第二幕(1)

文字数 281文字

ゲセン人の体には、男女両方の生殖器がそなわっている。それらはふだん体内におさめられていて、周期的に表にあらわれてくる。そのサイクルは26日から28日。およそ18日めに脳下垂体のコントロールによりホルモン変化を生じ、22日ないし23日目に発情し、交合期に入る。パートナーを見つけるとホルモン分泌が促進され、男女の生殖器のいずれかが膨張して、露出する。

このとき男性化するか女性化するかは、当人たちにも予測できない。

目を見つめあい、手を握りあい、その場で、男に、女になっていくのだ。


交合期でない間は、性交は物理的に不可能。まったく反応し得ない、ニュートラルの体となる。

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登場人物紹介

ゲンリー・アイ

地球出身。惑星同盟《エキュメン》の特使。惑星《冬》ことゲセンに単身降り立ち、カーハイド帝国の皇帝に開国をうながす。長身。性格は誠実で直情的。推定される容貌はアフリカ系。男性。

セレム・ハース・レム・イル・エストラヴェン


ゲセン出身。帝国カーハイドにおける《王の耳》(宰相に相当する最高実力者)。ゲンリーの使命の重要性をただ一人理解する。やや小柄(ゲセン人の平均的体躯)。性格は慎重かつ大胆。推定される容貌はアジアあるいはエスキモー系。中性(両性具有)。

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