第14話
文字数 1,350文字
ユウヤはあたしの股間に顔を埋 め、性器を舐め始めた。小魚が跳ね回るようだった。その気はないのに、くすぐったさは感じ、少し濡れた。自分の身体 が恨めしかった。
「もうやめて」
「何で? 感じてるんだろ?」
「感じてなんかない」
「じゃあ、何だよ、これ」
ユウヤは割れ目に舌を走らせた。ユウヤの舌はクリトリスを撫 で回し、押し込み、舐めあげた。膣に舌を挿 し込もうと、色々な角度から攻め立てた。
あたしは泣いた。
「もう我慢できねえから」
ユウヤは膝 立ちになって、ズボンのボタンを外す。それからジッパーを下げた。ユウヤの下腹部には、焼のりが張り付いていた。
のりに見えたのはのりではなく、臍 の下にまで生えわたるアンダーヘアだった。ユウヤは下着を着けていなかった。
ユウヤはズボンに手を入れ、何かを探す。真剣な表情。そして下腹部をひっこめ、窮屈そうにペニスを取り出した。あたしの知っているペニスとは全く違う大きさだった。
ユウヤはにょっきりとうえに伸びた赤黒い肉棒を持ち、
「ほら、怜佳のこと想ったら、こんなになった……」
「何言ってるんですか。放してください」
「いまから、これが怜佳のなかに入るんだよ」
怒張して血管の浮きあがったペニスを軽くしごきながら、ユウヤは言った。その先端からは、透明のヌルッとした液体が出ていて、光を鈍く反射している。
ユウヤは、シワだらけの上着を脱いだ。シャツが覆っている部分だけ、肌が白かった。その体躯 は細い。肋 骨が浮いている。
あたしはベッドから飛び降りようとした。しかし、ユウヤは機敏だった。あたしの行く手を阻はばむかのように、腕を伸ばした。あたしは、網にかかる魚のように、その腕に捕らえられた。
「ほりゃ」
ユウヤは、あたしを押し倒し、身体のうえに跨 がった。
「放して、放して。あたし帰るっ」
あたしは、脚をバタバタさせて、叫んだ。
「静かにしろっ」
ユウヤは大きな声で言った。
「何でこんなことするんですか。彼女さんは、彼女さんは?」
「彼女なんていない。もう一度言うぞ。静かにしろ」
こんどは、押し殺したような低い声で言った。
「どうして、どうして」
あたしはユウヤを見た。するとユウヤは、左手であたしの顎 をぐいとあげて、右手であたしの頬を打った。
パンッ、パンッ。
あたしの耳元で、大きな音がした。キーンと耳が鳴る。
あたしは何が起こったのか、すぐには理解できず、ぽかんとする。
頬の痺れた感覚。
殴られた……?
「静かにしろってのが分からないのかっ。え? 分からないのかっ」
ユウヤはまた、あたしの顎をぐいっとあげた。
「怜佳、聞いてるのか、返事しろっ」
あたしはユウヤを見る。目に映るユウヤの顔が滲 む。
「聞いてんのかって」
ユウヤは、あたしの顎を押した。
「聞いてるよ」
あたしは力なく答えた。
「静かにしろ。分かったな?」
あたしは横を向こうとした。
ユウヤは顎にあった手に力を入れ、あたしを横に向かせなかった。
パンッ。
ユウヤは、また殴った。
「分かったのかって?」
ユウヤは、あたしの顎に力を加える。
「静かに、……してるじゃん」
あたしの目に涙が溢 れた。
ユウヤは、怜佳、と呼びかけた。
「俺を受け入れろ……。受け入れるしかないから」
こう言うと、ユウヤの倒れかかっていたペニスが、ぴんとうえを向いた。先から、透明の液が垂れて落ちていた。
「もうやめて」
「何で? 感じてるんだろ?」
「感じてなんかない」
「じゃあ、何だよ、これ」
ユウヤは割れ目に舌を走らせた。ユウヤの舌はクリトリスを
あたしは泣いた。
「もう我慢できねえから」
ユウヤは
のりに見えたのはのりではなく、
ユウヤはズボンに手を入れ、何かを探す。真剣な表情。そして下腹部をひっこめ、窮屈そうにペニスを取り出した。あたしの知っているペニスとは全く違う大きさだった。
ユウヤはにょっきりとうえに伸びた赤黒い肉棒を持ち、
「ほら、怜佳のこと想ったら、こんなになった……」
「何言ってるんですか。放してください」
「いまから、これが怜佳のなかに入るんだよ」
怒張して血管の浮きあがったペニスを軽くしごきながら、ユウヤは言った。その先端からは、透明のヌルッとした液体が出ていて、光を鈍く反射している。
ユウヤは、シワだらけの上着を脱いだ。シャツが覆っている部分だけ、肌が白かった。その
あたしはベッドから飛び降りようとした。しかし、ユウヤは機敏だった。あたしの行く手を阻はばむかのように、腕を伸ばした。あたしは、網にかかる魚のように、その腕に捕らえられた。
「ほりゃ」
ユウヤは、あたしを押し倒し、身体のうえに
「放して、放して。あたし帰るっ」
あたしは、脚をバタバタさせて、叫んだ。
「静かにしろっ」
ユウヤは大きな声で言った。
「何でこんなことするんですか。彼女さんは、彼女さんは?」
「彼女なんていない。もう一度言うぞ。静かにしろ」
こんどは、押し殺したような低い声で言った。
「どうして、どうして」
あたしはユウヤを見た。するとユウヤは、左手であたしの
パンッ、パンッ。
あたしの耳元で、大きな音がした。キーンと耳が鳴る。
あたしは何が起こったのか、すぐには理解できず、ぽかんとする。
頬の痺れた感覚。
殴られた……?
「静かにしろってのが分からないのかっ。え? 分からないのかっ」
ユウヤはまた、あたしの顎をぐいっとあげた。
「怜佳、聞いてるのか、返事しろっ」
あたしはユウヤを見る。目に映るユウヤの顔が
「聞いてんのかって」
ユウヤは、あたしの顎を押した。
「聞いてるよ」
あたしは力なく答えた。
「静かにしろ。分かったな?」
あたしは横を向こうとした。
ユウヤは顎にあった手に力を入れ、あたしを横に向かせなかった。
パンッ。
ユウヤは、また殴った。
「分かったのかって?」
ユウヤは、あたしの顎に力を加える。
「静かに、……してるじゃん」
あたしの目に涙が
ユウヤは、怜佳、と呼びかけた。
「俺を受け入れろ……。受け入れるしかないから」
こう言うと、ユウヤの倒れかかっていたペニスが、ぴんとうえを向いた。先から、透明の液が垂れて落ちていた。