女には向かない自殺

文字数 7,669文字

 小田の病院まで送ってもらう途中、辺利が智美の家に電話した。
 この時点ですでに真夜中だったが、電話に出た知輝くんは、とりあえず自分も病院に行きたいのでよかったら拾っていって下さい、と言ったので彼も伴って行く。
 大山の言うには、智美は一瞬だけ意識を取り戻して、頭痛を訴えたりもしていたようだが、命に別状はないそうだ。今は、意識を失っている、というよりは疲れて眠りに落ちている、ような状態らしい。
 小田のところに初めて行ったが、結構大きな病院なので驚く。清潔な感じが好印象だ。とりあえず処置室のようなところに入っているそうなので、律や知輝君の後について様子を見に行こうとした辺利に待機していた中川が言った。
「辺利はやめとけ」
「えっ、何で?」
「さっき智美が一言二言話したとき、最後にこう言った。『もう京には会いたくない』って。なんかしたのかお前?」
「いや。全然覚えない」
「また目を覚ましていて興奮でもさせるとまずいから、お前、ここに残っておけ」
 納得いかないまま外に残っていた辺利だったが、智美はまた眠っていたようで、律と知輝君もすぐに出てきた。
 知輝君が
「お母さん、一体どうしたんですか?」
と訊くのに、律が「どうする?」というように辺利のほうを見た。
「知君になら、全部話した方がいいよ」
 辺利は答えて、一部始終をかいつまんで話した。
「お母さんが自殺したように見える、と」
「そうなんだ、どう思う? 知君」
 間髪を入れず答えが帰ってきた。
「戯言、ですね」
 続けて頭をかきながら
「ごめんなさい、辺利さんや律さんの言うことを疑っているとか、観察の仕方を批判しているわけじゃないんです。僕だってそのお話を聞いて、全然知らない人が倒れてた、っていうなら『ああ自殺だなあ。ずいぶん変わった方法でやっちゃったもんだなあ』って考えるとと思いますよ。でも、お母さんには、全然自殺する理由がない」
「まあ、職を失うかもしれない、って悩みはあったかもしれないが……」と中川。
「だからと言って、死んだらもっと事態が悪化するだけですから。僕らを路頭に迷わすようなことはしないと思いますよ」
「生命保険とかがかけてあって、それでなんとかするとかない、とか思ったってことはないのかい?」と大山。
「うちの家計は本当かっつかっつなんで、自分で生命保険なんかかけていません。実際には国民年金とか厚生年金の遺族年金としていくぶんかは出るんでしょうけど、基礎年金分で僕と沙紀ちゃんで年額百万いくかいかないか、子供への支給は十八歳までだから僕の分はあと二年たらずで、その後沙紀ちゃん分だけで年額七十七万とかかな? 厚生年金は今の会社に入ってからの加入だから、たかだか六~七年分、基礎年金に加えて支給されるはずの報酬比例分なんてほとんどないんじゃないでしょうか? まあ命をかけて手に入れるような額じゃないと思いますし、それだけをあてにするくらいだったら、死んじゃうよりもパートだろうがアルバイトだろうが働いた方がまだなんとかなるのかな、って気がします。それに母は遺族年金のことなんか知らなかったんじゃないかと思います。自分で保険かけてないのを時々不安に思う時もあったみたいですけど、『まあいいや。私は死にましぇん。君たちが好きだから。』とか言って吹っ切ってましたよ」
 さすが知輝君。周りの大人が理解不能に陥っているが、とりあえず死んで得をするような状態でなさそうだ。
「なんかさあ、しょうもない男にプロポーズされた、って悩んでたよ。それが原因とか、ってないよねえ。」
「守山さん、な、なんでそれを?」
「ガールズトークなめんじゃないわよ」
「『ガール』って、二人とももう四……」
「えっ、何か言いたいことあるの?」
「いえ、何もありません」
 その話題に食いついてきたのは知輝君で
「辺利さん、お母さんにプロポーズしてくれたの?」
 と目を輝かせた。
「う、うん。まあね。」
「それでわかったよ。お母さんさ、ここんとこ変だったんだ。一人でニヤニヤしてたと思ったら、急に難しい顔になって考え込んだり。今でも多少お父さんのことは引きずってるとは思うけど、辺利さんにプロポーズしてもらったことは素直にすごく嬉しかったと思うんだ。だけど子供のことを考えたら……とかグダグダ言ったんでしょ? きっと」
「俺が転勤するならついては行けない、と言われた」
「だろうね。全然違うと思うのに、お母さん、沙紀が学校に行けなくなったの、自分のせいだと思い込んでるんだよ。辺利さんに黙って急にこっちへ引っ越してきた時があったじゃない?」
