第79話 『  序章  』 

文字数 532文字

(中1か中2?)


 今より少し昔、西暦1991年の10月10日のこと、予報はずれの
はげしい嵐の中を、一人の少女が森の中の有澄夫妻の別荘へやって
来ました。
いえ、たどりついた、と言った方が良いかもしれません。
濡れねずみで、半分意識を失い、どこでどうしたものか全身に深い
傷を負っていて、三日三晩の高熱から覚めた時には、おそらく愛称で
あろう マ・リイシャ という名前以外、何一つとして記憶にとどめて
はいませんでした。
 少女は耳慣れない言葉を話しました。
それは日本語でも英語でもなく、フランス、ドイツ、イタリア、中国、
ソビエト、北欧……外交官である有澄氏が 聞きかじりのかたことま
で混ぜて話しかけてみましたが、どれ一つとして通じません。
骨の折れていない方の左手で少女がぎごちなく書いてみせる文字
の中に、古代エジプトやモヘンジョ・ダロの、解読不明のそれに似
たように思えるものがあって、大学教授や研究家にも見せてみま
したが、わかりません。
尋ねてきた友人   



=============== 
ひみつ日記

※ 今より少し昔、西暦1991年の10月10日のこと ※

繰り返しますが、これを書いたのは、
西暦1970年代の後半(1978?)、
私が「中学生」だった頃……です☆
 
 (^◇^;)d”

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