風の回廊

文字数 5,965文字

 
 俺達は風の回廊と呼ばれる洞窟(どうくつ)に入る。風の回廊と呼ばれる洞窟(どうくつ)は切り立った崖にある洞窟だった。風通しが非常に良く、時折風の音が聞こえる。

「中は少し暗い」・・・アレス

「モンスターには気をつけろ」・・・オズワルト

「天井に蝙蝠(こうもり)のモンスターがたくさんいる」・・・レオノーレ

「迎え撃つ」・・・アレス

 アレスはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・剣(参)、ATK+10%、弱点分析、貫通(壱)、HP+20%

 NAME(名前) アレス
 才能限界値 5⇩⇩
 LV(レベル) 22
 HP(体力) 144(+20%)⇩⇩
 MP(魔力) 24⇩⇩
 SP(スキルポイント) 26⇩⇩
 ATK(攻撃) 50(剣+10)(+10%)⇩⇩
 DEF(防御) 26⇩⇩
 AGI(素早さ) 36⇩⇩
 弱点 ヒューマン


 オズワルトはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・杖(弐)、雷(弐)、氷(弐)、炎(弐)、風(壱)、弱点分析、MP+20%、MP+30%

 NAME(名前) オズワルト
 才能限界値 8
 LV(レベル) 21
 HP(体力) 147
 MP(魔力) 96(+50%)
 SP(スキルポイント) 22
 ATK(攻撃) 58(杖+5)
 DEF(防御) 32
 AGI(素早さ) 52
 弱点 ヒューマン


 レオノーレはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・弓(弐)、遠距離(小)、風(弐)、弱点分析、時空(壱)、AGI+20%

 NAME(名前) レオノーレ
 才能限界値 6
 LV(レベル) 16
 HP(体力) 160
 MP(魔力) 32
 SP(スキルポイント) 32
 ATK(攻撃) 39(弓+5)
 DEF(防御) 23
 AGI(素早さ) 52(+20%)
 弱点 エルフ
 耐性 風、土


「俺がいく」・・・オズワルト

 オズワルトはSPを2消費し、

「弱点分析」


 NAME(名前) (群) バットム(飛行)
 LV(レベル) 10
 HP(体力) 80
 MP(魔力) 12
 SP(スキルポイント) 20
 ATK(攻撃) 30
 DEF(防御) 20
 AGI(素早さ) 30
 弱点 光
 耐性 闇(無効)


「炎で焼いてやる。ファイラ*X回」・・・オズワルト

 オズワルトはMPを8*X消費し、業火(ごうか)の魔法を唱える。巨大な炎の(かたまり)がオズワルトの前からいくつも飛び出したかと思うと、そのまま勢い良く天井に向かって飛んでいき天井に当たっては物凄い勢いで壁伝いに広がっていく。天井に張り付いている蝙蝠(こうもり)のモンスターであるバットム達は炎に包まれる。

「燃えろ。燃えろ」・・・オズワルト

 **バットム HP 80→30 **

 バットムの群れは超音波を出して、俺達に反撃した。

「この音は」・・・アレス

「耳鳴りがします」・・・レオノーレ

「耳が痛い」・・・オズワルト

 **アレス HP 144→129 **
 **オズワルト HP 147→137 **
 **レオノーレ HP 160→140 **

「私がいきます。エアロラ*X回」・・・レオノーレ

 レオノーレはMPを8*X消費し、風(弐)の魔法を唱える。猛烈な風の渦が何個も出来たかと思うと、天井の炎から(のが)れてバラバラに空を飛んでいるバットムの群れを切り刻んだ。

