お料理番組

エピソード文字数 703文字

「今日は代々伝わる我が家自慢のレシピをご紹介したいと思います」
「わーい」
「ばんざーい」
「まずは、お父さんに全身の体毛をナイフできれいさっぱり剃ってもらいまーす」
「あいよ、よしきた」
「ここで、注意して欲しいのは、全身に市販のシェービングローションを塗ってはいけまん。せっかくのおいしいご馳走の味が台無しになってしまいます」
「あっ、だめよジェニファーちゃん。お尻にかぶりついちゃ」
「だって……もう我慢できないもん……」
「もうなにやってるのマイケル! 頭からかぶりついちゃいけません。あんたお兄ちゃんでしょ」
「だって……脳味噌おいしいんだもん……」
「はっはっはっ! ふたりともいい子だから、じっとしてな」
「はーい」
「続いては、お父さんによく切れるメスで全身を真っ二つに切り裂いて、五臓六腑を取り出してもらいまーす」
「これが一番めんどくせえな」
「続いては、お父さんに大きなナタで全身を頭、胴体、両腕、両脚をぶつ切りにしてもらいまーす――食べやすいサイズに切るのがポイントです」
「ふたりとも危ないから、後ろにさがってな」
「はーい」
「あとは、各部位に塩胡椒をたっぷりとふりかけて、オーブンレンジで四時間チンすると完成です」
「できました! 代々伝わる我が家自慢の人間こんがり焼きレシピの完成でーす」
「わーい」
「ばんざーい」
「今日お父さんが殺したのは二十歳の若造だったから、全身油がのってうまいぞぉ」
「わーい」
「ばんざーい」
「それでは、みんなで食べましょう」
「いただきまーす」
「秋の味覚といえば、やっぱり松茸よね」
「おい、かあさん――そりゃチンポだろ」
「てへぺろ」
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