ハイボルテージ
文字数 2,143文字
だって先週この病院に配属になったばっかりだもん・・・
あ、そうだこれやるよ、さっき看護婦から預かったんだけど国からお前さんに届け物だとよ
目覚めたら渡すようにってさ
突然目が覚めたら病院にいて驚いているだろう、そんな君にプレゼント。
そのカッコイイusbメモリーみたいなものは、これから絶対に役に立つマシンのキーなんだ。移動するときや自分の身を守るときに役に立つと思うよ。
マシンは君がずっと寝ていた病院の地下エリア第3ガレージの124番にあるから
ガレージのオープンパスは4649と左手の人差し指の指紋だ
では、see you
それにしてもデカいガレージだな、つーか俺にマシンなんて動かせるのか?
今思い出せる、人が乗れて俺でも操縦可能なマシンといえば・・・車、バイク、・・・ぐらいだな
とりあえずパスを入力してガレージを開けないと・・・
(アナウンス)
※ガレージが開きます、ご注意ください※俺はそれを見て驚きで声が出なかった、最初に予想していた「マシン」とは全く違っていて、それは車でもなくバイクでもなく・・・
驚きで転んでしまった衝撃でキーの側面についている小さなボタンを押してしまった。
すると綺麗に折りたたまれていた戦闘機の羽がボディのいたるところから煙を噴射しながら開き始め、中央にあるコックピットが見えた。羽の動作が完全に終了するとコックピットを包むガラス張りのアーマーのようなものがガチャっとはずれて1人用の座席がむき出しになった。
10秒くらい静止して心を落ち着かせてから俺はむき出しになって出迎えているコックピットをじっと見た。病院で目を覚めたころは不安からか視界が何となく暗く見えたのだが、何故かこの瞬間から周りの景色が一気に明るく見え始めた。
それも目の前にある戦闘機を中心にどんどんと周りが明るく見え、自然と笑顔も出てきた
戦闘機は青色で機体の下中央にデカくて細長い主砲のようなものが2本ついていてサイドの羽の下にはガトリング銃が1つずつ付いていた、あと機体の後ろの方にミサイルを2本格納できそうなスペースもあった。
そしてコックピットの丁度下あたりの機体の側面に「Jericho」と刻まれてあった。
おそらくこの機体の名前だろう。
アゼルはワクワクした、今からコイツと旅に出れると思うだけで嬉しさで胸がはち切れそうになった。