11.大晩餐回(ディナー☆ショウ)

文字数 4,359文字

2018/04/05 14:43


 【TP:】→【TP:】 


 エスエルはTP【イルカ】を使用した!


 知っている誰かに通信する事が出来る!



2018/04/05 14:49
「ん?突然どうしたのだ?」
2018/04/05 14:54
「せっかくTPが余ってるしアマエル達に状況を報告しようと思って」
2018/04/05 14:51


prrr………


              prrr………

2018/04/05 14:54
「はっ!私の頭の中から声が聞こえてくる!これは私とキリスト様の祝福の鐘に違いない!」
2018/04/05 14:55

「ちげーよ馬鹿、私だよ私」

2018/04/05 14:57
「それは私の中の私ですか!?お前は誰だ!?」
2018/04/05 14:58
(通信する相手間違えたかな)
2018/04/05 14:59
「なに1人でぶつぶついってんのさ」
2018/04/05 15:01
「私の中の私が語りかけてくるんです!水槽の魚なんです!」
2018/04/05 15:02
「…………」
2018/04/05 15:03
「あっ今失礼な事108個は思ったような顔しましたね?!そんなミゼラブルなものを見るような目で見ないで下さい!大地に穿ちますよ!?」
2018/04/05 15:03
「ははは、相変わらずでなによりだよ」
2018/04/05 15:08


 ワイワイ


         ガヤガヤ

2018/04/05 15:07
「ん?随分騒がしいみたいだけど、どこにいるのさ?」
2018/04/05 15:10
「私達も今、街に着いた所なんです!キリスト様を味方する人たちも大勢集ってくれました!そうなればもうすることはひとつですよね!」
2018/04/05 15:10
「何だ、ふざけているだけと思ったらちゃんとやる事はやってたんだな……」
2018/04/05 15:14
「複数の男女が集まったらする事……それは合コンです!!!」
2018/04/05 15:14
「前言撤回するわ」
2018/04/05 15:15
「親睦を深めるのは大事ですよ!飲み!サークル!コミュニケーション!世界の常識です!」
2018/04/05 15:16
「イキった大学生みたいな事言いだした!?」
2018/04/05 15:24
「兎に角!街の食堂……もとい鳥○族的な所で待ってますから!二人も早く来てください!待ってますよ!!!」
2018/04/05 15:26


ガチャッ


           ツー……  ツー……

2018/04/05 15:28
「あっちょっと!」
2018/04/05 15:29
「ご飯が食べられるのか?!」
2018/04/05 15:30
「いや……場所……教えろよ……」
2018/04/05 15:31




2018/04/05 15:32
2018/04/05 15:32
「そんでさぁ、俺が軽くガッツポーズしたら起きたの。何がって?天変地異。ヤバいっしょw」
2018/04/05 15:34
「お、おう……お兄さんあんまり飲み過ぎんなよ?」



「おい、イエスの旦那。本当に彼は神なのか?」

2018/04/05 15:37
「神の啓示が聞ける機会なんて滅多にありません。静聴しましょう」
2018/04/05 15:38
「もー、キリたんったら真面目なんだから!」
2018/04/05 15:40
「ハァハァ……ようやく見つけた」
2018/04/05 15:41
「あ、二人とも!こっちこっち!早く!」
2018/04/05 15:42
「何だかこんな感じで集まるのも久々な気がするな」
2018/04/05 15:43
「最初の天界で集まった時以来かな……あの時は私が遅れてきたんだっけ。今回は逆だね」
2018/04/05 15:44
「ていうかハラヒエル!貴方がいながらどうしてこんな事になってんの!?」
2018/04/05 15:46
「私はもう疲れた、好きにしてくれ」
2018/04/05 15:47
「心折れてるぅー!」
2018/04/05 15:48




2018/04/05 20:08
「さぁ~それじゃ皆集まったみたいだし自己紹介しようかぁ~。まずは男性陣からで~!ほら、さっさと挨拶しろ石男!」
2018/04/05 15:51
「何でこいつが仕切っているんだ……」ブツブツ


