第３話：質屋の仕事と米の凶作
文字数 2,044文字
３月１４日、東海道新幹線のぞみ運行開始された。４月２７日、任天堂の長寿ゲームシリーズ、星のカービィシリーズの第１作目「星のカービィ」ゲームボーイ用が新発売された。８月２７日、任天堂の長寿ゲーム、マリオカートのシリーズ１作目「スーパーマリオカート」スーパーファミコン用が発売。１０月初旬、千葉裕一が益山さんに呼ばれた時、大学を卒業後、益山質店で働かせていただけませんかと聞いた。すると益山さんが、私は、ありがたい。
でも、君のご両親に相談して了解なら大歓迎すると言った。そこで、実家の父、千葉裕富に電話をすると、お前の人生だから自分で決めなさいと言ってくれた。千葉裕一が益山金吉さんに両親に許可をもらったかと聞かれ了解済みですと答えた。１２月２０日、千葉裕一は、実家に帰った。こうして、正月を実家でゆっくり過ごしてから東京に戻ってきた。１月３日、益山質店に新年の挨拶に行くと益山金吉さんが、今どこに住んでると聞かれ、神田の学生用１部屋マンションと答えた。
すると、うちの娘と近いうちに結婚する気があるんだろと言われ、もちろんですと答えた。それなら、うちの離れの２Ｋの古家が空いてるから、そこへ引っ越してこないかと聞かれた。それは、大変ありがたいと喜んだ。家賃は、いくらですかと聞くとしっかり働けば、無料にしてやると笑った。本当ですかと聞き返すと嘘言ってどうすると笑った。それは、誠にありがたい事ですと益山金吉さんに頭を下げた。いつ引っ越したら良いですかと聞くとた。
すると、こっちは、いつでもＯＫと答えてくれた。そこで２月１日からと言う事にしていただいた。その後、１９９３年４月から益山質店の本店に就職することが内定した。１９９３年４月から益山質店に入った。千葉裕一は、益山質店の番頭さんの加藤和人さんから、お客さんの対応の仕方を習った。１週間にわたり番頭さんとお客さんとのやりとりをじっくりと観察。翌週から加藤和人さんと共にお客さん対応を学んだ。５月連休、学生、社会人、水商売の人が大勢、質店を訪れた。
これで、会社が休みの時に質屋が忙しく、会社が忙しい時に質屋が暇だと言うことがわかった。そして、お客さんから質草を預かり決まった期間内に融資金額に対し決まった利子を払えば、質草は、持ち主のところに戻る事に決められていた。しかし、その月間利子「年間利子」というのが融資金額、千円～５万円で８％「９６％」、５万１千円～１０万円で７％「８４％」
１０万千円～５０万円で６％「７２％」５０万１千円～９９万９千円で５％「６０％」、１００万円以上が４％「４８％」となっている。益山質店本店では、１か月あたり約４５０万円前後の利息収入があり、１人当たりの給料を３０万円としても、この利息収入だけで、１５人分を十分に賄える儲けとなる。そして何よりも、この利息収入には原価がないのだ。預かっている質物の融資金額に対してお客様が支払うものなので、利益率全部が儲けになる。
また、貸金の話になると「過払い請求」という言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、質屋では返金命令は出たことがありませんので、この点も安心して長期に経営していける。お金の貸し借りに関して不安になることと言えば、「貸したお金が返ってこなかったらどうしよう・・・」と思う人も多いと思うが、その点、質屋は、不安になることはない。質屋は確かにお金の融資を行っている金融だが無担保で貸すわけではない。
お客様から品物を担保に入れてもらい、それに見合った金額を決めて融資を行う。その金額は、概算で買取金額の約８０～９０％。すなわち貸した金額以上で売れるものが手元に残っている。だからこそ、もし期日までに返しに来なかったら預かっていたものを売却して利益を作ることができるので「貸し倒れ」のリスクがない。その中でも一番、おいしいのは、利息を何度か入れていただいた果てに質流れする事であった。
支払い済みの利息は、質流れした場合でも返金する必要はありませんので利息と販売利益がお店に入る。しかし偽物だけは、困るのでコピー品に騙されないための勉強が最近では必要不可欠だと言わざるを得ない。７月１８日、第４０回衆議院議員総選挙で自由民主党、日本社会党が敗北。５５年体制の終結、非自民非共産の細川護熙内閣成立した。この年、冷夏に見舞われ米が大凶作となった。政府は、急遽タイから米を輸入して不足を補おうとタイ米を大量に輸入。
