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文字数 258文字
自分らしさを探し続けて
たくさんしてきた寄り道や
登ったら降りたりした回り道が
少しずつ身を結び私を作る
こぼれ落ちていく罪悪感が
足元で影を作り出していく
陰ていく街を背に叫んだ声は
あるはずの場所に戻れずに彷徨う
壊れかけてる時計の針がさす
あの日の時間はまだ止まったまま
寄り添いあったあの人さえも
どこか遠くで正義だとか
不義だとかに振り回されて
帰り道を見失なってどこかへ消えた
ゆっくり跨げる空っぽの
夢や希望が誰かに届くように
今日もこの場所で歌う声は
賑やかに空を覆い風を纏い
どこかへと流れていく
優しさを連れ去って
いつかあの人の元まで