2020/08/12 13:55

文字数 861文字

今日は、書いたファンレターをここに転載します。重要な話なので。



はじめまして、成瀬川るるせといいます。楽しく拝読しました。読むきっかけになったのは、作者さんが書いたコメントへのリプライを読んだことによります。「今の高校生の恋愛経験率は98年をピークに激減し」というのを宮台先生がおっしゃっておられたという話ですね。1994年にブルセラブームが起き、ミヤダイは『制服少女たちの選択』を書きます。1998年は援交女子高生が流行り、ミヤダイは彼女たちの人生観に希望を見ました。しかし、ガッコウを卒業したのちの彼女らはミヤダイが思っていたのとは違い、ほとんどが「メンヘラ化」していってしまいます。それにより『援交から革命へ』と題された著作はタイトルを『援交から天皇へ』と変え、次に出した本からは「亜細亜主義」などの右翼思想に傾いていきます(が、右の小室直樹に師事すると同時に左の廣松渉にも師事して学んだ経緯から、右とか左とか、正確にはそういうことではなく)。僕がミヤダイの講義を聴講していたのは2004年のことで、「僕はなにすりゃいいっすかねー」と訊いたところ、「君はナンパをしろ」と答えてくれたのが印象に残っています。ミヤダイは90年代はサブカル全般を批評していましたが、その頃からはほとんど映画批評しかしなくなった。アニメに関して言えば、宮崎駿監督に「宮崎駿さん、あなたが描く女や女の子は、現実の女や女の子と何の関係もありませんね、空想的すぎる」と語って激昂されたのは有名ですね。ここから僕の感想なんですが、ラノベも、ラノベ嫌いそうな(声優演技が嫌いな)宮崎監督も、〈現実とは遊離した、空想的な女性〉(=だから男性中心的に動く)を描いているわけで、それをラノベ知らない(つまり〈お約束〉を知らないか、納得しない)女性が観たら、そりゃぁ気持ち悪いと思うだろうなぁ、と思い、共感しました。……長くなりましたが、いろいろ思い出せて読んでいて楽しかったです! では。
2020/08/12 13:55 コメント(-)| 随想遊戯
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

僕:語り手。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み