第一話『～登校～死の狭間で』

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文字数 3,921文字

俺の名前は……逆叉一矢（さかまたいっし）！！！！！！
ごく一般的というわけではない……絶賛登校中の中学二年生だ！！！！！！！！！

なぜ俺が一般的学生ではないのか……なぜ俺がこうもビクビクと壁に背を向けながら登校しているのか……だと！？？？！？？！？
それは……俺が能力者だからだ！！！！！！！！！！！

俺が能力者であることで、一体何が問題だというのか……？
……この世界には、一つの掟がある……あらゆる法よりも絶対的で、あらゆる兵器よりも強力な掟が……！！！それは……
能力者と能力者は……出会った瞬間戦わなくてはならない！！！！！！！！！！！
詳細は省くが……とにかくそうなのだ！！！！！！！！！！！！！

この掟により……能力者が外に出ること、イコール、何時来るかもわからない戦いに常時身構えておかなくてはならないということなのだ……！！！！！！！！
あまりの辛さに最近は引きこもる能力者も多い。世知辛いな。

だが……俺は行かなくてはならない。安楽のサナトリウムの中で余生を過ごすにはまだ早い……
俺は……俺は、学生であるからだ！！！！！！！登校は……絶対事項！！！！！！！！！！！！！！！
怯えて小便を漏らしながらでも……進まなくては、学校に辿り着かなくてはならない！！！！！！！！！！！！！！足を……進める！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

……このまま、誰とも出会わずに校門まで辿り着けるならばそれがベスト。……だ、がッ……！！！！
俺の第六感が囁いている……間違いなく、何か……来るッッッ！！！！！！！！！！

───ッ──────殺気！！！！！！！！！！！
そこにいるのは何者だァァーーーッ！！！！！！！！！！！！！！

それほど独り言をつぶやいていれば、そりゃあ出会うと思うが。

……いや、そうだな。教えてやろう。

名前はまわりみち　いそぐ。

漢字で書くと送り仮名だらけになるので、とりあえずはひらがなで考えろ。

ついでに言うと、超能力者だ。

……さて、超能力者と超能力者は、なんだったかな？

何……ひとりごっ……あっ！！！！！！！！
（し、しまった……声に出ていた……！今まで……！全て！！！！！自らを餌として撒き散らかすかのような……愚行……ッ！！！！！
しかも……俺の言葉を聞いて尚来たとなれば……こいつは好戦的な能力者だッ！！！！！！！
考えなくとも……この状況は明らかにヤバイオブヤバイ！！！！！！！！！！）

まわりみち……いそぐだと！？？？！？？？！？？！？
他人の名前を批判するのは性ではないが……変な名前だな！！！！！！！！！！！！

……そして……そう、『能力者と能力者は、出会った瞬間戦わなくてはならない』
………闘ると、言うことだな……！？この俺と、デュエルを……！！！！！

おい性じゃないんじゃなかったのか！！！！！

こちらも多少は気にしている、いそぐと呼ぶと違和感もないだろ！

コホン、ああ、してやろうとも。闘い……いや、デュエルをな……。

だが！

そのまえに一つ教えてやろう！！

俺はここ数年引きこもりをしていてな、そのデュエルなるものに詳しくない。

どうしてもというのならば、ルールを教えてもらってやらんでもないぞ！！！

なっ……なにィ───────！？？！？？！？？！
お前は……俺に自信満々で近づいてきて話しかけて来ておいて……
ルールを……デュエルのルールを知らないだと！？？！？！？？？！？
なんだお前は！！！！！何なんだ！！！！！！！元引きこもりのくせになんだその自信は！！！？？？？？？？！？！？？？？

……まあ、いい……教えてやろう！！！！デュエルのルール、それは────

（………ここで、間違った情報を与えてやれば……こいつは信じるだろうか……？
　適当なことを教えてやって、不意をついてぶちのめし飛ばせば……俺の登校勝利はほぼ確定されたようなもの……
　……だ、が……俺は能力者である前に人間……！！伊達に赤ん坊から育ってきてはいないッ！！！！！！！
　故に！！！！！！！！！！！！）

デュエルのルール、それは────『逃走厳禁』。そして、『どちらかが"再起不能"になるまで終わらない』……それだけだ。

……さあ、見せてみろ、お前の能力を───！！！

ふん、まさか嘘の情報を教えて不意打ちを狙っているわけではあるまいな。

真ならば、そうか。思ったよりシンプルだな。もっと相撲みたいなものかと思っていた。

いいだろう。その正直さに免じて教えてやろうか。

耳の穴をかっぽじってよく聞くが良い。

俺の超能力とは―――

マインドムーブメント

念　動　力

いとこの赤ん坊をたかいたかいする時に使っている。

そして、俺自信も浮遊することができる。このようにな！

……さあ、俺は見せてやったぞ。次はお前の番だな？　逆叉一矢よ！

いや……相撲はないだろ相撲は……

………ッ！！！！！念動力……だと！？？！？？こいつは中々厄介そうなのうりょ…………ぐっ、例えがしょぼいせいでしょぼく思える！！！！！！！！！！！！
つかお前その変な名前能力に関係あるのかと思ってたら無いのかよ！！！！！！！！！！！！！