「俺はシモン。ガリラヤで漁師をやっていた。今はイエス様と共に伝道の旅に出ている。投網を羽ペンに持ち替えて、最近ようやく板に付いてきたってところだ」

2018/04/05 15:58
「俺、アンデレ!兄と同じく漁師やってました!将来は高名な伝道者になれるよう勉強中です!よろです!」
2018/04/05 16:05
「ヤコブだ。その兄弟と同じく元漁師だ」
2018/04/05 16:07
「ヨハネです。ヤコブの弟で元漁師です」
2018/04/05 16:12
「おいおーい!漁師と兄弟しかいねえじゃねーかぁ!?この世界のハロワはどうなってんだおーい?!」
2018/04/05 16:13
「うるせえなあ仕方ないだろ、この時代にそんな職業のレパートリー無いわい」
2018/04/05 16:16
「くくく、こやつらみたいな住所不定無職を相手にするくらいなら私とお付き合いしませんか?私はなんといっても徴税人のマタイ!公務員ですよ!公務員!」
2018/04/05 16:30
「誰この人」
2018/04/05 16:36
「そういえばついてきていたのだったな」
2018/04/05 16:37
「でもこれから国に反逆しますよね?職業失いません?」
2018/04/05 16:39
「!?」
2018/04/05 16:41
「気付いてなかったのかよ……」
2018/04/05 16:52
「オイラも忘れてもらっちゃ困るべ!」
2018/04/05 16:46
「羊飼いさんも参加するんですか?」
2018/04/05 16:53
「そうだべ!それにオイラにはちゃんとイスカリオテのユダって立派な名前があるんだべ?」
2018/04/05 16:54
「北○の拳のキャラみたいですね!キラキラネームって奴ですか!?」
2018/04/05 17:11
「アマエルに言われたくないべ!」
2018/04/05 17:12



 Ahahahahaha!

2018/04/05 17:13
「……ユダ?



(どこかで聞いたような?)

2018/04/05 16:57




2018/04/05 17:04
「今日はキリストの為に12人と4人も集まってくれてありがとう!さあ、ご飯も冷めるし早く晩餐を始めようじゃないか」
2018/04/05 17:00
「ん?そんなに人数いたっけ?」
2018/04/05 17:03
「本来はキリストの使徒が12人集まっているのですが、話の都合上めんどいので描写はしません!」


「ただでさえ登場人物多いのに名前被りとか兄弟被りとか多すぎてこれ以上収集付けられないし」

2018/04/05 17:05
「お前そんなんばっかだな!?」
2018/04/05 17:07
「え~私達の紹介は~?」
2018/04/05 17:14
「【登場人物紹介】ってタグをクリックしたら分かるよ」
2018/04/05 17:16
「ここにきてメタ100パーセントだよこの適当神」
2018/04/05 17:17
「さっきから貴方たちは何を喋っているのです?」
2018/04/05 17:21
「ああ、すまんすまん主役を放っておいてしまって。では乾杯の音頭をお願いします」
2018/04/05 17:23




2018/04/05 20:10
「見よ!天の国は近づいた!今こそ洗礼者を暴虐の王から取り戻しこの街に裁きを与えん!そしてこの世界に安寧の平和があらん事を!」
2018/04/05 17:25
「うおおおおおおおおお!!!」
2018/04/05 17:33
「ん?か、かんぱーいwww」カチャーン
2018/04/05 17:30
「温度差がすごい」
2018/04/05 17:31
 

 ワーワー ワーワー


 アハハハ         アハハハハ

2018/04/05 17:32




2018/04/05 17:39
「あ、そうだ駄天使ども。一番最初に上げた聖書を開けてみな」
2018/04/05 17:34
「え?そんなの貰ってましたっけ?」
2018/04/05 17:35
「上げてるよ?強力な祝福が施されてるやつ上げたよ?時代が時代なら聖遺物として永久保管されるレベルの奴だよ?」
2018/04/05 17:36
「落書き帳にしてました!」
2018/04/05 17:41
「絶食してた時に……空腹のあまりに数ページ食べてしまったぞ」
2018/04/05 17:42
「存在を忘れてた」
2018/04/05 17:48
「あの……恥ずかしながら……拭く紙が無かったので……何枚か拝借しました」
2018/04/05 17:44


