☆. Virtual Daiary altered ある薬売りの日記。
文字数 887文字
某が言もて焼き直ししたったれば公開もせん。
御免候へば御許しの程を願い奉らん。畏。
【ある元同心の薬置き売り日記】
本朝、◯○◯屋敷ヲば訪問仕せり。
新規、縁故無しの真っこと空手の訪問なりけり。
不思議なる印象覚へたる。
入口が門、潜りしたる乃おり、
なにか衝撃なるもの神に走りたる感じしに候ふ。
瞬間、目眩覚ゑん。
然(さ)も敷居に断絶あるかの如くにして。
外界との違い体感として確かに憶へしたり。
気のせひだと思ふ…。
鈴鳴らしもて担当者たるの呼べり。
同心直ぐ現れ出でして某奥へと通さるん。
途中、数名の帳付同心ら集いしの部屋通りもて客間たるへと入れり。
其が迄の短き移動にて、またおかしなる印象持ちたる。
こと異常に澄み渡りて静けき限りにと覚ゑらるん…。
然れど、やり取り乃声が響き確かに有りたる。
笑ひたるも聞こゑり。
互ひに話し行ひしハ確かなりし。
然れど、あの静寂なる、こころ刻まれしにて自棄に印象強けり。
そふ、まるで深きが水蒿運ぶが水路の如くなりして…。
昔、住み居れし京都にて此の情景見したる。
奔流たるが、ほん小さき鈴の音ほどの水音ぞしかそこにハ勿かりし。
某しゃがみ込みて、いつ果つる迄も無く、其が流れ見つめいして
飽きること遂ぞ勿かりけり…。
商談ハ簡単に済みしに候う。
吾、美味き茶ヲば頂きたる。
相手せし同心にもいたく好印象乃持てたり。
慇懃にして一切無礼なく、然れど某の話しがすべて受け止められん。
滅多に居りざりき御仁と見受けられたるに候う。
今、自屋にて、こふして思ひ返してみるらば、あの屋敷との関係持つハ重要なり。
否、必ずや関係乃結ぶるが必達なりと個人的に確信されん。
久方ぶりにやる気たるノ湧き起こりて御座候。
了。
追補、
述者たるハ遥か遠き富山より訪れし商人也。元、彼の地でハ同心なりし。
然れど今となれば薬置売りが勧誘行ひて糊口しのぎて暮らしておらるる方なり(w)。
一切が引っ掛かりなく、迷ふハ知らぬる河が流れの様に…。
御免候へば御許しの程を願い奉らん。畏。
【ある元同心の薬置き売り日記】
本朝、◯○◯屋敷ヲば訪問仕せり。
新規、縁故無しの真っこと空手の訪問なりけり。
不思議なる印象覚へたる。
入口が門、潜りしたる乃おり、
なにか衝撃なるもの神に走りたる感じしに候ふ。
瞬間、目眩覚ゑん。
然(さ)も敷居に断絶あるかの如くにして。
外界との違い体感として確かに憶へしたり。
気のせひだと思ふ…。
鈴鳴らしもて担当者たるの呼べり。
同心直ぐ現れ出でして某奥へと通さるん。
途中、数名の帳付同心ら集いしの部屋通りもて客間たるへと入れり。
其が迄の短き移動にて、またおかしなる印象持ちたる。
こと異常に澄み渡りて静けき限りにと覚ゑらるん…。
然れど、やり取り乃声が響き確かに有りたる。
笑ひたるも聞こゑり。
互ひに話し行ひしハ確かなりし。
然れど、あの静寂なる、こころ刻まれしにて自棄に印象強けり。
そふ、まるで深きが水蒿運ぶが水路の如くなりして…。
昔、住み居れし京都にて此の情景見したる。
奔流たるが、ほん小さき鈴の音ほどの水音ぞしかそこにハ勿かりし。
某しゃがみ込みて、いつ果つる迄も無く、其が流れ見つめいして
飽きること遂ぞ勿かりけり…。
商談ハ簡単に済みしに候う。
吾、美味き茶ヲば頂きたる。
相手せし同心にもいたく好印象乃持てたり。
慇懃にして一切無礼なく、然れど某の話しがすべて受け止められん。
滅多に居りざりき御仁と見受けられたるに候う。
今、自屋にて、こふして思ひ返してみるらば、あの屋敷との関係持つハ重要なり。
否、必ずや関係乃結ぶるが必達なりと個人的に確信されん。
久方ぶりにやる気たるノ湧き起こりて御座候。
了。
追補、
述者たるハ遥か遠き富山より訪れし商人也。元、彼の地でハ同心なりし。
然れど今となれば薬置売りが勧誘行ひて糊口しのぎて暮らしておらるる方なり(w)。
一切が引っ掛かりなく、迷ふハ知らぬる河が流れの様に…。