 **バットム HP 30→0 **

 俺達は蝙蝠(こうもり)のモンスターであるバットムの群れを倒した。

幸先(さいさき)良し。モンスターの群れを綺麗に片づけたな」・・・アレス

「ああ」・・・オズワルト

「ですね」・・・レオノーレ

 俺達は風の回廊の先を進んでいく。

 ◇

「この先は向かい風が強くて前に進めない」・・・オズワルト

「いったん戻るか。そういえば、この洞窟のあちらこちらに神獣様を(かたど)った銅像があるな」・・・アレス

 俺達は神獣様を(かたど)った銅像のそばを通り過ぎる。

「あっ、よく見ると銅像に文字が彫ってある」・・・レオノーレ

「何々?この文字は俺では分からないな」・・・オズワルト

「私に見せて。これは古代文字のようね。エルフの使う文字と似ている」・・・レオノーレ

「何て書いてあるんだ?」・・・アレス

「この銅像に向かって、風の魔法を使用せよ。さらば道が開かれん」・・・レオノーレ

「分かった。風の魔法を使用すればいいんだな?」・・・オズワルト

 オズワルトはMPを4消費し、この銅像に向かって風(壱)の魔法を唱える。

 すると、【どこかでカチッと音がした。】

「見ろ。向かい風が強くて前に進めない所の風がなくなっている」・・・アレス

「さっき行った場所を前に進もう」・・・アレス

 俺達は向かい風が強くて進めなかった場所の風がなくなるとそこを前に進んだ。

「前に部屋がある」・・・オズワルト

「入ってみよう」・・・アレス

 俺達が部屋に入ると、部屋のドアがガチャと音を立てる。

【俺達は部屋に閉じ込められた】

「しまった。部屋に閉じ込められた」・・・アレス

「前にモンスターがいる」・・・レオノーレ

 俺達の前にモンスターが現れる。俺はモンスターの近くにまで行き、

 アレスはSPを2消費し、

「弱点分析」


 NAME(名前) (単体) ぱっくんトカゲ
 LV(レベル) 10
 HP(体力) 150
 MP(魔力) 12
 SP(スキルポイント) 20
 ATK(攻撃) 40
 DEF(防御) 40
 AGI(素早さ) 30
 弱点 火
 耐性 水(無効)


「また、珍しいモンスターだ」・・・アレス

 ぱっくんトカゲは物凄く長い舌を伸ばして後方にいるオズワルトを丸呑(まるの)みする。

【オズワルトがぱっくんトカゲに食べられた。】

「良くもオズワルトを」・・・アレス

「許せない」・・・レオノーレ

「今助けるからな」・・・アレス

 レオノーレはSPを4消費し、弓(弐)のスキルを発動する。

神弓(しんきゅう)」・・・レオノーレ

 レオノーレが矢を()る。矢は周囲に猛烈な風の渦を(まと)いながら目標であるぱっくんトカゲに向かっていく。

 **ぱっくんトカゲ HP 150→20 **

 俺はぱっくんトカゲに近づき、上半身を斬りつけた。

「終わりだ」・・・アレス

 **ぱっくんトカゲ HP 20→0 **

 俺達はぱっくんトカゲを倒した。オズワルトがぱっくんトカゲの胃の中から出てくる。

【オズワルトが助けられた。】

「オズワルトさん、大丈夫ですか」・・・レオノーレ

「アレス、レオノーレ。悪い、油断していた。あのまま、胃の中に居たら危なかった。」・・・オズワルト

 部屋のドアがガチャと音を立てる。

【俺達は部屋から解放された】

 見れば、来た場所とまだ行っていない場所のドアと2つのドアが開いている。

「まだ行っていない場所の方にいきましょう」・・・レオノーレ

 ◇
 ◇

 それから俺達はこの洞窟のあちらこちらにある神獣様を(かたど)った銅像に風の魔法を当てて、洞窟内に吹く風の流れの方向を変えていく。

 スーーーーーーー。

 スーーーーーーー。

 出口に近いのだろうか?隙間から風が聞こえる。

「この先は行き止まりになっている」・・・オズワルト

 俺達の前に突然、銀色の色をしたスライムのモンスターが現れる。

「ん?変わった色のスライムがいる」・・・アレス

「はっ。そのモンスターは」・・・レオノーレ

(うわさ)で聞いたことがある、幻のモンスターじゃないのか」・・・オズワルト

 俺は銀色の色をしたスライムに近づき、SPを2消費し、

「弱点分析」


 NAME(名前) (単体)はぐれメタル
 LV(レベル) 10
 HP(体力) 7
 MP(魔力) ∞
 SP(スキルポイント) ∞
 ATK(攻撃) 50
 DEF(防御) ∞
 AGI(素早さ) ∞
 弱点 メタルスライム
 耐性 魔法(無効)


「間違いない。(まぼろし)のモンスターだ」・・・アレス

「絶対逃がすなよ」・・・オズワルト

「倒せば、経験値がたくさん入ります」・・・レオノーレ

「相手は最速だが、俺のスキルで押し切る」・・・アレス

 俺はSPを6*3=18消費し、剣(参)のスキルを発動する。(※剣(参)・・・疾風斬り→相手の素早さ無視で先制攻撃。攻撃効果は若干低下。消費SP6。また以前のスキルを引き継ぐ。)

