第036話:しあわせの温泉宿を救え!ヴァリングス陣営vsリブマッド!!(後編)

文字数 7,242文字

前編のあらすじ。


ヴェスタ―がヴァリングスに放った

猪の姿をしたリブマッド。闇雲に捕まえようとしても

剛毛であり直接素手で触ると怪我を負う事が分かり

現状成す術が無い。


そんな中、微量の血液を自慢の鼻で嗅ぎ取り

1階で静養しているシルヴェスに襲い掛かろうと

自分の命に変えてでも彼を守ろうとするアロイス。

(最後まで守ってあげられなくて

済まないな。今まで楽しかったよ!)

やめてくれえええええええ!!!!
すると、その時。

エンディア、今だ!

身体がダメなら、顔しかない。

渾身のパンチを叩きのめしてやれ!!!

おう!!

アロイス、もう大丈夫だ。

後は任せてくれ!!!

お前にしては遅かったじゃん。

何だ? 撃退方法でも分かったのか?

ああ。賢い事が良く分かったからな。

だったら俺はそれを更に

上回れば良いだけの事だ!

だから、それは違うと何回言ってるんだ!

それが考えた対策なのか?

間違ってるぞ。

だったら、アロイス。

お前に見せてやるよ!

"ふん。獲物が増えても変わりはしない" と

想像しながらも、猪は鼻息を荒げて

徐々に彼等の元へと突進して来る。


何の対処無しだと思いきや、どんなに考えても

なかなか解答が見つからない。そういう時は

エンディア得意の肉弾戦に持ち込めば

リブマッドも一網打尽に出来ると

腕捲りをし、筋が見えている

上腕二頭筋、三頭筋がかなり

盛り上がっている腕を見せ付けた。

どうだ!!!

俺の腕はレブロンのより分厚いぜ。

…………。
どうしたんだ?

そんな冴えない顔して。

鍛え上げられてないって言うのか?

アイツ、逃げたぞ……
はい!?
いつの間にか、アロイス・シルヴィス2人の

標的補足を瞬時に止め、再びヴァリングス当館を

さっき以上に暴れ狂いながら

走り回っている。


その姿はまさに血に飢え、

尚且つ獲物を求め、彷徨っている肉食動物そのもの。

興奮は更に増し、被害もかなり甚大(じんだい)……


攻撃のチャンスを見逃さない為にも

従業員の皆は諦めてない。

絶対にこの宿を救ってみせると意気込み、持てる

知識を全部集結させる為、リブマッドの監視を

ハディーサに任し、今一度再会議をする事に。

何とかシルヴェスの一件は(まぬが)れた。

しかし、状況は変わってない……

一体、どうすれば沈静出来るんだ?

このままだと、本当に!

なあ、ブランザ……
何だ?
もう、無理なのか……?
何言ってる、ブランザ!

お前らしくないぞ。俺はラグが

大好きな温泉をずっと守ってあげたいんだ。

お前もさっき一緒に見ただろ?

この有様を。アイツのせいで

ヴァリングスは崩壊を始めてる……

それによ!!!!
今から30分前の出来事。



ここは5階――。


シルドラの為に作ってあげた "シルドラの湯" が

リブマッドの猛襲により壊されていた。

恥ずかしそうな顔をしていたけど

心の中ではきっと喜んでいると

そう、思っていた。


工事していた時は

まだ彼等は旅の途中。

いつか此処を訪れて、旅の疲れを癒してくれると信じ

彼の笑顔を湯に込めて懸命に湯舟工事をしていた。


無言で銅像の顔部分に付着した足跡を綺麗に拭い

破片を感慨深げに拾い集めている。

そ、そんな……。

よ、よくも汗塗(あせまみ)れになってまで

作り上げたシルドラの湯を!!!

何でこうなったんだろうな。

アイツに合わせる顔が無いよ……

ラグ、お前……
俺の温泉愛はこんなモンだったのか!

くそっ。番台として情けねぇな……

だったらさ、また作れば良いんだよ。

すぐには直せないけど、復旧した(あかつき)には

シルドラと皆を呼ぼう。絶対に来てくれる!

来てくれるかな?

大丈夫だ。

それと、俺も協力させてくれ!

こんな形でしか出来ないけどな……

ブランザ、色々と済まなかったな……。

そうか、そうだよな!

俺がこんな所で(つまず)いちゃダメだ。

ミルフの両親が作り上げたヴァリングスを

守る役目がある。とことん

守り抜いてやるぜ。

何があってもここはヴァリングス。

番台としての責務がある。胸に秘めたる想いを

情熱に変え、再びブランザと湯舟の

復建を目指し拳と拳を交わす。


リブマッド退治に(ほむら)を灯し

心を燃やせと自分に言い聞かし、少しずつ進み始めて行く。

おい、作者!!!

あのキャラが好き過ぎて

ついに本性現したな。成敗してやる。

【ボルト本人】

すみませんでしたああああ!!!!
****


シルドラの湯に引き続き、シルヴェスの一件があり

更に追い詰められるラグ。


襲撃を止めさせる為にも

誰一人欠けてはいけない。シルドラも

ヴェスタ―を改心させる為に孤軍奮闘している。


自分達も負けていられない。と

奮い立たせようとしているけど、目の前に立ちはだかる

強敵相手に悪戦苦闘していて、前に進む事が出来ずにいた。

ここまでなのか!?
ちょっと待ってくれ!!!
どうした?

何か対処でも思い付いたのか?

さっきみたいな早まった考えなら

もう1回考え直して貰うけどな。

いやな。さっきハディーサから聞いたんだ。

猪は猛スピードでひたすら真っ直ぐ

突進する習性があるって。

それって本当か?

それは確かに本当だ。

猪突猛進って言う言葉がある位だからな。

あっ! そうか。もしかして急な判断が

アイツには出来ないのか?

いや。それは違う……

猪も他の動物と同様、危険が迫った際は

急停止して方向転換し、回避する生態を

持っていると聞いた覚えがあります。

だったらさ、この建物とホットソープから

追い出せば事は済むんじゃないのか?

そ、そうか。無理に館内で退治するより

効果的。くそっ! 何でそんな考えに

至らなかったんだ?

いや、ちょっと待って!
リタ、どうした?
例えリブマッドをホットソープから

追い出したとしても、また戻って来る

可能性だってあるわ。エリア内の

生物侵入ボタンがシルドラ君の

手で押されない限りね……

やっぱり、そうだったんですねっ!

おーい、皆聞こえてる?

