いーち、にーぃ、さーん、と、

文字数 975文字




詳しいとかマニアックなくらいに拝聴しているとかではないのだけれど、好きで楽しみにしている作品。
その主人公、センクウみたいに、時を数えるのがいいんじゃないかって、思った。

なんの話だろうって、言われちゃうよね。
マインドフルネス、の話です。今、に焦点をしぼって心を落ち着かせる、瞑想のひとつ。
自分の呼吸に集中することから始めるといいらしい。吸って、吐いて、また吸って、吐く。吸って、吐いて、また吸って。
呪文のようにそう唱える方法を私は試していたのだけれど、どうもこう、途中でぼーっとしてきて、次は吸うんだっけ、吐くんだけ、どっちだってわからなくなっちゃうと息が止まってしまうのよね。
長い階段をおりていて、急に次はどちらの足を出すのかわからなくなってしまって危ないって立ち止まる、みたいな。
おんなじ漢字を連続して書いていると、漢字のかたちそのものがなにかちがうって、書いている文字が正しいのか間違っているのか、突然わからなくなっちゃうみたいな。
伝わるかなぁ。もしかしたら、こういうのって私だけなのかしら。

なんだそれって、思われてしまったかもしれないけれど、繰り返しに慣れてしまうとできなくなる、みたいなところが私にはありまして。
だけど、数をかぞえるのだったらいけるんじゃないかなって、アニメを見ていて思いついたのです。
ゆっくり、いーち、にーぃ、さーん、と、息をするタイミングで数えていく。これならどこかからは惰性で数えられるような気がしたんです。
試しに何回か、やってみている。リラックス効果は抜群みたいで、寝ちゃうんだけどね。
まあ、こうなると紅丸に指導を受けるシンラの真似をしているのか、って話になっちゃいそうだなぁ。
センクウは正確な秒針のごとく数えているのだし、シンラは瞑想したいわけじゃないのだけど、もう妄想は止まらない。


なんだかせわしなくって、だけど窮屈で、へんな感じが続いているでしょう。これまでできたことができなくなったり、そんなに高いハードルを掲げているわけではないのに、なぜか妙に高いハードルを感じたり。
だから自分がリラックスできたり、心地よくなれるのなら、なんでもいいと思う。好きなものの力を借りて、おだやかな気持ちを得よう。そうしよう。
楽しいものを探しにいく、そういう日々を過ごしていきたい。
ゆっくり、ゆっくり、いーち、にーぃ、さーん、と。
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