「最速の(スキル)を喰らえ。疾風(しっぷう)斬り*3」・・・アレス


 ヒューーーーンヒューーーーンヒューーーーン


 ズババババババババババババババババババババッッッッッッッッ

 と空気を切り()きながら、はぐれメタル目掛けて斬撃が一直線に飛んでいく。


 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

 最速の斬撃が、はぐれメタルを切り刻む。はぐれメタルは最も固いため、金属と金属が(こす)れ合うような音がした。

 **はぐれメタル HP 7→4 **

『はぐれメタルは様子を見ている。』

「次は私の番」・・・レオノーレ

 レオノーレはSPを4*3=12消費し、弓(弐)のスキルを発動する。

神弓(しんきゅう)*3」・・・レオノーレ

 レオノーレが矢を3本同時に()る。矢は周囲に猛烈な風の渦を(まと)いながら目標であるはぐれメタルに向かっていく。3本の矢が次々と、はぐれメタルに当たる。

 **はぐれメタル HP 4→1 **

「頼むから逃げるなよ」・・・オズワルト

 オズワルトは近づいて、持っている(つえ)で殴った。

『ミス。ダメージを与えられない』

「ちっ」・・・オズワルト

『はぐれメタルは逃げようとしている。』

 俺は最後に残ったSP4全てを消費し、剣(弐)のスキルを発動する。

 **アレス SP 4→0 **

「逃がすか。このまま追撃する。(はやぶさ)斬り」・・・アレス


 ビューーーーン


 ドドドドドドドドド

 と大地をめくりあげながら、はぐれメタル目掛けて斬撃が一直線に飛んでいく。


 ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーン

 はぐれメタルは斬撃に当たり、そのまま倒れた。

 **はぐれメタル HP 1→0 **

 俺達は、はぐれメタルを倒すことに成功する。俺達は倒した興奮に包まれた。

奇跡(きせき)だと思う」・・・レオノーレ

「逃げられるかと思った」・・・オズワルト

 ◆

 俺達はモンスターを倒した。すると、行き止まりの先に道が出来た。俺達はそこを通る。

「見て。金色の女神像がある」・・・レオノーレ

 前方に明かりが見え、洞窟を抜けようとした頃。風の回廊の終わりには金色の女神像があった。

(ほこり)(かぶ)っている」・・・レオノーレ

 レオノーレは金色の女神像の(ほこり)を丁寧に(はら)う。

「祈っていきましょう」・・・レオノーレ

 俺達は金色の女神像に向かって無事を祈った。俺達は全回復する。

「この女神像は(なが)い年月の間、ずっと(ほこり)まみれだったのか。どことなく泣いている気がする」・・・アレス

「きっとそうだろう」・・・オズワルト

「この先は嫌な予感がします」・・・レオノーレ

「俺も同じだ」・・・オズワルト

 俺達は(なが)かった風の回廊(かいろう)と呼ばれる洞窟をようやく抜けることができた。

 ■

 風の回廊での数多(あまた)の戦闘を経て、パーティの全員が大きくレベルアップする。どうやらアレスとレオノーレは才能限界値もアップしたようだ。またアイテムも手に入った。

【アレスはレベルアップした】
【才能限界値が1上がりました】

 NAME(名前) アレス
 才能限界値 5⇩⇩
 LV(レベル) 22
 HP(体力) 120⇩⇩
 MP(魔力) 24⇩⇩
 SP(スキルポイント) 26⇩⇩
 ATK(攻撃) 36⇩⇩
 DEF(防御) 26⇩⇩
 AGI(素早さ) 36⇩⇩
 弱点 ヒューマン

 ⇩⇩⇩

 NAME(名前) アレス
 才能限界値 6⇩⇩
 LV(レベル) 25
 HP(体力) 150⇩⇩
 MP(魔力) 30⇩⇩
 SP(スキルポイント) 35⇩⇩
 ATK(攻撃) 45⇩⇩
 DEF(防御) 35⇩⇩
 AGI(素早さ) 45⇩⇩
 弱点 ヒューマン


【オズワルトはレベルアップした】

 NAME(名前) オズワルト
 才能限界値 8
 LV(レベル) 21
 HP(体力) 147
 MP(魔力) 64
 SP(スキルポイント) 22
 ATK(攻撃) 53
 DEF(防御) 32
 AGI(素早さ) 52
 弱点 ヒューマン

 ⇩⇩⇩

 NAME(名前) オズワルト
 才能限界値 8
 LV(レベル) 24
 HP(体力) 168
 MP(魔力) 76
 SP(スキルポイント) 28
 ATK(攻撃) 62
 DEF(防御) 38
 AGI(素早さ) 58
 弱点 ヒューマン


【レオノーレはレベルアップした】
【才能限界値が1上がりました】

 NAME(名前) レオノーレ
 才能限界値 6
 LV(レベル) 16
 HP(体力) 160
 MP(魔力) 32
 SP(スキルポイント) 32
 ATK(攻撃) 34
 DEF(防御) 23
 AGI(素早さ) 44
 弱点 エルフ
 耐性 風、土

 ⇩⇩⇩

 NAME(名前) レオノーレ
 才能限界値 7
 LV(レベル) 20
 HP(体力) 200
 MP(魔力) 40
 SP(スキルポイント) 40
 ATK(攻撃) 46
 DEF(防御) 35
 AGI(素早さ) 56
 弱点 エルフ
 耐性 風、土


【アイテムを手に入れました】

『夢見草(昼と夜を入れ替える)を2つ手に入れました』

【アイテムの分配を話し合った結果】

 レオノーレ・・・夢見草(昼と夜を入れ替える)を2つ

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登場人物紹介

アレス


男子学生で本編の主人公


前衛で剣を扱う戦士


は選抜の特別任務を遂行できるほどの才能限界値を有していた。


とある事件を契機に世間平均では7あると云われている才能限界値5にまで落ち込んでいる。

オズワルト


男子学生で見た目は長身で顔立ちが整っている


性格も気配りの出来る男で人望が厚い。優秀な後衛の魔法使い

レオノーレ


エルフ女子学生で人間との意思疎通得意でない。見た目はアレス曰く、可愛いらしい

森で育ったこともあり、夜眼利くを扱うのが得意。前衛も後衛もカバーできる中衛の狩人で弓使い。

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