(四)-2
文字数 210文字
もうすぐ出港するらしい。駅のアナウンスが乗船を急ぐよう人々に呼びかけていた。それを受けて何人もの人たちが足早に船に乗り込んでいた。
やがて船の改札も終わり、乗船橋が外された。船の側でも船員さんが乗船口の扉を閉めていた。
すると今度は霧笛が二度鳴った。出航の合図なのだろう。
多くの人たちはすぐに船室に入っていったようだが、何人かは、デッキの方に来た。中には駅に見送りに来た人に向かって紙テープを投げる人もいた。
(続く)
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