聞き慣れた声が館内アナウンスとして聴こえる。


そう、それは現在ヒートリンスにて

黒幕ヴェスターと決着を付ける為、

改心させているシルドラの声。

そ、その声は……

シルドラか!!!!

お前、大丈夫なのか?

ラグさんですね!
こっちは大丈夫です。

少しずつですけど、ヴェスターさんも

心を取り戻していますよー!

ちっ。おい、お前等。

まだリブマッドなんかに苦戦してるのか?

そうだよ!!!

お前が放った癖にそれは無ぇだろ?

…………。

なんか、済まなかったな。

えっ。あのヴェスターが謝るなんて……
シルドラにこっぴどく言われた。誰もが

幸せになれて、疲れを癒す場所を汚した

お前の心はどうなってるんだ? と……

ちょ、ちょっと強気過ぎないか!?
シルドラ君、やりますね……。
で、何て答えたんだ?
ははは。答えられなかったさ。

オレはブランザを使ってまで、ブッ壊そうと

していたんだ。そんな奴に答える

資格などないだろ?

ヴェスター、お前……。
だから、ヴァリングス潰しはこれまでに

してやる。今生物侵入ボタンも解除した。

リブマッドを外に放してあげてくれ。

じゃあ、これで……

一件落着って言う事で良いのか?

おう。ヴァリングスの一件は諦めてやる!

だけどな……

このホットソープのプロジェクトを

調べた時に気付いた事があった。

シルドラ……

え、えっ……!
何でお前の両親が

このプロジェクトメンバーに居るんだ!?

クルディーとプリメラ、親御(おやご)の名前だろ。

し、知らないです……

僕、両親と長い間連絡とってないので。

とぼけるなよ!

ヴァリングス潰しはもうどうでもいい。

根本的な所の解決と行こうじゃないか。

…………。
聴こえなかったのか!?

早く通信を切れ!!!

屋上へ戻るぞ。

は、はい!!!
そう、これは彼を誘導させる為の

ヴェスターが前々から企てていた

計画の1部に過ぎなかった。


ヴァリングス潰しは彼が生物侵入ボタンが

解除された事により、いつでもリブマッドを

外に放つ事が可能となり、いよいよ退治編は佳境――。


しかし、思わぬ事態に。

あ、あれ。
どうしたの?
エンディア様が……、居ない。
えっ!!!!
あたいは見てなかったから

何処に行ったか知らないぞ。

あっ。そう言えば……

さっきヴァリングスの裏口は何処だ? って

聞いて来たから教えたけど。まさか……

1人で何かしに行ったのか……。

まだリブマッド退治終わってないのに。

くそっ。またアイツ……

独断で勝手な行動しやがって!

だったら、ここからは俺も手伝う。

エンディアが居ない今、力を発揮出来るのは

自分しか居ないんだ!

シルヴェス、お前まだ怪我が

回復してないんだ。ゆっくり休んでくれ。

イヤだ! 皆が頑張ってるのに

何も出来ないなんて……、悔し過ぎるだろ。

アロイス、彼の想いを

受け止めてやってくれないか?

俺達が徹底的にサポートする。どうだ?

ラグさん……
分かりました。俺もシルヴェスを

無事にゼルガスさんの元へ引き渡したら

クロスウッドに帰るんで、それまでは

沢山面倒見ないといけないですね!

そうだったのか。

いつか別れが来ると思うと辛いよな。

その日が来るまでシルヴェスと沢山

仲を深めてくれ!

そして、ヴァリングスが復旧した際は

お前に招待状を送ってやる。

もちろん無料券付きだ!!!

こら!!! 

また赤字覚悟になるから止めて下さいっ。

愉快な方達ですね。

もちろん招待状来たらその時は

クランチャードのメンバーと

一緒に行かせて貰います!

その為にはまず

リブマッドを退治する事から始めないとね。

さあ、皆呼吸を揃えてケリを

つけるわよ!!!

よし、お前等まずは……
全集中常中。
頬の呼吸止めるんだ。
は、はい……。
猪退治が終ってないこの状況と言うのに

エンディアが突如として居なくなってしまう。

一体彼は何処に……。


今この現状を打破し、

指揮を執れるのはシルヴェスただ1人。

しかし、怪我をしてしまい今行動に移したら

再び出血が再発するかもしれない。だけど彼も

ずっと黙っている訳にはいかない。


何にも出来ずに悔やんでいた彼を救ってくれたのは

ラグの一言。ヴァリングスの従業員が今一丸となって

リブマッド退治最終章の幕が開ける――。

5階――。


ラグがリブマッドを呼び寄せる為に

仕掛けた特徴的な匂いを放つ観葉植物に誘われていた。

ふん。見事に引っ掛かってくれたな。

第1作戦完了だ! よし

付いて来いよ!!!

猪の野郎!!!!
彼の背中には

柑橘系の匂いを放つ "ブレイドミング" と言った

本来だったらヴァリングスの装飾花として

用意していた植物を強化用の紐で繋ぎ

リュックのように背負い、それを

各階でスタンバイしている人に

(たすき)代わりとしてリレーしていく事に。


トップランナーはラグ

4階で待つアロイスの元へと走り始める。

ほらほら付いて来いよ!!

俺はこう見えて足めっちゃ速いんだ。

舐めて貰っちゃ困るな。

よし、アロイスが見えて来た。

おうい。ここから先は頼んだぞ。

3階で待つブランザに絶対渡してくれよ!

まさか俺が走る事になるとはな。

あまり髪を乱したくないんだけど、

リブマッドを退治する為なら仕方ない。

よし。ヴァリングスの未来へ繋ぐ

走りを見せてやるか。

頼んだぞ!!!

2番目のランナー、アロイス。


今、ラグから(たすき)を受け取り

3階へ待つブランザの所へ――。


走りが速い人なら次の人に辿り着くまで約45秒。

彼の場合、ちょっと特殊。ダイナミックな

アクションを取り入れた走りを見せる。

(ここはホットスライダー……。

これを使う手は無いな。服濡れるけど

今はそんな事を言ってられない!)

(よし、今!!!

コースに飛び移って

向こう側へショートカットだ。)

恐れも知らずに

5階から下の階に繋がるホットスライダーの

終着コースを伝って、ちょうど向こう側の螺旋階段に

繋がる付近を狙って飛び移る。


某アニメ劇場版で魅せる

見事なアクションのようなスタントを見せた

彼の行動を見て驚きを隠せずにいる

ミルフ達や従業員一同。

お、お前凄いじゃないか!!!

こんなホットスライダーの

使い方があるとは。

な、何ぃ!!!

