余談
文字数 633文字
──プロローグに入る前に。話を始める前に。言っておきたい事がある……それに関しては、思い込んでいるだけかも知れないが。
広い世界に雑草の如くに生え散らばる僕達人間。六日目に神に似た存在として、神が造り上げたとも云われている。『創世記』と言う話だ。
……もし、神様と言う絶対的存在が本当に居たとしよう。
もし、本当に僕達人間は神様が自分に似させて作ったとしよう。
ここで僕は引っ掛からずには居られない。
寧ろ、分かりやすい落とし穴にわざとハマる勢いすらある。
それが本当なら、人がしてきた『実験』と言う事を神もしている。当たり前の様に思い付く。と言う事になる。
そして、神にとっての実験対象が僕達人間だったとしたなら……。モルモットだとしたなら、どうだろうか?
人々は時にこの様な言葉を口にする『この時代では考える事の出来ない凄い技術を用いて出来ている』……と。
もし、それが人々が進化する為にも与えられた神からの知識だったのなら。もしくはイタズラだったのなら……僕達に一になる為の零の知識を与えた者が居たのなら──きっとそれが神ではないだろうか?
だからこそ思う。僕等はいつでも『監視』されているのだと。
──はてさて。この余談が、この話に繋がるか繋がらないか、と言えば返事に困る所ではある。関係無いかもしれないが、関係無くも無いかもしれない。ただ、気を引くために言っているだけかも知れない。
もしくは、話のキーなのかも知れない。
とか言う可能性の話をしながら本題……物語に入るとしよう。