予告状

文字数 366文字

 「今宵、貴様の命をいただきに参上する。外米四世(ガイマイヨセイ)」

 米の自由化で儲けた稲田法喜(いなだほうき)農政大臣の屋敷に一枚の予告状が届いた。
 「どうせ、米の輸入に反対するやつらの仕業だろう。放っておけ。」
 本人は気楽だったが、秘書たちにとっては大臣の命は、飯の種。万一のことがあっては、自分たちも路頭に迷うことになる。そこで、秘書たちは警察に相談した。
 「ガイマイのやつを甘く見てはいけません。」
 警察とともに一人の元刑事がやってきた。
 「ガイマイを追って苦節40年。イエバエを駆除するガイマイゴミムシダマシの如く、腐った利権に群がる政治家たち、いや失礼しました、を狙う盗賊。今度こそ相棒のクロエンマとともにしょっぴいてくれる。」
 この男、城田万次(しろたまんじ)通称シロマジン。政財界で活躍する探偵だ。
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登場人物紹介

稲田法喜

米の自由化を推進する農政大臣

棚田守(たなだまもる)

悪徳政治家を相手に戦う中学生盗賊:外米四世(ガイマイヨセイ)

予告状を出すのが彼のスタイル

黒岩燕真

外米の相棒:クロエンマ

行方不明の外米の父親に代わって現四世の世話をする執事

城田万次

通称:シロマジン

元刑事の探偵でガイマイを捕まえることが生きがい

棚田謙蔵(たなだけんぞう)

元、外米四世

ある事件以来、行方不明

謎の殺人予告者

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