紅い機械【壱】

文字数 143文字

眼球の濁り見つめし鏡像のわが眼球を誰ぞ見つめし

錆び深き包丁を研ぐ(ひと)の背と呑気に寝入る(ひと)の寝息と

錆が舞い我が眼球を侵した日社会の解体終に起れり

短刀の膨らみ隠す襟合わせ産めよ殖やせよ時代の強制

子がない身女の価値を値踏みされ機械化されし子宮たちかな


役立たぬ機械を解体せし指が掬いし臓器紅く輝き
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