第8話 シナモンの頭になに細工したんだよ
文字数 1,055文字
ホウジは週に2,3回ほど、脳機能研究センターへ業務報告で訪れた。
センター正面入口、ロビーのソファーを陣取り、ホウジを待ち構えていたカルダモンとシナモン、ナツメグ達。
事務室へ足早に去って行くホウジ。
そしてそこに現れた男子3人。
急に現れた男子3人に対し、警戒心を露わにする女子3人。
ソファーでは頭を抑えたシナモンがうずくまり、ナツメグが寄り添う。
思わず、シナモンの肩に手をかけるコウジ。
シナモンから凄い剣幕で拒絶されたコウジは、ムッとしてしまう。
そのとき、ゴマが近くの保健室からグリズリー君を連れてやって来た。
そう言うやいなや、グリズリー君はシナモンをそっと優しくお姫様抱っこして、保健室に連れて行った。
ナツメグはゴマに向かい小さくお礼を言う。
そう言うとナツメグは、カルダモンと一緒にシナモンに付き添い、保健室に入っていった。