19:クリームの幻聴
文字数 1,373文字
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ノ ̄ゝ ←撮影する私
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(よく知りもしない人に、適当な言葉で褒められたくない。だけど、自分より腕のある人が、その評価を認められ話題にされている様は、それでそれで面白くないもの。
お母さんを除いて、誰よりも凄いパティシエールになりたい。そんな成功欲からくる感情だわ。スイーツ作りをはじめたきっかけは紗彩でも、それを楽しいと思い、仕事にしたいと思った瞬間から、私の成功欲は誕生した)
だけど、紗彩にも、才能がある。紗彩とも、スイーツを作りたい。お互いに全力で、競い合い、アイディアを出し合い、共に前へ進みたい。そう思うわ。小学生の頃みたいに……)
そうやって多くを求めると、自滅する。第一、小学生の頃の君は、紗彩に置いていかれないか、必死だった。彼女がまたパティシエールの道に戻り努力を始めたら、また君は怯えることになる。
沙彩を取るか、パティシエールの道を取るか。二つに一つさ
そんな迷いのあるうちは、君は最高のパティシエールにはなれない