第23話 焦げついた夏の音
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まあ、そう言うなって。今日は、るるせの代表曲のひとつ、『焦げついた夏の音』だ。
あー。僕の代表曲と言えば2003年につくった『焦げついた夏の音』と『閉塞された宇宙』だよなぁ……。懐かしい。
懐かしい音源だが、いつもより音質は良いので、よろしくね。
この曲つくった直後にクラッシュしてな。バカだなぁ、るるせよ。
転落人生さ。いや、上がったことなんて一度もないが、な。
なんと言っても、ライブで必ずやる曲のひとつだったな、夏の音は。ちなみに『音』は『ね』と発音するので注意だ。
焦げついた音に聴き入っていて、ほかの音楽が届かなかったのは、僕のことさ。
2003年から2004年の間しか、バンドの活動時期はないのだよな、るるせは。
でも、永遠のように長いよ、バンドの一年間と、高校の演劇部の一年間は、なぁ。その、合計二年間以外は、冴えない人生だよ。今だって。
そう拗ねるなよ、るるせ。今だってこうやって小説をウェブで公開して、たくさんの方が読んでくれているではないか。自信を持てとは言わないが、読んでくれるひとがいる、という事実は、誇ってもいいはずだぞ。
お読みになってくれる方々のおかげで、僕は今、どうにか生きている。それは事実だ。焦げついた夏にうなされているのは、あれから二十年近く経った今も変わらないが。
さぁ? この曲は代表曲だ。ぜひとも聴いてほしい。あと、『閉塞された宇宙』も、そのうち紹介することになるだろう。まだアップロードしてない、バンドの定番曲も何曲かあるし、バンドが終わる直前に曲だけ完成してお蔵入りになった『レフトハンド・ソーダ・アディクション』も、弾き語り状態で残っているな。それらを紹介すれば、まあ、このチャットノベルも、僕にとっても意味があったことになるだろうな。
先は長い、か。いや、短いか。ミキサー計画自体が、更新が少ないだけだな。
ああ、そうだった。今、小説の新連載のために、準備してるんだった。これは、そのシリーズのプロモーションビデオだ。
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