1話 幼女が登場

文字数 316文字

ここは深夜のとある工場。
うんしょ

うんしょ

なぜ幼女がここに
失礼ね!

幼女じゃないわ!

私は超高性能人工知能、たまたまこの素体しかなかったんだからね!

どうしてこんな夜中の工場でダンボール積んでるの
ふふふ、私は人工知能

私に奪えない仕事はないんだから! 

残念だけどあんたはクビ

ええ……
うんしょ

うんしょ

いやいや

ダメだよ

工場長! こんな時間に子どもが迷い込んでいます

……いいんだ
うんしょ

うんしょ

どっこいしょ!

ええ……

いやいや!

深夜に、しかも子どもを働かせたら捕まりますよ!


……キミも社会人なら

……察しなさい

そうだそうだ察しろー!

あと人工知能ちゃんは子どもじゃないよー!

なんなん
もう飽きたー!
ひでえ
人工知能ちゃんとお兄さんの、これが出会いでした。
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登場人物紹介

人工知能ちゃん

人間からあらゆる仕事を奪うために開発された人工知能。特一級国家機密(自称)。見た目が幼女なのは素体の成長より先に人工知能が完成したためとりあえず入れてみました的なノリ。ときどき幼児化する。

お兄さん

工場勤務の青年。いわゆるふつーの人。なんだかんだで人工知能ちゃんの保護者的立ち位置に巻き込まれる。特殊能力とかないから!

謎生物

一万二千年後の地球にそれとなく繁殖している。人工知能ちゃんを慕っている。

魔法少女ピー

魔法の国ピーから来た魔法少女。ピーは放送禁止用語のピー。

名前も国名もこっちの国ではとても口にできない単語なのでどんなに活躍してもメディアにいっさい取り上げられないのが悩み。

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