(こいつら……)


「……とにかくページを開けてみな」
2018/04/05 17:46
2018/04/05 17:39
「あれ……?数ページだけ書かれてて後は白紙だ」
2018/04/05 17:40
「そう、これは君たちだけの【黙示録】。これまでの旅の記録を自分の手で書くこと。これが最後の試練の内容だよ。それが終わったら君たちの落第は取りやめにしようと思う」
2018/04/05 17:48
「やっと試練が終わるのか……今振り返れば長かったような短かったような」
2018/04/05 17:51
「今まで本当によく頑張ったな。提出は後日でもいいから今はゆっくり羽を伸ばしてくれ」
2018/04/05 17:53
「はーい!キリスト様!あーんしてあげます!はい、あーん!」
2018/04/05 18:01
「あはは、私の口にはそんなに入りませんよ」
2018/04/05 18:07
「………」
2018/04/05 18:02




2018/04/05 18:06
2018/04/05 18:08
「ん?もう朝か……?」
2018/04/05 18:10
「zzzzz……止めるのじゃ……無用な殺生は止めるのじゃ……」
2018/04/05 18:12

(どんな夢見てんだよ)


「目を開けて寝てるし……」
2018/04/05 18:12
「ふわぁ~さわやかな朝♪今日も何か良い事ありそうですねイエス様♡」
2018/04/05 18:16



 シーン……

2018/04/05 18:17
「ありゃ、誰もいないね?」
2018/04/05 18:18
「トイレかな?まさかハラヒエルじゃあるまいし」
2018/04/05 18:18
「あん?」
2018/04/05 18:19
「改めておめでとう天使たち。君たちはキリストの一生を守護する役目を終えた。聖書RPGはここでエンドロールだ」
2018/04/05 18:19
「えっ?ってことは?」
2018/04/05 18:21
「やったー!ありがとう神!やっと天界に戻ることが出来るんだ!」
2018/04/05 18:22







【聖書PPG】 ~救世主と4人の天使たち~





【ストーリー】


トミタミト


【イラスト】


トミタミト


トークメーカー


MakeGirlsMoe


【ピクチャー】


Pixabay


いらすとや


【スペシャルサンクス】


キリスト新聞社

トークメーカー新人賞審査員様




 




and you.




                     
                 Congratulations!




















2018/04/05 20:12
「ちょっ!ちょっと待ってください!イエス様はどこにいったんですか?」
2018/04/05 18:23
「どこって有名な最後だろ?たった今兵士に連れられて磔にされるところさ。これでキリストの人生はおしまい。そして後の世にキリスト教が広まるのさ」
2018/04/05 18:25
「それって……」
2018/04/05 18:28
「そりゃもちろん死刑にされるって事……っておいアマエルどこに行くつもりだ!?」
2018/04/05 18:28




2018/04/05 18:29
 

 【アマエルの黙示録】


 

 それはイエス様と過ごした日々の出来事。


 辛い事もあったけど楽しい事の方が沢山あった毎日でした。


 真面目ながらお茶目な一面もある彼。


 そんな彼といつしかずっと一緒にいたいとそう思えるようになっていた。


 そしてこれからも。これからもそれは続くと思っていたのです。



2018/04/05 18:30
「はぁ……はぁ……どこですか……イエス様……!」
2018/04/05 18:33
「……俺は……俺は何てことを……」
2018/04/05 18:36
「シモンさん!イエス様を見かけませんでしたか?」
2018/04/05 18:36
「俺は……無力な臆病者だ……。自分も連れていかれて殺されると思って……よりにもよって彼の事を知らない人間だと言ってしまった……俺は……!俺は……!」
2018/04/05 18:37
「……イエス様が連れていかれた場所を教えてください」
2018/04/05 18:41
「中央広場だ。そこで処刑が執り行われるらしい。………行く気みたいだな?俺にも君みたいな勇気がもう少しあれば……」
2018/04/05 18:42
「ありがとうございます、中央広場ですね」
2018/04/05 18:44