アロイスがこんなアクションを見せるとは。

ここまでやるとはな。

服がずぶ濡れになっても動じない。くっ……

負けてられないな。
アロイスの凄まじい判断力により

大胆なショートカットを成功し、リブマッドが

徐々に下の階、下の階へと向かっているのを確認。


猪のスピードとブランザの元に辿り着く時間を

逆算し、頃合いを見て彼に(たすき)を繋ぐ。

後は頼みましたよ、ブランザさん。

一緒にヴァリングスを猪の魔の手から

守りましょう。

おう、任せろ。

レブロンと一緒に走った

俺の走りを見せてやるぜ。

3番目のランナー、ブランザ。


基本は和装をする事が好きな彼は

滅多な事が無い限り走らない。

かつてはレブロンやグランザとトレーニングの

一環として一緒に走っていた事がある。


こう見えて、彼の大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は立派なモノで

このホットソープで働く以前も脚力を使った

仕事をしていた為、相当鍛えられている様子。


今は此処(ヴァリングス)を守る為、

必死に2階でスタンバイしている

ハディーサへと繋ぐ。

くそっ。俺が築いてきたヴァリングスを

これ以上リブマッドに壊されてたまるか!

フルスピードだ!!!

や、やばい!

少しずつリブマッドが速度を上げてる。

このままだとブランザ目掛けて

突進される恐れが……

追い付かれる……

仕方ねぇ。おい、リブマッド。

付いて来い!!!!

螺旋階段から左に繋がる廊下へと入り込み、

別のルートから2階にいる彼の元へ

向かおうとリブマッドを誘い込む。


一旦、急停止した猪は今にも襲い掛かって

行きそうな勢いでブランザが担いでる(モノ)

狙ってるに違いない。


一気に階段を駆け下り、近くにある(ふすま)が開いていた

部屋を物凄い速度で通り、少し間が開いた

状態をキープし、なんとか大量の汗を

流しながら辿り着く。

ようやく俺の番か。

ちょっと足の方は期待出来るかは

分からないけど、ちょうど

此処にはミルフが居る。

おう。脚力には自信がある。

あたいも一緒に走るから、

疲れたら言ってくれ。

済まんな。よし、(たすき)は貰った。

行くぞ!!!

そうだな!
4番目のランカー、ハディーサ。

サポートするのはミルフ。


彼等と比べたら、少し走りに自信が無く

徒競走をやらせてもビリから2番目。

追い付かれないか心配だけど、彼も当館を

守り抜きたい気持ちは一緒。


やらないより、やった方が人一倍輝ける。と

自分の言い聞かせ、1階で軽く準備運動をしている

シルヴェスに最後の(たすき)を渡す為走り続ける。


ただ、螺旋階段を半周した所で……

はぁ、はぁ……

息が上がってきた。

だ、大丈夫か?
その時、5階からテンポ良かった流れが

崩れ始める。リブマッドは彼等を追い越してしまい

視界から標的が無くなった事で、また1階にいる

シルヴェスを目掛けて突進するに違いない。

くそっ!!!

逃げられた。此処から先はお願い出来るか?

今までの皆の努力が無駄になってしまう。

ハディーサ。よく頑張ったな!

エンディアも何処かでお前の努力を

見ている筈だ。ここから先はあたいの出番。

大丈夫だ。

ミルフは筋ゴリ……

何処が毛深いんだ!?

言ってみろ!!!

鍛え上げられている足が鬼畜(ゴリラ)なんだろ?

例えが凄いな。

だったら見とけよ!

あたいの足がアイツに追い付く所をな。

荒い息を立てて疲れ果てた

ハディーサから(たすき)が渡されて

相当自身しかないミルフの脚力で、リブマッドの

走り込みを上回り、もうすぐで1階に到着する。


相当な速度(スピード)で走っても

全く疲れを見せない底力を皆に見せ付け、

頼られる存在と再確認された瞬間だった。

よしっ。追い抜いた。

後はこれをアンカーに託して

あたいの出番は終了だぜ。

おい、シルヴェス。

ヴァリングスから出たら庭を通って

担いでる奴を壁の外へ放り投げるんだ。

リブマッドならそれを目掛けて壁を

突き破ってくれるからな。

分かった。よし!

立派な最後を決めてやる。

頼んだぞ。
アンカー、シルヴェス。


これがラストの(たすき)渡し。

ヴァリングスでのリブマッド退治。

いよいよクライマックス。5階から繋いで来た

彼等の想いが彼に託される事に。

よし、行って来る!

皆の想い、確かに受け取ったぞ。

ヴァリングス、ここはしあわせの温泉宿――。


各フロアに様々な湯舟があり

四季折々の草木と共に入湯が味わえる

心揺さぶる温泉宿。猪リブマッドの襲撃により

当館はほぼ壊滅状態。しかしそんな

心優しい場所を壊されたくない一心で

従業員総出で頑張って来た。


そして今、決着が付く。

よし、今だ!

襷を投げるんだ!!!

行っけえええええええええ!!!!
皆が徐々に庭に集まり、

事の終幕を見届けようと

彼が投げた(たすき)を辿って

リブマッドが壁を突き破る所を目撃。


何分しても戻って来ない様子からして……


存続を賭けたヴァリングスの猪退治は

勝利し無事にやり遂げた。ミルフは

感極まって、シルヴェスとハイタッチし

皆で歓喜を分かち合っている。

よっしゃ!!!!

リブマッド退治、成功だ。

それもこれも皆が頑張ってくれたお陰。

こんなに清々しい事は無いぜ。

皆、良く働いてくれたね。

これで御客達も安心してくれるわ。

シルヴェスもやれる範囲で

皆の力に貢献してくれた。よくやったな!

うんっ。さて、皆で

ヴァリングスに戻ろう!!!

これからが大変なんだろ?

そうだな。さてと次の客が来るまで

急ピッチで片付けるぞ。

【全員】

おう!!!!!!!

ヴァリングスに笑顔が戻って来た――。


これは皆の努力が紡いだ結果。

さあ、次はヒートリンスでヴェスターを

改心させているシルドラの出番。


この調子でホットソープが照らす一筋の光を導き出せ。


ん? そんな時、

どうやら当館に新たな

お客が来たようだ。そのお客とは……

お、新しい客か。

済まんな。ちょっと一騒動後なんだ。

ちょっと片付けてるから

また後にしてくれないか?

【?????】

いや、私にも手伝わせて下さい。

エンディアさんに呼ばれてきたんです……

お、手伝ってくれるのか?

