第4話
文字数 316文字
「きゃぴきゃぴとした喋り方をする幼女であったが……まさかもう大人とはな」
うんうんと頷くクンツァイトをじっと見ながら、ジェードは思いついてしまった。
その六花美織が、この学園にいるということを考えると、クンツァイトをふらふらさせておけば向こうから近づいてくるのではないだろうか――何せ、クンツァイトはこんなにクンツァイトとしての気配を消さずに堂々としているのだから。
よく考えて見れば、アルマンディンの件でへまをしたのは、六花美織の視点からすれば、クンツァイトだ。ジェードは何の関係も無い。いざとなれば、クンツァイトを出汁に、逃げ果せれば良い。
敢えてそのことは言わずに、ジェードは微笑んで、校舎に足を踏み入れるのだった。
うんうんと頷くクンツァイトをじっと見ながら、ジェードは思いついてしまった。
その六花美織が、この学園にいるということを考えると、クンツァイトをふらふらさせておけば向こうから近づいてくるのではないだろうか――何せ、クンツァイトはこんなにクンツァイトとしての気配を消さずに堂々としているのだから。
よく考えて見れば、アルマンディンの件でへまをしたのは、六花美織の視点からすれば、クンツァイトだ。ジェードは何の関係も無い。いざとなれば、クンツァイトを出汁に、逃げ果せれば良い。
敢えてそのことは言わずに、ジェードは微笑んで、校舎に足を踏み入れるのだった。