2018/04/05 18:46
2018/04/05 18:45




2018/04/05 18:46


 ざわざわ……


           ざわざわ…… 

2018/04/05 18:46
「これより我が国を脅かさんとするテロリストを処刑する!」
2018/04/05 18:52
「へへへ旦那、私の事を忘れてないっぺか?」
2018/04/05 18:54
「おおそうだったな、密告ごくろう。お礼の銀貨30枚だ」
2018/04/05 18:55
「ありがとやす!」
2018/04/05 18:57
「……そんなはした金でイエス様を売ったんですか?」
2018/04/05 18:58
「な、何だっぺ小娘。常識的に考えて数人ががりで今の王政に勝てるわけがないだろう。これは生きる為に仕方のない事だったんだ。はじめから金になると思って近づいてたのに無謀な事をしようとするから……。……こんな大事になるとは思わなかったんだっぺ!許してくんろ!」
2018/04/05 18:59
「何だお前?キリストの仲間か!?」
2018/04/05 19:03
「処刑を止めてください、彼は私の将来の婚約者なんです」
2018/04/05 19:04
「なんだ、ただの色狂いの狂信者か……。お前も後で捕まえて異端審問にかけてやるから覚悟しておけ」
2018/04/05 19:05
「やめ……」
2018/04/05 19:08
「やれ!!!」
2018/04/05 19:08




2018/04/05 19:12
2018/04/05 19:11




2018/04/05 19:12

「」

 

2018/04/05 19:12




2018/04/05 19:15
「アマエル!」
2018/04/05 19:13
「あはは……」
2018/04/05 19:15
「落ち着け!これはRPGだから!ゲーム!ゲームなんだよ!もうクリアだから!これ以上の展開を見る必要はない……」
2018/04/05 19:17









2018/04/05 19:24
「あははははははははwwwww!!!!」
2018/04/05 19:21




2018/04/05 19:24
「ヒェッ」
2018/04/05 19:22
「あははははは!!!そうだよね!たかが架空の人物に恋をするだなんて馬鹿みたいだよね私!!!!あははははは!!!」
2018/04/05 19:17
「……ア、アマエルさん?」
2018/04/05 19:22






2018/04/05 19:24
2018/04/05 19:25
「はぁ……もうどうでもいいや」
2018/04/05 20:28










2018/04/05 19:25
「ひぃ!や、やめろ!負の力を抑えるんだ!悪魔化するぞ!?」
2018/04/05 19:26
「はぁ……やっと追いついた……ってアマエル!?どうしたの!?」
2018/04/05 19:29




2018/04/05 19:32


 

 あるところに1人の美しい天使がいました。

 

 ある日の事、天使は人間界で恋をしました。


 でも人間と天使が結ばれることは禁止されていました。


 それでも天使は人に愛と文化を説き、神に逆らってしまったので


 人間界で手に入れたもの全てを洪水で流されてしまいました。



2018/04/05 19:32
「……そんな悪魔も昔いたのう。……やはりあの娘、天使より悪魔の方が才能あったみたいじゃな」
2018/04/05 19:37





2018/04/05 19:52


 悪魔はとても悲しみました。

 

 地獄の底に幽閉されて数千年。


 人の世を見れば悪魔の教えた通り文化的に発展しています。

 

 ――そして悪魔はある答えに辿りつきました。



2018/04/05 19:54
「……私を愛さない世界なんて

いらない」

2018/04/05 19:58


 

 次号、最終回。

2018/04/05 20:05
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登場人物紹介

【アマエル】Amael


多分慈愛の天使。

【エスエル】Esel


自称Sの今時な天使。

【キタエル】Kitael


常に精進することに励む実直な天使。脳筋

【ハラヒエル】Harahiel


突然の腹痛に悩まされる天使。

【神】God


4人の天使に試練を与える神の一人。

【ヴァース】Verse


天使たちを邪魔する悪魔。

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