 辺利から逃げたかった、と言っていた。それでこっちへ来て。
「沙紀、保育園ですごく仲良かった女の子がいてね、結果的にその子から引き離しちゃった、それが小学校時代にずっと影を落として、結果として中学であんなことになったんじゃないか、って。沙紀本人が、そんなんじゃない、って否定してるのにどうにも信じようとしないんだ」
 ああ、自分の衝動的な行動が原因で子供が、と思いこんでいるのなら、確かにもう一度引っ越しする選択肢は採りづらいだろう。
「それでお母さんがついていけない、って言ったら多分……辺利さんは、籍だけ入れて単身赴任するから、みたいなことを言った。それをお母さんは、そんなの夫婦じゃない。あなたを利用するだけみたいなことはできない、って言って断った……違う?」
「いや、そうだけど……何で?」
「二人の言いそうなことくらい、読めるよ。何でそこで僕のこと信用してくれないかなあ。ねえ辺利さん、悪いけど、お母さんと結婚したらちょっとの間お金送って、僕のこと養ってくれる? 考え中だけど、大学にも行きたいな。全部とは言わないけど、学費も援助して。通信制でいいんだ。それで、沙紀ちゃんが安定するまで、僕はここに残っておばあちゃんと二人のことは、ちゃんと守るよ。お母さんってずぼらで家の中散らかしっぱなしでも平気じゃない? 最近そういうとこ我慢できないんだ、僕。連れてっちゃって欲しい。お母さんにできて僕にできないことって、正直料理だけぐらいなんだよ。そこはこれから頑張るからさ……」
「まあまあ。辺利家・五味家の家族会議は智美が本調子になってからゆっくりやってくれ。それはそうと、さっき智美は『もう辺利には会いたくない』って言ってたぞ。辺利、おまえそんなうまいこと言って智美を嬉しがらせておいて、裏で二股かけてたとこかそんな……」
 と中川は言いかけたが辺利の顔を見て
「……そんな甲斐性ないよなあ」
「仮にそんなことがあったとして、智美にばれたとしたら、彼女は僕を殴る蹴るでボコボコにして、その後二度と会わないだけさ。そのことを苦にやんで自殺するようなことは間違ってもないよ」
「わかるわかる」
とその場にいた全員がうなづいた。
「ところで知輝君、今夜、君の知ってる限りで、智美はどんなことしてたの? 一番知りたいのは最後に家を出たのは何時か、ってことなんだけど」
思い出したように律が言う。
「出かけたのですか? 九時二十分とかそこらだったと思いますよ」
「と、いうことはもう雪は止んで?」
「そうです、そうです。何で出かけるのかは聞かなかったけど、遅くなるから風呂に入って寝ておきなさい、とは言われて。戸口までは送ったんです。そのときに『雪止んだねえ』とか話したのを憶えてますから」
「雪の積もる前に移動してどうの、って考えは徹底的に否定されたわけね。ところで智美の靴って、どこにある?」
「ああ、脱がして下駄箱に入れてる」
「素人鑑定だけど、一応見比べてみようか?」
律はデジカメを出すと現場で拡大して取った写真と比べてみた。ひっくり返して置いた智美のスニーカーの横に、タバコの箱を並べてみる。
「おんなじ模様だね。この土踏まずあたりの真上と横に、目玉みたいな同心円があるところも。大きさも同じじゃないの?」
「やっぱり現場の足跡は智美のなのかなあ」
 そんなことをしているうちに、処置室から小田も出てきた。
「もう、大丈夫だろう。明日明後日くらい安静にしていたら元通りになると思うよ。みんなも一旦帰ったほうがいい。ご苦労さんだが、大山、送ってもらえるか?」

「夜中にばたばたしておばあちゃんや沙紀を起こしたくないし、辺利さんのところで少し仮眠させてもらっていい?」
 と知輝君が言うので、辺利のアパートの前で二人おろしてもらった。
 二人で枕を並べて寝る。
「なんか、もう父子みたいだね」
「父子になれるかどうかは置いておくとして、むしろ本当の親父と高校生の息子はあんまり並んで寝たりしないような気もするけど」
「まあ、いいの、いいの。それよかさ。僕さっき思い出したことあるんだ。今僕ら、お母さんが自殺するわけはない、って考えてるけど、そうすると不可能犯罪を解決しなきゃならない、というジレンマに陥ってるわけじゃない?」
「まあ、そうだな」
「一般的には物理的な常識―普通の人間は雪の上に足跡を残さずにいったりきたりできない―の方が堅固だと思われがちだから、世間の目で見れば、自殺なんかしそうもない人だっていうけどなんかの気の迷いで……という考えに軍配が上がりがちかな、って思う。でもここで、お母さんが、単に自殺しそうにない性格だったから、という以外に自殺説を否定する根拠を僕は提示できると思うんだ。やっぱり心理的なアプローチにはなっちゃうんだけどね。ここでそれを『茹で塩豚と柿ピー理論』と名付けようと思います」
