裏話・その3

文字数 4,178文字

【ダンス】
 うちの姪っ子達は歌って踊るのが大好き。特に長女。
 たしかあれは三歳か四歳の時、妹から「保育園で年長さんが踊ってるのを見て覚えた」とソーラン節を踊る動画が送られて来ました。その後もピンクレディーの「UFO」を踊ったりして、なんだかチョイスがおかしい。アイドルが好きなようで、アイドル物のアニメを見て真似したりもしてたので、将来はアイドルになるのかもしれません。心配。
 次女は「ダンス」を書くきっかけになった動画が先日送られて来ました。なんの踊りかわからず、アニメのかなと思ったら、最近有名なグループの縄跳びダンスというものだと教わりました。妹に「絶対CMで見てるから」と言われたんですが、いまだにピンと来ない。そもそも今年になってからテレビをほとんど見ていないせいだと気が付く。小説書いてばっかり。
 歩美ちゃんは気が付いていませんが、教師になったらきっと自分でも踊る機会が増えるでしょう。運動神経はいいけれど、人前で踊ることには抵抗があるようなので克服しないといけません。まずは家族相手に慣れてください。

【遊び】
 先日の通話中に実際姪っ子達がしていたこと。ほぼそのまま書いています。次女は実際にはなかなか妹の髪を結べず苦戦していました。長女はしばらく前から何故か猫真似にハマッています。猫風に踊ってもいました。猫音頭だそうです。
 ビデオ通話といえば、長女は最近恥ずかしがってカメラの中に入って来ないこともあります。妹がカメラを向けると「写さないで!」と言うのですが、会話には参加してきます。妹の背中に隠れてチラチラ顔を出したりも。何がそんなに恥ずかしいのだ。

【せっかち娘】
 僕のツイッターアカウントをフォローしてくれている方はご存知でしょうが、Picrewやカスタムキャストを使って自キャラをキャラクリするのが好きで、よく画像を貼っています。先日ShirazuYomiさんの「にこっと!おんなのこメーカー」で歩美ちゃんを作ってみました。自分で作った画像を見ているうちに脳内で豪鉄さんとの会話が始まり、おおむねそれをそのまま書き出した感じです。
 この作品のおかげで正道と柔の誕生月に関するミスに気が付けたので修正しました。ゴールデンウィークから九ヶ月後に生まれて十一月じゃおかしいですよね。なのでシーズン2の「連休」直後に妊娠が発覚。その時点ですでに三ヶ月で半年後に出産という設定に変えました。
 あと、実際にせっかちなのは自分で、九月からクリスマスプレゼントをどうしようか悩み続けています。

【炊き込みご飯】
 うちの母がよく作ります。姪っ子達はこれと伯母の作る笹巻が好きなので、作るたびに送っています。
 先日もそんなことがあったんですが、それを見ているうちにこの話を思いつきました。豪鉄さんと美樹は両親の死後時間が経っているし、仕方の無いことだと割り切っているのですが、麻由美さんは他にも出来る限り大塚家の味を再現してみたいと思っていて、二人の記憶を頼りにこの後も何度か同様の挑戦を続けたようです。同時に笹子家の味も娘に受け継がせる予定。

【ゲーム】
 寝ころびながらゲームのくだりは自分自身と、従姉の家の末っ子の記憶のミックス。僕はゲーム好きなんですが、その影響でかあの子も大のゲーム好きになってしまい、小学校の高学年くらいになると寝そべってゲームする姿ばかり見るようになりました。それで夏休みの宿題をギリギリまでやらず、帰る前日に泣きついて来たり。
 僕自身ゲーム好きなので一日一時間とは言わないけれど、やはり節度を保つのは大切です。
 それと、豪鉄さんは元・大手家電メーカー勤務なので普通に機械には強いです。ゲーム機に触るのは久しぶりなので若干慣れるのに時間がかかったようですが。
 美樹は、やっぱりPicrewで作った時に繰り広げられた脳内会話により、子供の頃よく吉竹や当間とゲームで対戦していたという設定になりました。今も友也やママ友と遊んでいます。

【お年玉】
 毎年姪っ子を含む親戚の子供達に配っていますが、最近お高い買い物をしたし、今回はコ〇ナのせいで集まることも無いだろうから、姪っ子達にだけ送ることにします。すまない他のキッズ達……。
 前に二度、正月に妹達と過ごしましたが、うちの姪っ子達は特にお年玉をおねだりして来ないので出すタイミングに困ります。
 それと、正月ではありませんが、今年姪っ子達は二人揃って七五三だったため着物姿の写真が送られて来ました。可愛いので、以来ずっとスマホの壁紙に。そもそも長女が生まれて以降はずっと姪っ子達の写真しか使っていないんですけどね。