1人でも多い方が助かるぜ。

出来る事があれば

何でも言って下さいね。

次回、いよいよ核心に迫る

ホットソープ誕生に纏わる過去話。

そして何故この一大プロジェクトに

シルドラの両親が関わっているのか。


リブマッド退治編、終幕。

いよいよホットソープ編は佳境へ。


第037話へ続く。

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登場人物紹介

△名前:シルドラ・ロッド(主人公)


今作の主人公であり冒険する事が幼い頃からの夢で

とある時期を境に行方不明になった両親を心配している。大陸「クロスウッド」

港町ピュアブルーが出身で、そこの港から出港している船に乗り最初の目的地

ティブルエイドと言う大陸に向かい始める。

好きな物は人との交流、嫌いな物は噂話。割かと積極的、

△名前:クルディー・ロッド


主人公シルドラの父であり、現在母親と共に行方不明中。

彼が生まれる前に母親とこの世界を周り、作り上げた世界地図を残すけど

とある事がキッカケでそれを見つけられてしまう。ちょっと頑固な所があり、

息子にも時々注意されていた経験がある。好きな事は飲酒、煙草、ギャンブル。

嫌いな事は嘘を付かれる事。こう見えて根は優しいタイプ。

□名前:プリメラ・ロッド


主人公シルドラの母で、現在父親同様行方不明中。

息子が生まれる前に何か1つ成し遂げたいと言う気持ちから、とある時期を境に

この世界を周り尽くし"1つの世界地図=ヒストリーノート"を作り上げる事を誓い

父のクルデイーと共に、冒険の旅へと出かける。好きなモノは紅茶やコーヒー。

嫌いなモノは服装がだらしない人。割と几帳面なタイプで、時々潔癖症を発する。

□名前:ミルフ


ティブルエイド、温泉街「ホットソープ」出身。

女性格闘家を目指し日々奮闘中。アウトドア派で

常に外で身体を動かしていないと気分が乗らない。着ている洋服も

身のこなしがスムーズに出来るようなコーデが好き。一人ぼっちで居る事に飽き、

現在一緒に旅をしてくれる仲間を募集している。

□名前:ルミナ


ミルフの母親で、ホットソープの中で

名を馳せていた温泉事業会社ヒートリンスで

父オランドの社長夫婦を務めている。とある

キッカケで他界してしまう。誰よりも同じ会社で働く

従業員1人1人を大事にし、優しく接する事を大切にしている。

△名前:オランド


ホットソープにある

温泉事業会社ヒートリンスに務めている社長で

ミルフの父親でもある。頭に超が付くほどの頑固者で神経質な

性格をしている。何事にも慎重で、目的の為には

多少の犠牲があっても動じない。しかし母親と一緒で

温泉を愛する気持ちは変わらない。

△名前:ブルーノ


忍(しのび)ばっかりが住むシノヴァシアの関係者で

普段は子供っぽい表情で接するけれど、一段落着くと大人の口調に変貌する。

彼はちょっと"とある事情"にて、シルドラにちょっとした

試練を与える事に。少し謎が残るキャラクターでもある。

△名前:レブロン

〇所属:フランバージュ(用心棒)


まだ詳しい事は表記出来ないが

フランバージュというアレドシアがリーダーを勤めるチームの用心棒をしていて

身体が逞しく、イカつい目と赤髪をしている事から性格はヤバそうな雰囲気を

醸し出しているけど、割と平和主義者。拳は「守る為にあるモノ」と自負している。

△名前:グレンド


フレンドモンスターと言うティブルエイド独自のペット総称の1匹で

フランバージュの用心棒レブロンに飼われていたけど、現在は牧場にて生活中――。

綺麗な言葉遣いをする事が好きなせいか、乱暴な言葉を正す癖がある。

好きなモノはレブロンで、嫌いなモノは口調がだらしない人。

△名前:ゴッシュ


ティブルエイドの地理、情勢など色んな分野を知り尽くした権威のある地図博士。

寡黙のように見えるけど、人との付き合い方は上手で

ネタ的な発言をしても丁寧に対応する。好きなモノはグレイブティー(煎茶に近いモノ)。

嫌いなモノはストレアディーノ(食べ物/激臭)。

△名前:ゼルガス

〇所属:ヴァールブルグ海賊団(海賊)


