31.アオイ狩りメンバーの到着
文字数 1,108文字
慧子、カレンの2人は、それぞれ、平服のまま米軍専用旅客機の到着を待つ。マスムラはCIAの日本支部に呼び出されたため、ここにはいない。
2人の他に、家族を迎えに出ている軍服姿の兵士が数人いた。
旅客機が到着し、空軍基地である横田基地で目立たないよう空軍の制服を身にまとった20181、20182の2名の放電型人間兵器が下りてくる。
20181号機、元サイード大尉がカレンにまず敬礼し、続けて手を差し伸べる。2人は握手を交わす。
サイード大尉とサレハ少尉は米陸軍の特殊部隊に属していたアラブ系アメリカ人で、国防総省から人間兵器の候補として選抜され、本人の同意の上で放電型人間兵器に改造されていた。
アブドゥラ少尉は慧子には目もくれず、歩き去っていく。