第6話

文字数 196文字


 そうして、八年の歳月が経った。私の左手薬指には、今でもGa-810星が輝いている。だが、この星をくれた君はいない。机上のモニターは、女性宇宙飛行士の行方不明を告げる記事を映し出す。Ga-810星に照準を合わせたままの望遠鏡は、対象の星以外、屑一つ写さない。かといって、窓の外には面白みもない人工星が嘲笑するのみ。季節が堂々と三十二回巡って、今年も君のいない聖夜が訪れようとしているーーー。
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