「何だそれ? 柿ピーはともかく、茹で塩豚?」
「そう。辺利さん食べたことなかったかな? お母さんの作った茹で塩豚おいしいんだよ。焼き豚は実際には焼かないで醤油で煮るけど、ゆで豚はブロック肉を本当に茹でる。茹でる時に、ねぎの青いところだとか生姜の皮を入れて臭みを抜く程度は誰でもやるみたいなんだけど、お母さんは隠し味として秘密の食材を入れてたみたいで、何だか教えてくれないんだけど、出来上がるとさわやかな香りがして。それをやっぱり母特製のタレで食べると、もういいようがないくらい」
「そうか。早く智美が元気になって、また食べられるようになるといいね。そのときは、俺も呼んでくれよな」
「そうだね……ってしんみりしちゃいけないな。僕の言いたいことはこれから。数日前に僕、やいやい言ったんだ。『茹で豚食べたい。茹で豚!』って。それで昨夜母が準備しててくれたんだ」
「ほう」
「ちなみに『茹で塩豚』っていうくらいで、この料理の最初の工程は豚のブロック肉に塩をすりこんで、それをビニール袋に入れて冷蔵庫で寝かすことなんだよ。これで二日ほど置いたあとにおもむろに茹で作業に入る。夕べ母が出かける……そう、三十分くらい前かな、豚肉に塩すりすりしてくれてたよ。今はジップロックに入って冷蔵庫の中で寝かされてる」
待てよ、この展開はどこかで覚えがあるような。
「僕が言いたいこと気づいた? 昔読んだ推理小説思い出したんだ。主人公の女探偵が、理由は忘れたけど、自殺と思われる状況で命を落とした男の人のことを調べに行く。そうすると死ぬ直前に、夕食用にシチューを煮込んでいたことに気づく。これから自殺しようとする人間が、晩御飯に手間のかかる料理を作るはずがない、と探偵は疑惑を抱くわけ」
「智美も同じだ、と」
「いや、これがシチューだったら別に問題はなかったと思うんだ、お母さんの場合は。自殺する前にシチューとかカレーとか、和風が良ければおでんとかの煮込み料理を大量に作ってても別段不思議はないとは思う」
「へ? なんで?」
「小説の中の男の人は一人暮らしだったんだ。そこらへんはおのずと違ってくるかと。」
「残された君たちがしばらく食べていけるように、ってこと?」
「そう。鍋のままで温めるなり、必要な分だけレンジでチンすればいいだけだから。でも、茹で塩豚じゃ駄目だよね。そのまま齧るわけにはいかないし、適当に茹でればお腹はこわさないようなものはできるかもしれないけど、レシピが秘密なんだから、僕が食べたかった母の味には到底ならない。最後の記念にもなりゃしない。帰って特製タレが作ってないか冷蔵庫見てみてもいいけど、多分なかったような気がしたし」
「自殺する人間の取る行動じゃないと。なるほど……あれ? もう一つ、柿ピーがどうのこうの、って?」
「今夜、まだこの話聞く前だけど、戸棚開けたら柿ピーのお徳用パックが手つかずで入ってた。二十パック入り全部で一キロ半以上あるやつ。チラシ見たら、会社の帰り道にあるドラッグストアで今日特売かかってた。うち、柿ピーを喜んで食べる人ってお母さん以外いなくて、少し後ろめたいのか特売のときしか買ってこないんだけどさ。食べ納めで全部開けちゃってるならともかく、全然封も切ってないんだよ。明日以降生きる気がない人が、そんな買い物すると思う?」
「……絶対自殺じゃない感が半端なくなってきた」
「ぎりぎり自殺した可能性を求めるなら、さっきの小説の中の探偵も最初はそう考えたみたいだけど、買い物して茹で豚の仕込みが終わってから、自殺しなければならない事情が発生した、ないしはそれに気づいた、ってところかな。」
「さっきの話だと、智美が家を出たのは二十一時二十分頃。仕込みがその三十分前に終わったとして、二十時五十分から二十一時二十分の間に、なにか自殺しなければならないような事情が発生したか、またはいままで気が付かなかったその事情に気づいてしまった、ということか。この間、智美はだいたい台所にいたわけだろ?」
「そうだね。誰かが訪ねてきたら、僕と沙紀ちゃんが勉強してた部屋のほうが玄関に近いからわかるはずだけど、特に誰も来ていない」
「電話もしくは携帯は?」
「ああ、それは僕にはよくわからないけど、お母さん、家に帰ってきたら携帯はリビングのマガジンラックについてる小さなポケットにしまうんだ。確かゆうべはその時間おばあちゃんがテレビ見てたはずだから、おばあちゃんに訊けばわかるかな。固定電話も同じくリビングだからこっちもおばあちゃん頼みだね」
