第16話 ヒロは同罪か
文字数 340文字
踊り場に着くとヒロはケンジの方へと振り向いた。
「ここならいいんだよな?」
「ああ。てかお前、誰にも話してないだろうな?」
「……何をだよ?」
「何をって、昨日のことに決まってるだろ」
「あー」
「あー、って何だよ。ニュースにもなってたんだ。いつ警察が来てもおかしくないんだぞ」
「確かにそうだな。でも……俺には関係ないし」
まるで本当に他人事と思っているような無機質な声でそう言った。ケンジはその言葉を聞いて自分の耳を疑った。
「……関係ないだと?」
「ああそうだよ」
「なに言ってんだよ。あのときお前は俺と一緒にいたじゃねぇか。だったらお前も同罪だ」
「違うな。確かに俺はあの時お前らと一緒に屋上にいた。だがそれだけで、
俺とお前が同罪ってことにはなんないだろ」
「は?」ケンジは驚愕に目を見開く。
「ここならいいんだよな?」
「ああ。てかお前、誰にも話してないだろうな?」
「……何をだよ?」
「何をって、昨日のことに決まってるだろ」
「あー」
「あー、って何だよ。ニュースにもなってたんだ。いつ警察が来てもおかしくないんだぞ」
「確かにそうだな。でも……俺には関係ないし」
まるで本当に他人事と思っているような無機質な声でそう言った。ケンジはその言葉を聞いて自分の耳を疑った。
「……関係ないだと?」
「ああそうだよ」
「なに言ってんだよ。あのときお前は俺と一緒にいたじゃねぇか。だったらお前も同罪だ」
「違うな。確かに俺はあの時お前らと一緒に屋上にいた。だがそれだけで、
俺とお前が同罪ってことにはなんないだろ」
「は?」ケンジは驚愕に目を見開く。