問題児や引きこもりを更生させながら一緒に冒険を楽しむ

ヴァールブルグ海賊団の親分で、色んな海を渡って来た為

海に纏わる事が本当に詳しい。下っ端に頼られていて人情深い、まさに海の男。

好きな事は釣りやマリンスポーツ。嫌いなのは血を見る事。

△名前:アジール


ティブルエイドの港町ビューウェーブの町長を務めていて

更なる活性化を目指して色んな人の所に自分から積極的に意見を求めにいく為

町民の方から本当に慕われている。前作の登場キャラであるグラスとフロストの弟――。

好きな事は人とのコミュニケーション、嫌いな事はポイ捨てする人。

□名前:ユエリア


ビューウェーブで服屋を営んでいる女の子。

幼女体型をしていて、カワイイ服や、動物の絵が描かれている

服が大好き。看板娘でもあり住民から可愛がられている。

好きな事は動物と触れ合う事、嫌いな人は掃除を全くしない人。

□名前:クレア


ビューウェーブで服屋で営んでいる女の子。

店長であり、ユエリアと一緒に切り盛りしている。

それと同時に店内で迷っているお客様のコーディネートや、依頼された

人に向けての裁縫も行っている。服に対する情熱が熱い。

趣味は裁縫、コーディネート、ショッピング。

△名前:ラグ


ホットソープで一番人気温泉宿、ヴァリングスの番台を務めている。

人一倍、温泉にかける想いが強く、冒険者や観光客

1人1人に積極的に "来て欲しい!" と勧誘したいタイプな為

気付いたら居なくなっている事が玉に傷。

好きな事は温泉巡り。嫌いな人がマナーが出来てないお客。

□名前:リタ


ラグと一緒にホットソープの人気温泉宿、

ヴァリングスの各湯温度調節、掃除を務めている。

幼少期から両親に温泉に連れて行って貰った事がこの道の

職に就きたいと思ったきっかけ。好きな物は

入浴後のフルーツ牛乳。嫌いな事はラグと一緒で

マナーが行き届いてないお客。

□名前:プラム


ヴァーズメルトと言った喫茶店に務めている女の子。

年齢は17歳。兄がいて、姉は同じ店の店長に就いているシルリア。

出身は空の大陸 "スターシア"。一緒に店を開業/経営したいが為

シルリアと共にティブルエイドにやって来た。

好きな食べモノは姉が作るヴァーズベリーケーキ。

嫌いな食べモノはコージュット(香辛料)。

□名前:シルリア


ヴァーズメルトと言った喫茶店に務めている女性で、尚且つ店長。

年齢は24歳。空の大陸 "スターシア" 出身で

幼い頃、両親が務めていた喫茶店に憧れを抱き

いつか自分の手で店を開きたいと思ったのがきっかけ――。

好きな食べ物は母が作ったクルットジャム。

嫌いな食べ物は基本ない。

□名前:ビッケ


エアロブルー飛行場で働くエアライドライセンスを所有する

スタッフの1人。自分の事を「ボク」と呼びたがるボクっ娘で

フランバージュで活動するレブロンの大ファン。

ここで働く整備士兼伝説の操縦士フラジーがこの世界に

興味を持ったきっかけ。好きなモノはフラジーの操縦。

嫌いなコトは基本無いけど、着陸した飛行機内の

掃除を一人でやるのが苦手――。

□名前:チャイ


ビッケと同じでエアロブルー飛行場で働き

エアライドライセンスを所有するスタッフの1人。

幼い頃、フラジーの操縦するフリューウィングに乗り大空の旅を

味わった事がある。その事が彼女がこの世界に入ろうと思ったのがきっかけ。

それと、飛行場で扱っているパソコンや機材を使って

エアロブルーチャンネル (大空の翼) と言った動画を

視聴者向けに投稿もしている。

△名前:フラジー=キュレー


エアロブルー飛行場にて働く整備士で、世間的に

伝説の操縦士として名が知られている。愛車ならぬ愛翼はフリューウィング。

二重人格の持ち主で、操縦している間はかなり豹変し

様々な飛行テクニックを駆使しながら飛行を行う。時々変態。

好きな事は空が見える場所でのお昼寝。嫌いな事は雷雲時の飛行。

△名前:シルヴェス


アロイスと共に冒険をしている21歳の男性。

この年で割と鍛えられた肉体を持っているけど、こう見えてインドア派。

酔っぱらうとちょっと酒癖が悪いけど、温厚な性格の持ち主。

今まで外に出た事が無く、現在色んな事に興味を持っている。父親は意外な人!?

好きな物はピランカライス(ごはん料理)。

嫌いな物はレジュベリー(酸っぱい木の実)。

△名前:アロイス


シルヴェスのお世話役で、彼と行動を共にしている。

本職はクロスウッドでフロスト所長が社長をしている

水産業会社クランチャードで新しく設立された水陸両用飛行機部

部長を任されている為、飛行機の構造に関して詳しい。

こう見えて人情深い所があり、守ってくれる存在。

好きな事は海を見る事で、嫌いな事は基本無い。

△名前:アレドシア

〇所属:フランバージュ


謎に包まれたフランバージュのリーダーを務めている。

口数は少なく常に何を考えて居るかは知らないけど

メンバー内からは絶対的な信頼が伺える。彼が

身に着けている眼帯と黒いマスクには何か秘密が隠されている?

ティブルエイド編に置いてかなりのキーパーソンでもある。

△名前:ブロス

〇所属:フランバージュ


アレドシアがリーダーを務めているフランバージュのメンバー。

度が効いた暴言を吐く事がある。目的の為なら

罵詈雑言、誹謗中傷、そして暴力も揮う

歯止めが聞かない所もあり、かなりの厄介者。

好きな事は高笑い。嫌いな事は見下される事。

△名前:アッジ

〇所属:フランバージュ


組織「フランバージュ」の中でも最年長であり、唯一の御高齢。

無理をしない程度に活躍を見せていて、メンバー各位に労れている。

愛煙家で、色んな煙草の匂いを堪能するのが趣味。

こう見えてブロスとは仲良しで、メンバー内で

食事を摂る時は彼と一緒に食べる事が多い。

△名前:ロギュア

〇所属:フランバージュ


リーダー、アレドシア率いるフランバージュの一員。

メンバーの中ではグラッツと仲良しで

任務を行う時も常にセットで動いてる事が多々ある。

大の大人なのに、ほんの些細な事で

失敗してしまうちょっとお茶目な一面も。

△名前:グラッツ

〇所属:フランバージュ


フランバージュの一員で尚且つ、一番最後に加入したメンバーでもある。

ブロスとはちょっとした因縁があるけど、ロギュアとは

何でも聞ける仲で行動も共にしている事が多い。

機械音痴な一面を持ち、触ろうとすると

冷や汗を掻いてしまい慌ててしまう。

△名前:ヴァル=バーンズ


ティブルエイド編、超重要人物の狼族。

禁じられた場所 "シノヴァシア" と関わりがあり

シルドラの両親とも触れ合った過去がある。今は "とある人物" により

フェルマータ城で幽閉されていて、処刑されようとしている。

△名前:ブランザ


ヴェアソープライセンスと言った様々な石鹸を

作る事が出来る免許を所持していて、ホットソープの中で

一番有名な温泉宿ヴァリングスでラグやリタと共に働いてる。

ちょっとした事件に巻き込まれていて、誰かに弱みを握られている。

息子が超意外過ぎる人物。

△名前:ヴェスター


温泉街ホットソープの出身で

兄以外の身内で仲良く時を過ごしていた。とある "きっかけ"により

家族を亡くす羽目になる。根は優しく、超が付くほどの家族愛を

持っている性格。好きなモノは温泉で、嫌いなのは几帳面過ぎる人。

△名前:ランザー


スティンゼアと言った森林大陸に棲む狐族。

3人兄妹の中でちょっと方向音痴な所があるけど

他人に勇気を以って接する所や、見ず知らずの人に躊躇いも無く

話すところは兄さながら。好きな事は大陸になびく

風の匂いを嗅ぐこと。嫌いな事は基本無い。

□名前:レルナ


スティンゼアと言った森林大陸に棲む狐族。

3人兄妹の中で一番頼られる存在で、知識量も誰よりも豊富。

身だしなみや服装には気に掛けていてオシャレには敏感。

狐族は聴力が優れている中、彼女はトップクラスの……。

□名前:ヒューナ


スティンゼアと言った森林大陸に棲む狐族。

3人兄妹の中で島中の人気者。師匠で尚且つ師匠テンゲン

そして五変妖精のオルミ達にも可愛がられている。

好きなモノは島に生えてあるフルーツ全般。嫌いなモノは……秘密。

△名前:ヴァーロン

〇所属:???


謎が多いキャラクター。

遥か上空を漂う空中戦艦 "ハデスバディード" を所有していて

仲間と共にとある場所に向かっている。メンバーからの信頼は

かなり熱い。割とフレンドリーな所があり

気に入った人にはかなりの友情を見せる。

□名前:イマリ

〇所属:???


