第3話 ボールペン

文字数 130文字

 立ち姿は美しく、
 ノックの音は軽やかに。
 滑らかなペン先は
 まるで私じゃないみたい。

 そうよ、
 きっと太平洋の向こうの島の
 モノクロームの妖精が
 あっちよ、こっちよ、くるくるくる、って
 踊ってるんだわ。

 これじゃあお手紙も書けないわ。


 …誰宛に書くのだっけ。
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