……ああ、言われずとも見せてやろう。俺の能力、それは────

（俺の能力……その名は！！！！！！！！！！！！！！！！

　　　　安　　　価　　　下　
　『アンカー・アンダー』

この能力は……端的に言ってしまえば、別次元存在から能力を受け取る能力……！！
デュエル毎に一度ずつ使用可能だが、デュエルが終わると能力は没収される。そして……受け取ることの出来る能力は……恐らくはランダム！！何が来るかはわからない！！だから正直使いたくないんだよ！！戦いたくないんだ俺は！！！だが、やるしかない……！！！
さあ、別次元存在よ！！！俺に、俺に能力を授け給え……！！！！！！）

*すきなのうりょくを『セリフタイプ：地の文』でにゅうりょくしてね！だれでもいいよ！

俺の能力！！！！それは─────

『↓』だ！！！！！！！！！！！！！！

首から下が地井武男になる能力≪カラ・カリ・ベイビー・スター≫

……は？　ふざけているのか？

なんて？もう1回言ってくれ。

！？？！？？？？？？？？？？！？？？！？
おっ！！！俺の能力！！！！それは！！！！！！
『首から下が地井武男になるのうりょっ！？？？なんっ……なんだこの違和感はアアアアーーーッ！？？？！？？？！？？

おっ！！！俺の首から下が！！！！！！首から下が60代男性のものと思われる肉体になんだこの能力はああああ！！！！責任者を出せ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

えっ……ちいたけ……誰？

体のみが老化するとか、そういう能力なのか？

お前こそ名前と関係ないじゃないかとツッコミを入れようとしたが、こう、気の毒すぎるな……。

そりゃあビクビクするよな、仕方ない……うん……。

とりあえず……え、どうする？

とりあえず浮く？

ちい……何処か……何処かで聞いた気がする……幼少の……グッ、決闘の場は記憶を掘り起こすには似合わん合わん……！！！

なに同情をしてくれているんだ貴様は！？？！？？？！？？
うっ……うるさいうるさい！！！！！！ク、クソ、こうなったら……
（相手は元引きこもり！反射神経運動能力が低いことを祈り……即座に接近し……能力を使われる前にやるしかない！！！）
ウオオオオオ覚悟オオオオオオ！！！！！！！！！！

60代男性相応の速度で突っ込んでいく……！！！！！！！！！

ふん……まるで「あらチー」の【気分次第(アンカーテイク)】のような能力だな……。

運と頭脳を問われる難易度の高い能力……ヤツのような莫迦には使いこなせんだろう

我が名はウェノ＝サクサ。上野浅草と覚えるといい。

今日は地井武男と回り道を回り道するぞ！せいやーっ！

このまま1月三日になるまでキャラが来なければ、邪魔は入らなかったものとしてウェノ・サクサは登校できるッ！！

教室で自分の幸運と新年を祝うことができるのだッ！

そう心の中でウェノのソウルがフラグをたて、数メートル先で一矢といそぐが対峙している道をウェノは元気良くスキップで進むのだった。

るんるるんるるーん♪

スキップしちゃうぞッ！

さあ、新キャラが来るのが先か、1月3日の訪れるのが先か、

はたまた地井武男が先か、いそぐの攻撃が先か、

全ての命運はこの作品を、トークメーカーを知る全人類に託されたといっても過言ではないッ！

来い！かかって来いッ！！

おい！！！！貴様、地井武男氏のご老体に響いたらどうするつもりだ！！！！！

（くっ……受け止めるも反撃するも、そして避けるも、全て地井武男氏の御老体に響いてしまう……！

いや、ならば受け止めなければ、反撃しなければ、そして避けなければ良い。

突如リクエストされる高い高いで鍛えたこの瞬発的発動力、俺ならできるッ……！！）

逆又！悪くおもうな、貴様には浮いてもらう！！

マインドムーブメント

念　動　力

ってあああーーーー！！！！すまない、出力範囲を間違えてしまった、すまない！！

近く……主に俺を中心とした半径10メートル間にいる人全てが浮いてしまう！！本当にすまない、一時的なことなので巻き込まれたと思って我慢してくれ！！

あはははは！

何だかウキウキしてきたぞッ！！

とうとう1月3日だッ！

オレの登校は成就したッ！

まるで体まで浮いているようだぞ！

……！！！

違うッ！これは……

ウキウキしている（物理）

推理能力を持つ、悠斗がちょいと通るぜ…

はぁ～通学途中になんかやってる……

………影潜みの能力で影にいるから無事だがなんとも変な光景だな……

一人は浮いてて、もう一人は何だろう？

……………顔と体が一致しないな………

なんか………その…………えっと………体だけおじいさんになってるのか……？

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少年は異能力者達と戦うことを強いられているのだ

亜出流辺留斗

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登場人物紹介

ごく一般的というわけではない中学二年生の少年、逆叉一矢（さかまたいっし）だ！

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