謎が多いキャラクター。

ヴァーロンと同じ一味で活動している。

まだ明かせない情報が多いけど、和装を気に入り

常に丁寧な言葉を維持する事を心がけている。

訳アリの人物でもある。

△名前:レーヴィン

〇所属:???


頭領ヴァーロンを率いる謎の一味の1人。

詳細はまだ教えられないけど、彼のとある才能に惹かれ

今のポジションにいる。戦う事が大好き事から、かなりの戦闘狂。

TPOなんか気にせずに勝負したがるせいか

たまに指摘されてしまう。

△名前:グランダイン

〇所属:???


意表を突き、かなりの

存在感を誇るヴァーロン一味の仲間。彼が背中に

背負うモノにはかなりの秘密があり、後半に訪れる

とある大陸出身で、壮大な過去を味わった人物でもある。

他キャラの姓名を変な場所で区切る癖を持っている。

△名前:ガディウム

〇所属:???


ヴァーロン一味の1人。

顔には昔火事で負った痛々しい大きな痕が

残っている為、仮面を付けた状態でメンバーと接している。

口癖が強く、辛辣な態度を1つでも取ると

度が効くセリフを言いたがる癖の持ち主。

△名前:フォック

〇所属:???


ヴァーロン一味の1人。

空中戦艦ハデスバディードの操舵室兼通信司令部の室長。

どんな過酷な状況でも、彼の明確な指令により

大空を優雅に滞空する事を維持出来ている。

首領のヴァーロンにもかなりの期待が寄せられている。

□名前:ルミシー


ティブルエイドの森林地帯

ヴァンウッドに棲む巫女族の1人で長を務めている。

普段は旅人の宿で管理人のシャノンと共に彼女の手伝いをしたり

この何処までも広い森の様子を常に把握していたりする。

忍者の里シノヴァシアの長、ブルーノとは大の仲良し。

□名前:シャノン


ヴァンウッドの森、旅人の宿の管理人を受け持ち

長のルミシーを陰ながら支えている。薬を1から作り上げる

ハービングライセンスを所持している為、調合する為の

薬草や材料の知識が豊富で、どんな重病に掛かっても

優しく治療してくれる為、色んな人から支持されている。

好きなモノは薬草が記載されている本、嫌いなモノは基本なし。

□名前:オリアナ


ヴァンウッドの森、忍者の里シノヴァシアの2か所を守る

護衛をもう1人のパートナー:コレッタと務めている。

男勝りな分、性格も強気でどんな屈強な敵が

現れても自ら先頭に立ち、屈しない。

好きな事は軽い運動、嫌いな者はぐうたらな人。

□名前:コレッタ


ヴァンウッドの森、忍者の里シノヴァシアの防衛担当。

軽い身のこなしで打撃を得意する拳闘士。

興味を持った事に全力に注ぐタイプで

その職に辿り着くまで、短期間で習得したかなりの逸材。

好きな物はヴァンウッド周辺の自然で、嫌いな物は足が長い虫。

△名前:ブラウン


シノヴァシアに住む男の子……、いや

こう見えて成年してる22歳の男性。超が付くほどのド天然で

悪戯したりと、子供っぽい所が多々見受けられる。

ただ、こう見えて誠拳道と言った体術を習得している。

好きな事は帽子集めと食べる事。嫌いな事は一人ぼっち。

△名前:マツカゼ


シノヴァシアに住み、忍の応用的な実践と共に

誠拳道の師範を務めている。里長のブルーノの次に偉く

かなり友好的。里の皆から信頼されていて慕われている。

左目にあるのは過去に負った誠の傷

好きな事は陶芸や集中力を極める事で

嫌いな事は里の平和を乱される事。

△名前:シモン


忍者の里シノヴァシアで

マツカゼと共に忍、誠拳道の師範を務めている。

風貌から大人しそうに見えるけど、実際に動いてみると機敏。

学や教えを里の子供達に知って貰う事を生業としている。

趣味が読書。書斎が自宅にあり、溢れ返る程の本の量がある。

△名前:イムラ


忍者の里シノヴァシア出身、忍・誠拳道の師範を務めている。

里いち熱血的で、やる気の炎を見せている人に

俺の弟子にならないかと常にスカウトしている。

体力にはかなり自信があるが、その逆で

機械とか科学的な事は全く疎い。

△名前:ブレイア


牢獄島《プリズジェイド》の獄長。

キズナ・ワンダーランドに置ける世界の犯罪者を収容する施設で

一番高い座に君臨している。口数が少なく、

声の雰囲気もかなり暗い。目の色も変えずに

コミュニケーションを取る癖から

暗黒の無《ゼロ》と言った異名が付けらている。

□名前:ライアン

〇所属:ライザ海上情報機関(総務部)


ライザと言った海上にある機関の総務部で働く女性スタッフ。

大佐の次に偉い存在で、牢獄島で扱っている

犯罪者の大半は彼女が有罪か無罪かを取り仕切る。

赤髪であまり見かけない服装を着こなしている為

一目で只者ではないと思わせる雰囲気をしている。

△名前:ジェライド


牢獄島にある東の収容施設で

犯罪者達の監視と看守を纏める官長を担っている。

この大陸の中で彼と接するには、自分の大好きな

お菓子の事を話せば、気さくに話に乗ってくれる。

無罪になった方も、とあるカウンセラーと共に

真剣に話を聞いてくれる心優しい人。

△名前:シルヴィ


牢獄島で、東の収容施設を主に

看守の目を光らせている男の子。風貌は子供に見えるけど

身体はかなり逞しい。しかしお菓子には目が無く

官長のジェライドとは大の仲良し。

彼の童心さが慕われている証拠。

□名前:カリエラ


牢獄島、東の収容施設で

ジェライド官長、そしてシルヴィと共に務めを果たしている看守。

常に大人しい態度をしているけど、余計な事を言う癖が

ある為、常に言葉遣いには慎重にしている。

この大陸で働いて数か月、未だに

中央監視塔に入ったことが無い裏話がある。

△名前:ランバード


空大陸《スターシア》のエアフォース第1ターミナルで働く

小型旅客機から自家用ジェット機の

専用飛行士としてかなり名を馳せているのが彼。

従来飛行機を操作する際に必要なエアライドライセンスと共に

もう1つのとある免許も所持している。

△名前:ライガー

〇所属:ディグライズ(遺跡探索/鉱石発掘チーム)


