第25話 集結、勇者御一行
文字数 778文字
ホールの外で待っていると、やっとジジが出てきた。
俺は何事もなかったかのように声をかけ、買っておいた飲み物を渡す。
やる気なかったくせして、という嫌味は呑み込んだ。
けど、伝わったのかジジは真面目な顔で答える。
俺たちは互いに笑みを合わせる。
同時に中等部の文化祭の終了。
残りは高校の校舎外での出店とキャンプファイアー。
気づけば、俺は普通に訊いていた。
自然体で、それが当然と言わんばかりに声をかけた。
ねここがムキになって、問い詰めてくる。
俺たちはそれをあしらし、茶化し――
迷惑にも、男四人は騒ぎながら道を闊歩する。
きっと、ここが俺たちの始まり。
四人が仲間になり――