供はまたこっくりと頷いた。
「でも、小父さん、ここに来てから君の兄ちゃんらしい子は見てないんだけど、兄ちゃんは何年生かな?」
「なんねんせい、ってなに?」
くりん、とした目で俺を見上げる小さい子。見るからに就学前みたいだし、まだ分かんないだな、きっと。
気を取り直して、質問の仕方を変えてみる。
「えーと、兄ちゃんとは年は幾つ離れてるの?」
「はなれてないよ。ぼくたち、ふたごだもん」
双子。ってことは、まだ幼いし、一卵性でも二卵性でもそっくりなんじゃないだろうか。俺と双子の弟も、子供の頃の写真を見たら本人たちですら見分けをつけるのは難しかったもんだ。俺たちは一卵性だったから、大人になってからも、それぞれの友人知人から間違われたりしたっけ。
弟は、もう死んでしまったけれども。
「……そっか。双子の兄ちゃんか。でも、何で兄ちゃんだけここにいると思ったの? はぐれちゃったのかな?」
「ちがうよ。はぐれたんじゃないよ。兄ちゃん、しらないひとにつれてかれたんだ」
「え? 誘拐されたの?」
予想もしなかった答えに、俺は動揺を隠せなかった。
「兄ちゃん、いっつも口あけてるからかなぁ、ちょっとぼんやりさんなんだ。へんなひとたちがきたから、兄ちゃん気をつけてっていったのに、ぼくがちょっとその人たちのこと、お家のひとにほうこくしてるあいだに、つれてかれちゃったみたい」
連れてかれちゃったって、それって大事じゃないか! この子の家の人は何してるんだ? まず警察だよ、警察!
「ちょ、ちょっと待っててね!」
俺は帳場にある古めかしいダイヤル式黒電話の受話器を掴み、百十番の「11」までダイヤルを回した。数字が小さいから、行って戻るのが早い。ジィコジィコ、よし、最後は「0」だ。
ったく、この子みたいに稚い子供を攫っていくなんて、絶対ペドフィリアな変態野郎だ。ダメだ、早く見つけてやらなくちゃ!
って、アレ?
俺は「0」を回しかけて、止めた。えっと、えっと。何が俺の指を止めたんだろうか。あー、うー、う?
黒くて重い受話器を持ったまま、俺は目の前の男の子を見た。「どうしてここに来たの?」という俺の問いに、この子は何て答えた?
──兄ちゃんのにおいがしたから。
「えーっ!」
思わず口から飛び出した、自分でも驚くほどの声。男の子もびっくりまなこで俺を見る。
けど、それを気にする余裕は俺には無かった。
ここで、この店で、この子の兄ちゃんのにおいがするということは……?
じ、慈恩堂店主が、この子の兄ちゃんをかどわかしたのか? ペドフィリアの変態は、彼なのか?