「それで、智美はゆうべどこに行くとも言わないんで出かけたんだったね?」
「うん。僕も特に聞かなかった。」
「出先でなにかあったんで、急遽自殺しなくちゃ、となったとか有り得るかな?」
「ええと、工場まで二十分くらいかかるんだよね? 辺利さんたちがお母さんを見つけてくれたのはいつ頃?」
「十時十分くらいじゃないかな」
「そうするとお母さんが直接工場についたとしても、その時はもう九時四十分。発見されるまでの時間が三十分しかない。工場内のものをあれこれ揃えるのに十分二十分かかったとしたら、見つかる直前にガスを発生させたとしたって、時間的にかつかつじゃないのかなあ。どこかに立ち寄ったってのは論外だし、携帯がかかってきたとか、工場の門のあたりで誰かに会ったとかがきっかけだったとしたって、動機になる事情を見つけてから、そうだ自殺しようと決断して、方法として工場の毒物を使おうと計画をたてる、というプロセスを十分間強でこなしてしまわなきゃならない。」
「そうだな。事前の下調べとか計画の時間とかがないんじゃ……あ」
「どうしたの?」
「自殺説を否定する、という方向性とは逆行するんだけどさ、つい最近、智美と工場で保管してる危ない物質の話をしたことを思い出したんだ」
「え?」
「『うちの会社って杜撰よねえ』っていうから、何の話だって訊いたら、『うちの会社、毒だとかこぼしたら周りを汚染して大騒ぎになりそうな薬品類、一杯使ってるじゃない。ちょっと気になって、責任者だっていう製造課の人に話を聞いてみたのよ』」
 彼は言ったそうだ。
開けるのに責任者に鍵もらいに行ったり、果ては開けたり閉めたりするのが面倒だって言って、みんな使ったあとでわざと開けっ放しにしておいて、次からはフリーで使うみたいなやり方が蔓延してしまっていたのだが、そうこうしてるうちに鍵がどこかに行ってしまった、と。ずいぶん昔買ったキャビネットなので、カギを買おうにもどこにどう話を持ちかけたらいいかわからないし、昨今の会社の事情では、カギの購入さえ認可されない可能性もあるので、もうそのままにしてある、と。
智美が、「青酸なんとか、とかもあるんですよね。それ大丈夫なんですか?」って訊いたら「劇毒物取締法じゃ、劇毒物はカギをかけることが可能な場所に保管しろ、ってことになってるけど、常時カギを掛けておけ、とは書いてない」って開き直ってたそうだ。辺利も呆れて
「その解釈はないんじゃない? 百歩譲ってそれでいいとしても、鍵がなくなってるんじゃもう『カギをかけることが可能な場所』ですらないんじゃ?」
と、そんな会話をした記憶がある。
「母さん、事前に薬品類が野放しになっているのは知っていた、ということ?」
「まあ、そうだね。ただ事前に準備していた、自殺するつもりだった、という視点に立つと『茹で塩豚理論』と矛盾するものな。偶然そういう話題になっただけなんだろうけど。」
だいたい万一智美が自殺を思いついたとしたって、なんで青酸ナトリウムと塩酸の組み合わせでガスを発生させようなんてややこしいことを考え付く? 絶望的なくらい化学音痴だった彼女が。そこがそもそも辺利には全然納得できないのである。
「僕は他にも納得できない、っていうか気になってることがあるんだ」
「なんだい?」
「如雨露とスコップ。なんでそんなものが転がってたんだろ?」
「さあ……」
「なんかそういう物使って、足跡残さずに……ってできないかな、って」
「スコップを垂直にしといて取っ手につかまって、土すくう金属の部分の根本の上に両足で立ってぴょんぴょんはねて移動するとか? 足跡じゃなくてスコップの先の部分の跡しか残ってたから見逃した……なんてことないって!」
「ホッピングって玩具みたいに、ってこと? 辺利さんすごいこと考えるね!」
「知君があおるから……まあ、それは冗談として、なんらかの方法で行われた他殺未遂、ってことにしちゃうと、智美が誰かに殺されるほど憎まれてる、とかそういうことになるんだぜ。俺はそれもちょっと想像しづらい」
「そうかな? 悲しいことだけど、人間誰からも恨まれないで生きて行く、なんてよっぽど運がよくなきゃ無理なんじゃない? 僕らからは想像もできないけど、お母さんが死んでくれればいいのに、と思ってる人だっているかも。もっと言えば、僕にだって、辺利さんにだって、そういう人っているかもしれない、そんなこと考えることない?」
 高校生からそんな悟ったような話を聞くのは、なにか不思議な感じがする。
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