第40話 悪魔的青空
文字数 1,479文字
晴天の下――
アーヴの街から西に伸びる街道を、黒い馬車がいく。
悪魔を駄目にするクッションで仰向けになっているロイズの腹に、空中でマントを脱いだレニが着地する。
ガザリアはそこで言葉を句切り、神妙な顔つきになる。
言って、互いにぎこちなく笑い合う。
――と。
その隣のクッションでだらける2人――ロイズとレニ。不毛な争いはやめて、クッションをシェアすることにしたようだ。
苦笑いしてため息をつくと、ガザリアは立ち上がって声を張りあげる。
悪魔的パーティーを乗せた悪魔的馬車は、ゴトゴト揺れながら街道を進んでいく。
【第1部 完】
※まだまだ続きます。