第2話 妄言少女
文字数 1,032文字
ここまで来れば、ひとまず安心じゃろう。
2017/08/18 11:11
このオンボロ小屋は何だ？
2017/08/18 11:12
失礼な輩じゃな・・・。
まごう事無くワラワの自室じゃ。
2017/08/18 11:13
近いうちに王宮を超える宮殿に建て替える予定じゃから、しばしの辛抱じゃ。
2017/08/18 11:13
きゅ、宮殿・・・？
2017/08/18 11:14
お前なに言ってるんだ？ 正気か？
2017/08/18 11:15
正気もなにも、事実を述べているに過ぎない。
2017/08/18 11:16
建物だけではなく、部屋の調度品も、身の回りの世話をさせるメイドも、早々に手配されるであろう。
2017/08/18 11:17
ここまで話してしまっては、致し方がない。なにを隠そう、ワラワはこのジャンカラ王国を実質的に取り仕切る第2皇妃の隠し子なのだ。
2017/08/18 11:18
訳あって、いまはこのような場所に身を潜めているが、本当のところは、ものすごいお姫様なのじゃ。
2017/08/18 11:20
・・・ふふふ。どうじゃ、畏れ入ったか！
2017/08/18 11:21
はぁ？ いろいろ付いていけないんだよ
2017/08/18 11:22
まず、ここがジャンガラ何ちゃらって国だったて？
2017/08/18 11:23
ジャンガラではない！ ジャンカラ王国じゃ！
2017/08/18 11:24
どこかで聞いたラーメン屋みたいな名前の国だな・・・。
2017/08/18 11:26
らぁめん？ なんじゃそれは
2017/08/18 11:26
まぁ良いから。
んで、お姫様は訳あって、いまはこんなオンボロ小屋にいるって言うのか？
2017/08/18 11:27
そうじゃ。
2017/08/18 11:28
じゃあさ、その権力を使って俺をもとの場所に帰してくれよ！ ここが何処なのか検討もつかないけど、少なくとも日本じゃないことは確かだよな？
2017/08/18 11:28
ニホン・・・？
2017/08/18 11:29
らぁめんだの、ニホンだの、訳の分からぬことを申す奴じゃな。
2017/08/18 11:30
いずれにしても、今は無理じゃ。
先ほども言っただろう、ワラワは今は身を潜める立場。かよな場所で力を使えば、危険が及ぶ可能性がある
2017/08/18 11:30
ドンドン！ おい、いるんだろ！
2017/08/18 11:35
居るのは分ってるんだぞ！ 今日こそ家賃払え！
2017/08/18 12:15
アヤツまた来おったか。
2017/08/18 12:16
おい、今度は何だよ。すごい剣幕だぞ？
2017/08/18 12:17
ワラワの正体を知って、付け狙っておる刺客じゃ。
家賃だなんだと嘯（うそぶ）いてワラワを困らせようとしてくるのじゃ。
2017/08/18 12:17
おい！ 姫様だ、王宮だ、なんて話しは通じないぞ！ お前が妄言吐いているのは、村中の皆が知ってるんだからな！
2017/08/18 12:25
おい！ 聞いているのか、この妄言女っ！！
2017/08/19 13:42
・・・あっちょんぶりけ！ くだらん！
低脳な愚民には付き合っておれんわっ！！
2017/08/19 13:43
オマエ・・・もともとヤバそうな女だと思ってたけど、マジで関わっちゃいけない系だったんだな・・・
2017/08/19 13:44
ここの家賃だって、どれくらい支払ってないんだよ？
2017/08/19 13:46
たかだか一年ほどじゃ。金額にして100万オール、庶民には大金じゃろうが、ワラワの小遣いが支給されれば、屁でもない金額じゃ！
2017/08/19 13:47
おい！ 出てこないなら扉をブチ破るぞ！！
2017/08/19 13:50
やば・・・！ おい、妄言女！
裏口から逃げるぞ！
2017/08/19 13:51