【金額】
 うちでは毎年千円あげています。自分が子供だった頃もだいたい五百円から千円だったからなのですが、世間を見ると万単位のお年玉なんてのもあるようで、実際のところどのくらいが良いのかなと毎年考えることに。でも結局自分の経済状況を考えると千円に落ち着く。
 うちの姪っ子達はアイス食べたり本を買ったりするようです。

【初夢】
 リアルでこういう夢を見たわけではなく、正月なら外せないネタかなと思っただけのお話。一応ジャンルがコメディなのでギャグメインの話も書かなければという義務感にかられました。シーズン2の木村少年の話もそういう理由で執筆。
 シーズン2と言えば、ビール一本で酔い潰れる友也が「お酒が足りない」とビールを買いに行ったという描写がありましたが、あれは主に妻と義兄用です。あとは吉竹などが来た場合の備え。
 余談ですが、豪鉄さんにおむつを替えさせる話をどこかに入れたいと思っていて、やっとここで書けました。普通に手慣れていてさらっと終わらせていますが。
 子供の面倒を見たくてしかたないおじさんなので、育児は共同作業。時々夫婦間で競争にまで発展します。娘が参戦して三つ巴にもなる。
 初夢というタイトルなのに夢の話をしていませんね。本作中一番ふざけながら書いた内容なので、特に触れることが無いというか……どこかから怒られないかが心配です。

【かるた】
 リアル姪っ子が、大のかるた好き。というわけで、ほぼ実話に基づいて書いたお話。大きくなって接待無しの本気勝負を望むようになった姪っ子をコテンパンにしたら泣かれました。でも挫けなかったので偉いなと思ったわけです。
 一昨年は普通に手強くなっていました。記憶力と反応速度が凄い。こちらは年々遅くなるし、そのうち負けてしまうでしょう。
 超が付くほど接待プレイと言えばかくれんぼもそうでしたが、こちらも最近は割と本気でやっています。ただ、三人以上だと長女は他の誰かと一緒に隠れたがるので見つかったら一網打尽です。
 でも女の子のかくれんぼはやはり平和ですね。僕が子供の頃のかくれんぼは、だんだんと隠れ方がエスカレートして親が見ていたら卒倒しかねない危険な場所ばかり使うようになりましたから。二階の窓の外とか(下に屋根が無い)
 ていうか僕達の世代の男子はアホでしたね! 他の遊びも思い返すとデンジャラスすぎます。
 姪っ子達にはこのまま健全かつ安全志向で育って欲しいです。

【忘れていた】
 完結後に思い出しましたが、一度も作中で美樹達の名字を書きませんでした。昨日ツイッターでカスタムキャスト製の美樹を貼った時に書きましたが、彼女達の姓は「夏ノ日」です。
 昔書いた小説に孤児院を営む「レイ・サマーデイズ」という神父がいたことを思い出しまして、それが元ネタです。神父ではありませんが友也の育った児童養護施設の園長は、何人かの引き取り手の見つからなかった子供達を自分の養子にしており、友也はその一人という設定。一応考えてはいたのです。
 彼は今も、豪鉄さんの家に来るのと同じくらいの頻度で顔を出しています。夏ノ日園長は珍品マニアなので海外から変な置物を買って帰ると喜ばれるそうです。

【こしあん】
 これもPicrewでキャラクリして思いついたネタなのですが、番外編から数年後に美樹は野良の黒猫を拾ってきました。名前は「こしあん」で、人の上に乗って寝る癖があります。しかもしょっちゅうねぐらを替えます。
 なので夏ノ日家では毎晩、翌日目を覚ました時、誰の上にこしあんが乗っているかというゲームを行うようになりました。彼等はこれを「こしあんルーレット」と呼んでいます。
 すいません、また駄洒落です。おっさんなので大目に見てやってください。
 こしあんは友樹に特に懐いており、頭の上に猫を乗せて歩く美少年は実在したと、後に都市伝説として彼等の街で語り継がれるようになりました。

【友美と友樹のその後】
 高校生になったら三年間おじさんの家に居候するつもりの友美。それまでになんとか弟を姉離れさせなければと悩み、中二の時に両親に相談。
 美樹はたしかにそろそろシスコンを改善させる時期だと考え、荒療治のため夏休みの間、友樹を兄の家に預けることに。
 しかしそこには女子大生になった歩美も帰省しており、従弟大好きお姉ちゃんにベタベタに甘やかされる羽目に。
 これではいかんと思った豪鉄さんが自ら師となり友樹に柔道を教えるも、少し厳しくし過ぎてホームシックを加速させてしまう。
 すっかり自信喪失した友樹だったが、麻由美が正道と柔の宿題を見てあげてと頼み、勉強を教えているうちに年下のイトコ達からは見直される。
 家では一番下なので甘えん坊だったけれど、自分より年下の子供達の手本にならなければという意識が芽生え、少しだけ強くなった友樹は迎えに来た両親や姉と一緒に家に帰った。
 でも、それはそれとしてシスコンは治らなかった。
 という妄想を昨日しました。