喫茶店ヴァ―ズメルトにて働く

店長シルリア、店員プラムの兄であり超絶イケメン。

空大陸でチーム一丸となり、古代遺跡の調査を行っている。

レブロン、ヴェスター、シルヴェス、シルヴィに続き

彼も圧倒的な肉体を誇っている。見ず知らずの人でも

一瞬に仲良くなる特技を持つ。

□名前:ヴァネッサ

○所属:アジュマリン海賊団(海賊)


アジュマリン海賊団の船長で

クルー含め見る者を惚れ惚れさせる美ボディを維持している。

是非付き合いたい!と言う声が世間で飛び交う中

彼女には想いを寄せる人が――。

それはヒミツ。

□名前:シャオラ


キズナ・ワンダーランドの物語を彩る語り部。

ティブルエイド含め、今後出て来るキャラクターの過去

各大陸の昔話や歴史を現代に語り継ぐ位、物知りな女性。

少し緊張気味な所があって、とっても恥ずかしがり屋。

今後、本編の何処かで登場します――。

□名前:コトハ


ヴァンウッドの森の後半地にある

茶屋「甘蜜」を営んでいるとある主人の娘。

元々シノヴァシアに住んでいた事があり、ブラウンや

師範の皆とも仲が良い。今はとある事情により

1人でお店を開いている。店内には

彼女の趣味で作り上げた物が要所要所に置かれている。

△名前:ギンジ


忍者の里 "シノヴァシア" の前長

ブルーノの父親で、「優しき拳を人の為に」を人生訓にしている。

師範の3人は彼の事を尊敬しており、里の皆は勿論

亡くなったブラウンの両親代わりの保護者として

彼のお世話もしている。とあるきっかけで他界してしまう。

△名前:アグニブ


突然現れた謎過ぎる人物。

出身地はゴールドトライブと言った御曹司御用達の大陸で

とある業界の中でもトップに君臨する会社の社長息子でもある。

只、現在父親とは喧嘩中。自由が好き過ぎて

自分自ら "とある計画" に参加している。

△名前:グランザ


突然現れた謎の人物。

牢獄島の獄長ブレイアとは何かしらの因縁があり

シルドラの両親であるクルディーとプリメラの事もよく知っている。

暗躍しているせいか、周辺を何かと気にする癖がある。

どうやら位的に表舞台に立ってはいけない人物。

△名前:シルギム


ファーラック一族の主。

フェルマータ城では自分の書斎に籠って読書はもちろん

ティブルエイドや各大陸の情勢を新聞で確認する事が大好きな程

勉学が大好きな殿方。分相応な性格があるせいか

あまり貧相な生活を送っている人を好まない。

とある事がきっかけで他界してしまう。

□名前:ミルフィム


上空に浮かぶ "空大陸" の西洋風のお城に住む次期王妃。

皆が寝静まった頃に危険を顧みず外出する位

星を鑑賞する事が大好き。性格は明るく元気で

の言葉を聞くだけで過剰反応する位の好奇心旺盛さ。

彼女が登場する章では空賊が仕出かす壮大な事態に巻き込まれてしまう。

□名前:グレース


空大陸の西洋城で

王妃ミルフィムのお世話係に携わっている。

城の者だけが執り行う皆議では書記を務めている為

皆からの支持や信頼が強い。模範的な人間の象徴でもある。

好きな事は読書。嫌いな事は空大陸の平和を乱される事。

□名前:リザレア


ミルフィム王妃と "城" を守る護衛担当。

腕っぷしが強い為、アグレッシブな性格が強いように見えるけど

実は非番の日に可愛いアクセサリーを衝動買いする位

乙女な所もある。好きなモノは以前ティブルエイドに

訪れた際に食べた事があるバージュベリーケーキ。

△名前:エドガー

〇所属:空賊『????』


空挺 "ホークスオッド" の

指揮を執る空賊の首領。上空に浮かぶ大陸を中心に

民間人や警戒態勢が頑丈な宝物庫を襲撃しては

略奪を繰り返す危険人物の1人。怒らせると

何を仕出かすか分からない為、要注意人物としても

多方面に名が知られている。

△名前:ヴァレッド

〇所属:空賊『????』


空挺 "ホークスオッド" を指揮する

お頭エドガーの息子。此処では父親の用心棒を務めている。

肌を晒す程の圧倒的な筋肉量を誇り

計画の為なら拳を出す事も厭わないかなりの戦闘狂。

空大陸で行われる特別展示日と戴冠式でとんでもない事態を引き起こす事に。

△名前:ラスター

〇所属:ライザ海上情報機関(総務部)


アルジュバルトと言った

海域に建てられている政府直属の海上施設、

総務部の大佐を務めており、日々の執務、同職員の躾に

追われている為、趣味である筋トレが出来ない日々。

まさに正義と言う言葉が似合う性格を持ち

牢獄島や政府が管理している島を

管理したりもしている。

□名前:レイヤ

〇所属:ライザ海上情報機関(総務部)


大佐を務める

ラスターに仕える女性幹部の1人。

聡明で優しく、まさしく薔薇に似合う女性だと自負してる。

相手に合わせて会話をする事が得意で

割と美意識が高い所もある。

□名前:アスラン

〇所属:ライザ海上情報機関(総務部)


大佐を務める

ラスターに仕える女性幹部の1人。

レイヤとは性格が真逆で、たとえ計画の過程で

良くない事が起きても「終わりよければ全て良し」と言う

思考法を持つプラス思考を持つ所がある。

△名前:ガルニア

〇所属:ディグライズ(遺跡探索/鉱石発掘チーム)


右目が緑、左目が赤のオッドアイで

鉱石採掘兼遺跡探索のチームに所属している。

ディグライズのメンバー内では、道具の調達や補充を担当しており

物持ちが良い物を見定める事が出来る。チーム愛が強く

作業が無い休みの時もメンバーと出掛ける事が多々。

△名前:レオード

〇所属:ディグライズ(遺跡探索/鉱石発掘チーム)


ガルニアと同じ

鉱石採掘兼遺跡探索のチームに所属していて

メンバー内では知識担当。各大陸に眠る鉱石や遺跡を下調べしたり

そこに眠る歴史を知りたがる好奇心旺盛なメンバーの1人。

ティブルエイドで権威のある地図博士ゴッシュ

お世話になった過去がある。

△名前:リュウガ

〇所属:ディグライズ(遺跡探索/鉱石発掘チーム)


