依頼を受けるＪＣ
文字数 1,025文字
＊＊＊依頼フェイズ＊＊＊
校長
「すみませんが、よろしくお願いします」
「もう私たちの手ではどうしようもないんだよ」
「はい、お任せください」
瞳をレモンイエローに輝かせながら笑顔で
「・・・・・・」
「（・・・おい、起きろ撫子）」
「・・・はっ」
依頼人からの改めての説明でうとうとしてた。
「おまかせください！」
とりあえず美空にあわせて
校長
「……」
二人とも中学生＆女の子なのでちょっと、ちょっとだけ不安そう。
「で、どうしましょう？ 美空さん」
「久保さん、でしたっけ。つかまえてぶっ飛ばせばいいんですよね！」
不安げな校長をさらに不安にさせる脳筋がここに
「え、と……そうですね、まずは……」
「原因究明、動機確認、証言を聞く、と色々考えられますね」
いつの間にか取り出した眼鏡をクイッと。
「とはいえ、時間が今回は限られてるようなので……最低限聞き込みしてからＧＯ、でしょうか」
ひそひそ
「・・・何を聞くんだっけ、ランス」
「・・・撫子、一般人がそんな凶行に走るとは考えにくい、異能の発生する原因があるはずだ」
「・・・おぉ～。・・・でどうやって調べるの？」
「……（どこから説明しよう）」
「……さて、どうなることやら」
微笑みながら、撫子の方をそっと見ている。
しばらくひそひそと（といっても部屋内には筒抜けな音量であったが）会話した後、
「ああー！ わっかんない！」
「美空さん、やっぱり久保さんにあいにいって、殴って解決しちゃダメですか！？」
「もし、それでだめだったら、次は誰を殴るんでしょうか？それが決まっているならそうしてみてもいいですけど？」
笑いながら
「久保さんが暴れなくなったら解決なんですよね！ それなら大丈夫です！あたし、強いんで！」
「……ふむ、まあ、事前情報があるようで無いようなものですしねぇ。色々気になる点は残ってますが、まず当人に当たってみるのも悪くないかもしれませんね」
ニコニコ
「やった！ 頑張ります！ 頑張るよ、ランス！」
「……あぁ、だが、当人を見つけてもいきなり殴りかかるのはやめるんだ」
「では、まず本人に当たってみて。埒が明かないようなら証言を取りに行きましょうか」
Ｋ－Ｐｈｏｎｅをメモ代わりに記入、撫子に微笑みかけながら
「では、お手並み拝見させていただきます、撫子さん」
ニコニコ
「はーい！ それにしても、一緒に仕事する人が美空さんみたいな優しくて頭良い人でよかったなー♪」
アロンダイトの入った大きなケースを担いで席を立つ
