意趣返し

文字数 225文字

 「密偵の勤め大儀であった。けん銃も役にたったか。
 亀弥太とやらのことは任せておけ、案ずるには及ばぬ。ゆっくりと休め」

 勘定奉行小栗上野介忠順は座礼をするシジミに申し渡した。

 「勝の操船所から攘夷激徒が出たのだからもうお取り潰しだな… 
 勝も咸臨丸で船酔いしかできんくせに操船所とは笑止… 
 それと池田屋での手柄は新選組にくれてやろう… 
 これで咸臨丸と共に黒船でアメリカに渡った際に木村殿と語り合った軍艦建造のための製鉄所建設がやっと実現できる…」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み