(四)(了)
文字数 211文字
そうして解放された私は、二組の教室へと急いだ。貴重な昼休み時間を無駄にするわけにはいかない。しかも私はご飯を食べていない。そんなのは後回しだ。先に柳瀬川ワカバを確認しなくてはならない。
二組の教室に到着し、横開きのドアを開けた。
そして「柳瀬川ワカバはいるか」と教室全体に聞こえるよう、声を張り上げた。
そんなに大声を出したつもりはなかったが、教室内の生徒たちが一斉にこっちを見た。教室は一斉に静まりかえっていた。
(了)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)