空大陸【スターシア】の実働部隊のリーダーを務めており

鉱石を本物と偽物、そして価値まで識別出来る

免許『エルロックライセンス』を所持している。

その目利きは本物で、団体に限らず個人でも

とある大陸では鑑定士としても活動中。

△名前:ブラウン


空大陸の「インディム街道」に建ち並ぶ

酒場ブラウン亭のマスターとして営んでいる。

出産時から肌色が茶色だった。事が自分の名前の由来で

本人も割と気に入っている。臆病な所や誰かが大きな声を上げると

驚くのは忍びの里シノヴァシア出身の栗頭と一緒だけど

彼には "驚くべき特技" が。

△名前:オリバー


20歳、故郷クロスウッド出身。

自分と同じ出身地から冒険に出て現役活躍中の

ティブルエイドで凄まじい活躍を見せたシルドラの推し。

彼への魅力を語る時は常にゼンリョク。好奇心旺盛な性格。

尊敬する人物はシルドラと仲間達。嫌いな人物は……。

△名前:ダリア


空大陸、中央都市スカイテラスの酒場で働くママ。

紅のドレスと顎髭が特徴的で、言ってしまえば同性愛者(ゲイ)。

筋肉質な身体を持つ人を好きになる傾向がある。

クロスウッドでは知らない人が居ないドロアとは旧知の仲。

好きな飲み物はお酒。嫌いな物は特になし。

△名前:ハドリス

〇所属:????


最先端ゴーグルを装着していて、

長距離や短距離用の様々な銃器を取り扱えるスナイパー。

空賊のメンバーでもあり、かなりの銃器マニア。

自分だけの世界を持っていて、信用できる仲間にしか心を傾けない。

かなりの寡黙で基本は自室に引き籠っている。

□名前:クレーヌ


ブラウンが過去にコンフェクトフェスティバルの

審査員を務めた時の優勝者であり、チョコレートを使った

洋菓子系のスイーツを作るのが得意。父親は有名シェフ

母親は有名パティシエ、料理一家の家庭で生まれた。

自分で試行錯誤しレシピを生み出す事が得意。

△名前:クレイン=アルシャード

〇所属:スカイラッド蒼空精鋭機関《来客護衛担当》


大空に漂う基地大陸局

『スカイラッド蒼空精鋭機関』に訪れる

様々な来客を敵陣から護衛する役目を担っている。

時間にはかなりルーズで几帳面。様々な大陸の

文献を読み漁る事が大好きで、いつか其処の文化を

自分の目で確かめたい程の好奇心を持ち合わせている。

□名前:リーズリー


パティシェ専門雑誌 "ルアンジュ" の編集担当者。

オリバーの姉であり、各大陸に出向き取材も務めている。

クロスウッドには何年も里帰りしていなく

自分の仕事を最優先に全うしている。

彼女もまた洋菓子を作る事が趣味。

△名前:リョーグン

〇所属:???(ギルド)


全身から伝わるサイコパスさはかなりの数値を誇る。

仮面の下の素顔、彼の出生、趣味や特技が全く予想付かない。

何を考えてるのかも分からなく、底辺冒険者と

口語しているシルドラの事を相当憎む。

そこには壮絶な過去が……。

□名前:ラミア

〇所属:???(ギルド)


中二病をこじらせている20代前半の女子。

特に怪我してる訳でも無く、好き好んで左目に眼帯を装着。

とあるキッカケでリョーグン所属のギルドに加入し

自分の存在を認めて貰う為に孤軍奮闘している。

趣味は辞書でユニークな言葉を探す事。

△名前:ファング

〇所属:???(ギルド)


被っている袈裟と左目以外に

覆われている包帯で彼の素顔が全く分からない。

とある家庭で育ち、裕福な暮らしをしていたある日を境に

彼の過去は大きく変わり、闇を抱えてしまう事に。

趣味も無ければ特技も無い。彼が持っている

にはとある想いが込められている。

□名前:ティセル


空大陸の超高級旅館 "グランテオール" の

フロントにて働く従業員。おもてなしの精神を忘れずに

お客様と接する心を忘れない理念を掲げつつ

経営を務めている立派なスタッフの1人。

ティブルエイド "ホットソープ" に以前訪れた際に

ラグに言われた一言で今の彼女がいる。その一言とは……。

□名前:フェロミア


現在、高級旅館 "グランテオール" に

臨時で来ている本業ピアニスト、兼業マッサージ師の

肩書を持つ二刀流美人。見る者を興奮させる程、胸がデカい。

妖艶な見せブラと周囲に漂わせる香水の匂いが

男子共を酔わせてしまう。けれど女性の方からも人気を誇る。

趣味はウフッ、言・え・ま・せ・ん。

△名前:フレイド

〇所属:航空自衛隊・空大陸基地局


空自と呼ばれる航空自衛隊の

上から2番目に偉い空将の地位に就いていて

曹長や士長・自衛官候補生からもかなり慕われている。

彼なりの育成論を展開させながら、這いある未来の生徒に

自分が「そうだった」と言える授業を教えていく。

しかし、現場に混乱を招くと冷静さを失う所が。

△名前:ジャック

〇所属:スカイラッド蒼空精鋭機関《実働部隊長》


大空に漂う基地大陸局

スカイラッド蒼空精鋭機関の部署の中でも

1番に部員数が多い実働部隊の隊長の地位に就いている。

同じ職場で働く同士と仲良く接しているせいで

後輩愛が強いともっぱらの評判な性格を持つ。

△名前:セルヴァン


空大陸のフィルハート城にて

城内の庶務、掃除の指揮、不足品の補充等

生活を支える作業を全て、執事として教わって来た知識を

フル活用させながら熟していくのが彼の役目。

しかし、意固地な性格の為か忙しい際に

城へ来訪客が現れると少し口が悪くなる時も。

△名前:ギルベル

〇所属:ライトフェザー騎士団(団長)


空大陸専属の騎士団であり、団長。

彼等が掲げる理想や思念のせいか、常に冷静沈着で

交わす言葉、態度も全て堂々としている。

団員の前では「団長」としての威厳を守っているけど

実はかなりの……。

△名前:バージル

〇所属:ライトフェザー騎士団


空大陸専属の騎士団であり、団員の1人。

かなりの自信家で、言った事は絶対に実行させる。

団長のギルベルだけは頭が下がる事が無い、寧ろ尊敬対象。

同じ団員のラウルとは対称的だけれど

騎士団の中では好意を持って接してる。

△名前:ラウル=レイクスバーン

〇所属:ライトフェザー騎士団


空大陸専属の騎士団であり、団員の1人。

唯一の筋肉キャラであり、生涯を筋トレに捧げている。

ルックスとは裏腹にかなりの慎重派なキャラであるが

戦闘に置ける彼の立派な拳にはかなりの要注目!

彼に置ける『正義』とは一体……。

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