【正道と柔のその後】
 正道は父に柔道を学びつつヤンチャ小僧に。ただし母と姉には頭が上がらない。柔は母に憧れつつ、美樹のような学者になって世界を飛び回ることも夢見ている。
 小六の時、なんと自分達を溺愛している姉が担任教師になった。後に二人は「地獄の一年間」だったと卒業までの日々を語る。
 という妄想もしました。

【最後に】
 本作を読んでいただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
 そのうちに別の作品を投稿すると思います。基本的にはファンタジーを書く人間なので、興味を持っていただけるかはわかりませんが。
 それでは、また。
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登場人物紹介

 大塚 豪鉄。主人公で開始時点では33才。2m近い高身長で体型もがっしりしている。加えて強面なため洋服を着ているとプロレスラーかラガーマンだと思われがち。和装中心になってからはヤクザと誤解される。中身は善良な一般人。

 両親の死後、父の知り合いに紹介され有名な家電メーカー「ブラックホール」に高卒で入社。名前に相応しいブラック企業だったが、妹のためと歯を食いしばって十年以上勤務。その妹が立派に独り立ちした後も辞め時を見つけられず残留。しかし、たまたま買った宝くじで三億円当ててしまい、これぞ天の啓示と考え、ついに退職。以後は東京から実家に戻り、悠々自適の一人暮らしを続けている。しばらく働くつもりは無い。

 趣味は川柳。サラリーマン川柳に毎年応募していた。他にも漫画、ゲームなど意外と俗っぽいものが好き。和装も文豪気分になれるから始めただけ。何か新しいことを始めるたびに珍奇なハウツー本を買う悪癖もある。

 特技は家事全般。サラリーマン時代にストレス解消の一環として家事にのめり込んだ結果。

 顔は怖いが、気の優しさが滲み出ているらしく子供には好かれる。特に姪の友美を可愛がっており、友美も懐いている。そのため妹夫婦の海外出張中、一ヶ月間預かることになった。

 夏ノ日 友美。豪鉄の妹の娘。つまり姪っ子。親の教育の成果でまだ3歳とは思えないしっかり者。でも子供らしい失敗も多い。顔は母親似。まっすぐな髪質だけ父から遺伝した。両親にも伯父にも溺愛されている。父方の血の繋がらない祖父も可愛がっている。

 生まれた時から身近な存在だったため豪鉄の顔は怖くない。むしろ面白おじさんという認識。

 本を読んでくれる人とお菓子をくれる人はだいたい好き。ただしママは別格のママ大好きっ子なので母親がいない場所ではぐずることも多い。

 オムライスと絵本「悪の魔女シリーズ」も大好き。

 笹子 麻由美。中学・高校時代の豪鉄の後輩。中学生の時にいじめの現場に出くわした豪鉄に助けられて以来、彼に好意を抱いてこっそりつけ回していた。

 ギャルはいつでも強気→ギャルは勇気の塊→告白するにはギャルになるしかないという思い込みに到り、豪鉄を追って同じ高校へ入学した時、突然の高校デビューを果たす。結局告白はできなかったが妹分として可愛がられてはいた。ずっと豪鉄の後ろをついて回っていたことから当時のあだ名はヒヨコ。

 片思いのままの卒業後、大学で第二の運命の出会いを果たし、同い年の浮草 雨道と結ばれる。順調に交際を続け婚約するも、直後に雨道は未知の病にかかって急逝した。

 雨道の死後に妊娠が発覚。彼の子・歩美を産んで両親と共に実家で子育て中。一時期は清掃や内装を行う会社の事務員をしていたが、現在は市役所の臨時職員。休みを取りやすく娘のために時間を使えるので性に合っている。

 歩美の九歳の誕生日が近いある日、豪鉄と十数年ぶりの再会を果たす。普段は普通なのだが、彼が相手だと学生時代の口調に戻り、語尾に「ッス」をつけてしまいがち。

 笹子 歩美。麻由美の娘で小学三年生。年齢の割に言動がしっかりしておりクール。なおかつ父親譲りの美形なので同性にモテる。もちろん異性にも密かにモテている。とはいえ子供なので子供らしい姿を見せることも多い。

 体を動かすのが好きで、動きやすさを優先し、もっぱらジーンズを着用。なので男子に間違われることも少なくない。

 成績は中の上。地頭が良いので努力するとすぐに上がる。これも天才だった父からの遺伝。父方はそういう一族。

 誕生前に父が病死しているので母と祖父母に育てられた。しっかり者に見えて身内には甘える。

 数多く友人がいて、特に小一からの付き合いの沙織、木村は親友。でも木村少年は最近少しよそよそしい。

 見かけの圧が強烈な豪鉄に対しても臆面無く接する大きな度量の持ち主。しかし友美の可愛らしさにはすっかり骨抜きにされた。それがキッカケで教育者になりたいという夢も抱くようになる。

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