【extra】読者への挑戦

文字数 566文字

 長い(と作者が感じているだけ?)物語もようやく佳境を迎え、“探偵役”が推理を語る場面が訪れようとしています。
 読者への挑戦として問題提起するのは次の二点。


1、犯人はいかなる方法で、水滝(ウォータースクリーン)をびしょ濡れずにならず潜(くぐ)ったか?
2、犯人はいかなる方法で、槙村クレルの頭部をプラネタリウムを覆うガラス壁(幕壁)にのせたか?


 いずれも【第一の殺戮】にかかわるものです。
 誰がやったか? フーダニットは今回問題になりません。というのも『ワールドエンド要塞』で起こった事件は、第二の殺戮も含め、howが明らかになればおのずとwhoが明らかになる性質のトリックだからです。
(1については、水から身を守るのだから、ある程度防水性を備えたものを利用したと付記しておきましょう。)

 動機について、一応伏線は置きましたが、複数人の思惑が交錯しているため、細部まで当てることは困難と思われます。壮大なイマジネーションが必要となるでしょう。真剣に考えるのはオススメしません。
 また、すべての伏線が解決に生かされるわけではなく、ダミーの伏線が紛れていることも明記しておきます。

 読者の皆様へ。真相の前に一度手を止め、頭を悩ませていただければ、推理小説の作者としてこれ以上の幸せはありません。

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