14. Gold Eyed Lady サレンダー。

文字数 3,105文字

  高野の交差点の近くにレンタルのビデオ屋さんがあった。よく借りていた。ある時、祈りにて戦争でさえ止めてしまわれた方のビデオを見た。その方の名は、マザーテレサとあった。ドキュメンタリー映画だった。以前だったらまず見なかったであろう系統の映画だ。印象に残ったのは三点だった。一つは、もう言ってしまっているが、内戦を停戦という形ではあったが、祈りの力で止めてしまったというエピソード。映画でも、分かる人は ’察しなさい’ とばかりの無言の映像演出だった。二つ目は、かって教師をされていたころの教え子達が、インドでの事業の立ち上げに際して、ボランティアーとして海を越えて助けにきてくれる話し。一枚の写真でしかなかったが、その娘達の凛々しく見えたこと。これも一枚の羅漢図と思えた。そして、映画のラストでのマザーの語り...。へたな訳文だがボクのを上げさせて頂きます。*映像から受取った印象としてのニュアンスも組み込んだつもりです。

『 Total Surrender: “ You are Free Then " 』
 完全なる服従: ”そうあれてこそ、あなたは自由の身となる”

Jesus said, ‘I have chosen you. I have called yo by name.’
イエスは言われました、
’わたしが、お前を選んだのだ。わたしは、お前の名を呼んだのだ’と。
Everyday you have to say, ‘Yes.’ Total surrender.
日々、あなたは ’分かりました’と言わねばなりません。完全な服従の証として...
To be where He wants you to be.
かれの求めがあるところに、あなたは在りなさい。
If He puts you in the street, if you everything is taken from you and suddenly you find yourself in the street, to accept to be in the street at that moment.
もし、かれがあなたを路上におくのなら、もし持ち物すべてを奪われてしまうのなら、そして急に路上生活者としての身の上になってしまったのなら、
その時は、それを受入れる。
Not for you to put yourself in the street. But to accept to be there.
路上で生活することは、あなたの求めではないでしょう。でも、そこに在ることを受入れましょう。
This is quite different. To accept if God wants you to be in a palace, alright, to accept to be in the palace, as long as you are not choosing to be in the palace.
ここには大きな違いがあるのです。もし、神があなたを宮殿におかれるのなら、これも良しとして受入れる。でも、それは、あなたが宮殿にいたいと望まない限りにおいての話なのです。
This is the difference in total surrender.
完全なる服従という意味では、これはまったく違う話なのです。

To accept whatever He gives. And to give whatever it takes, with a big smile.
かれが与えるものは、なんでも受入れましょう。そして、取り去られるものがあるのなら、それは大らかに手放してしまいましょう。
This is the surrender to God. To accept to be cut to pieces and yet every piece to belong only tho Him.
これが神への服従ということなのです。あなたが、切り刻まれてしまったのなら、これも受入れる。いまだ、その肉片一片たりとも、かれだけの所有物のままです。
This is the surrender. To accept all the people that come, the work that you happen to do.
これが服従するということ。あなたが出会う人々はすべて受入れなさい。あなたにもたらされる仕事は、すべて果たしなさい。
Today maybe you have a good meal and tomorrow maybe you have nothing.
今日は、よい食事にありつけるだろうが、明日は、なんにもないかも知れない。
There is no water in the pump. Alright, to accept.
ポンプには水がないではないか..。よろしい、これも受入れる。
And to give whatever it takes. It takes your good name, it take your health, it takes…
そして、取り去られるものがあれば、喜んでそれを手放す。あなたの名誉、名声、
あなたの健康、あなたの家族、あなたの財産、あなたの....
Yes, That is the Surrender. You are free then.
そうなのです、それが服従するということ。
そのようにあれてこそ、あなたは初めて”自由の身”となります。

                        Mother Teresa of Calcutta
                           (意訳:ByMe)

  マザーのアップで、語りは行われていた。この最後の語りは、重くて深いものとしてボクの印象に残った。錯覚であろうが、黄金の目をした人ならざる存在に観えた。グルジェフが心の祖父ならば、マザーは心の祖母となった。祖父母が一番厳しい。

  「心の貧しい人は幸いである」に関係する話なのだと思う。要は、「私的な求めを持たない」こと。その代わりに、『かの人の求めに適合を果たす』ということなのだろう。禅で言えば、”縁”に従い尽くすということになる。共に、エゴを切り捨てる為の教えであろうが、背景は違う。決定的には、神の存在のあるなしか。


追記:

主は、ここにあるようなことをボクにおいて試される。本トークのクライマックスになるであろう。またヨブと同じく最後には回復も用意される。これが終章の予定です。


追記18.01.10:「心の貧しい人は幸いである」

「私的な求めを持たない」は、結果そうなってしまうものなのです。一切の欲求を持ってはならないの意味ではない。そんなことはありえない。本トークの課題の一つが、〔どいった経緯〕で〔どういった変化〕がボクに起ったかを表現するといったものがある。

そして、なぜ幸いなのか?...。
器として「カラッポ」になれば、なるほど、それはなにかで満たされていく。また、かの方は近づいてきて下さる。本当に ”平安” は与えられるものなのです。これは多くの人は、まだ絶対に味わったことがないものです。これを知っている人は、まちがいなくクリスチャン。

「ボカ〜一回だけ」だけどね...。


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