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文字数 430文字
深夜、ポン、という間のぬけた電子音で目がさめた。
聞き慣れた音ではあるのだけれど、寝ぼけたあたまではどうにも音源がはっきりとしない。眠い目をこすりながら顔を上げると、枕元の暗闇でスマホが光っていた。
ああ、これは充電したときに鳴る、あの通知音だ……。
ポン、ポン、ポン。ポン、ポン、ポン。
あっけにとられて見つめていると、スマホは何度もたてつづけに通知音を鳴らす。
……おかしいな、ケーブルでも断線したか?
そう思ってスマホを手に取ると、ディスプレイにノイズが走り、今度は通知音がけたたましく闇にひびきつづけた。
ポン、ポン、ポン、ポンポンポンポンポンポン――。
「ひっ……!」
思わずおれはスマホを投げ出し、暗転した待ち受け画面に見知らぬ女の顔と一緒に真っ赤なカナクギ文字が浮かび上がる。
――ジュウデンガ、カンリョウシマシタ。
#ホラーポエム
聞き慣れた音ではあるのだけれど、寝ぼけたあたまではどうにも音源がはっきりとしない。眠い目をこすりながら顔を上げると、枕元の暗闇でスマホが光っていた。
ああ、これは充電したときに鳴る、あの通知音だ……。
ポン、ポン、ポン。ポン、ポン、ポン。
あっけにとられて見つめていると、スマホは何度もたてつづけに通知音を鳴らす。
……おかしいな、ケーブルでも断線したか?
そう思ってスマホを手に取ると、ディスプレイにノイズが走り、今度は通知音がけたたましく闇にひびきつづけた。
ポン、ポン、ポン、ポンポンポンポンポンポン――。
「ひっ……!」
思わずおれはスマホを投げ出し、暗転した待ち受け画面に見知らぬ女の顔と一緒に真っ赤なカナクギ文字が浮かび上がる。
――ジュウデンガ、カンリョウシマシタ。
#ホラーポエム