かなり売れたが日本人の口に合わず、タイ米の袋が未開封のままで捨てられている様子が散見されるようになった。１２月１６日、善し悪しは別として日本の高度成長に大きく寄与した田中角栄元首相が死去した。大先輩の千葉裕富や益山金吉さん達が巨星が落ちたとつぶやいた。１９９４年が明け６月３９日、羽田内閣が総辞職した。自社さ連立政権の村山富市内閣発足、自民党が与党になった。６月２７日、松本サリン事件が発生し８人が死亡、約６００人が負傷した。
でも、君のご両親に相談して了解なら大歓迎すると言った。そこで、実家の父、千葉裕富に電話をすると、お前の人生だから自分で決めなさいと言ってくれた。千葉裕一が益山金吉さんに両親に許可をもらったかと聞かれ了解済みですと答えた。１２月２０日、千葉裕一は、実家に帰った。こうして、正月を実家でゆっくり過ごしてから東京に戻ってきた。１月３日、益山質店に新年の挨拶に行くと益山金吉さんが、今どこに住んでると聞かれ、神田の学生用１部屋マンションと答えた。
すると、うちの娘と近いうちに結婚する気があるんだろと言われ、もちろんですと答えた。それなら、うちの離れの２Ｋの古家が空いてるから、そこへ引っ越してこないかと聞かれた。それは、大変ありがたいと喜んだ。家賃は、いくらですかと聞くとしっかり働けば、無料にしてやると笑った。本当ですかと聞き返すと嘘言ってどうすると笑った。それは、誠にありがたい事ですと益山金吉さんに頭を下げた。いつ引っ越したら良いですかと聞くとた。
すると、こっちは、いつでもＯＫと答えてくれた。そこで２月１日からと言う事にしていただいた。その後、１９９３年４月から益山質店の本店に就職することが内定した。１９９３年４月から益山質店に入った。千葉裕一は、益山質店の番頭さんの加藤和人さんから、お客さんの対応の仕方を習った。１週間にわたり番頭さんとお客さんとのやりとりをじっくりと観察。翌週から加藤和人さんと共にお客さん対応を学んだ。５月連休、学生、社会人、水商売の人が大勢、質店を訪れた。
これで、会社が休みの時に質屋が忙しく、会社が忙しい時に質屋が暇だと言うことがわかった。そして、お客さんから質草を預かり決まった期間内に融資金額に対し決まった利子を払えば、質草は、持ち主のところに戻る事に決められていた。しかし、その月間利子「年間利子」というのが融資金額、千円～５万円で８％「９６％」、５万１千円～１０万円で７％「８４％」
１０万千円～５０万円で６％「７２％」５０万１千円～９９万９千円で５％「６０％」、１００万円以上が４％「４８％」となっている。益山質店本店では、１か月あたり約４５０万円前後の利息収入があり、１人当たりの給料を３０万円としても、この利息収入だけで、１５人分を十分に賄える儲けとなる。そして何よりも、この利息収入には原価がないのだ。預かっている質物の融資金額に対してお客様が支払うものなので、利益率全部が儲けになる。
また、貸金の話になると「過払い請求」という言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、質屋では返金命令は出たことがありませんので、この点も安心して長期に経営していける。お金の貸し借りに関して不安になることと言えば、「貸したお金が返ってこなかったらどうしよう・・・」と思う人も多いと思うが、その点、質屋は、不安になることはない。質屋は確かにお金の融資を行っている金融だが無担保で貸すわけではない。
お客様から品物を担保に入れてもらい、それに見合った金額を決めて融資を行う。その金額は、概算で買取金額の約８０～９０％。すなわち貸した金額以上で売れるものが手元に残っている。だからこそ、もし期日までに返しに来なかったら預かっていたものを売却して利益を作ることができるので「貸し倒れ」のリスクがない。その中でも一番、おいしいのは、利息を何度か入れていただいた果てに質流れする事であった。
支払い済みの利息は、質流れした場合でも返金する必要はありませんので利息と販売利益がお店に入る。しかし偽物だけは、困るのでコピー品に騙されないための勉強が最近では必要不可欠だと言わざるを得ない。７月１８日、第４０回衆議院議員総選挙で自由民主党、日本社会党が敗北。５５年体制の終結、非自民非共産の細川護熙内閣成立した。この年、冷夏に見舞われ米が大凶作となった。政府は、急遽タイから米を輸入して不足を補おうとタイ米を大量に輸入。
かなり売れたが日本人の口に合わず、タイ米の袋が未開封のままで捨てられている様子が散見されるようになった。１２月１６日、善し悪しは別として日本の高度成長に大きく寄与した田中角栄元首相が死去した。大先輩の千葉裕富や益山金吉さん達が巨星が落ちたとつぶやいた。１９９４年が明け６月３９日、羽田内閣が総辞職した。自社さ連立政権の村山富市内閣発足、自民党が与党になった。６月２７日、松本サリン事件が発生し８人が死亡、約６００人が負傷した。
