前回までのあらすじ

文字数 1,144文字

前回までの「僕だってチートがあれば苦労なんてしていない」は…。

 リフアカ王国北方、最奥の村に住むジャン・ロイは収穫が終わった秋の成人年齢となる十五歳の誕生日を迎える前日に野盗に襲われ、たったひとり生き残った。
 その際によみがえった日本人であったとい前世の記憶とリリムと名付けた妖精のような神の使いを名乗る存在に助けられて過酷な越冬サバイバルを生き抜く。
 春になっていつもの商隊(キャラバン)がやってきて似たような境遇の七人を紹介され、話の流れで八人で村を復興することになった。

 ジャンを残して壊滅した村を八人の村人で復興していたある日、いつも不定期にやってくる商隊がやってきた。
 互いの思惑・利害が一致し、村を隠れ里にして独立自治を勝ち取ろうと行動を始める。

 キャラバンの商隊長ジョーが連れてくる村人で村の復興は急ピッチに進んだ。

 復興したことで野盗に目をつけられた村は、ジャンが前世知識を元にした機転と戦術でなんなく退け、その功績を認められて正式な村長になった。

 しかし、年若いジャンを村長に担ぐことに難色を示すグループもいて、ある日そのグループの何人かが侵してはならない主の森に入り込むという事件が起きる。
 村の分断を防ぐため決死の捜索隊を編成したジャンは、森の主がダークエルフの魔法使いラバナルであることを知る。
 永く隠棲していたラバナルは人族の進化とジャンの知識に興味を示し、ある種の同盟関係を築く。

 主の森事件を解決しラバナルという戦闘力を背景に不平分子を抑え込むことに成功したジャンは、本格的に対領主ズラカルト男爵対策を練り始めた。
 村だけでは今後何度も攻め立てられるに違いないと隣村を味方に引き入れ、緒戦、再戦と2度の防衛戦で余裕の勝利を得たが、自軍に倍する軍で三度(みたび)攻めてきたズラカルト軍に苦戦を強いられる。
 それでもなんとか起死回生の逆転勝利を収め、ジャンは名実ともに独立自治を勝ち取った。

 自治をより確実なものにするために周辺の村の攻略に乗り出したジャンだったが、人材不足を痛感して予定を変更、まずは人材登用を優先するため商都ゼニナルへのお忍び旅に出た。
 そのゼニナルで、ジャンは王位継承権を有するサラを襲撃者から救い出す。
 ジャンに同行していたオギンは街中で旧知の女用心棒キャラを見かけて仲間にすることを進言。
 偶然が重なり多くの人材を手に入れたジャンは自力を養うために内政に注力。
 先の見通しが立ったところで、改めて周辺の村の攻略を再開し、ついには二の町を勢力圏に収め、オグマリー区の戦力を削ぐためにその年に徴税された荷車を襲撃。
 翌年の収穫を目前にしたタイミングでついに攻勢に出て一気にオグマリー市まで攻め入ったジャンは天涯孤独となってわずか五年でついにオグマリー区を攻略した。
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