第103話 ウクライナ危機と岸田政権

文字数 1,511文字

 ウクライナがきな臭くなっていますね。
 日々状況が変わりますが、2/22現在のニュースではロシアがウクライナ東部の、ロシア人が多く住む2地域(ドネツク、ルガンスク)の独立を承認した、と言う所まで来ています。
 ロシアとしては自国民の保護を理由(口実とも言う)にしてウクライナへの介入を正当化して軍を派遣する腹づもりなのでしょう。
 アメリカやヨーロッパなの、NATO加盟国が反発することが予想されますが、バイデン大統領は情報戦を仕掛ける一方で、当面武力介入は考えていないようです。
 もちろん武力衝突がないに越したことはないのですが、アメリカが動かないと見ればロシアはウクライナへ侵攻を始めるかもしれません。

 で、日本です。
 林芳正外相はこのタイミングでロシアと経済協力に関する話し合いを持ちました。
 何を考えてるんでしょうね?
 今、日本がウクライナへの侵攻阻止のために出来ることと言えば経済制裁しかないでしょう? よりによって真逆のことを……。
 これだから『リン・ホウセイ』だなんて呼ばれるんですよ。
 
 もしロシアがウクライナを取ることに成功したならば、中国はどう考えますかね。
「あ~、こりゃやらなきゃ損だな」くらいに考えるんじゃないでしょうか、で、まず考えられるのは尖閣諸島の占拠ですよ。
 何しろ日本の自衛隊は一発撃たれてからでないと応戦も出来ないように縛られているのですから、アメリカが手を出して来ないとわかれば中国は様子をうかがう必要もないわけですから。
 もちろん尖閣は日本の領土ですから自衛隊だって黙っちゃいないでしょうが、もしそうなった場合、自衛隊の最高司令官は誰ですか?
 岸田総理ですよ、あの『事なかれ主義』の権化のような。
 野党やマスゴミの総攻撃を怖れるあまり、本気で応戦を指示するかどうか……。
『自衛隊員の身の安全を考慮した』とかなんとか言いそうです。

 その岸田政権ですが、発足当初は正直に言って『中々やるな』と思ってました。
 あの 媚中派の権化のような二階幹事長を更迭して後任に甘利さんを据えたのですから。
 甘利さんの選挙区での落選は岸田総理の策略だったなどと言うつもりはありませんが、甘利さんがそれを理由に辞任した時、幹事長に据えたのはあの『謝々』茂木外相、そして外相には『リン・ホウセイ』さんですよ、ガッカリしましたね。
 私の目には、少なくとも対中政策に関する限り180度の方向転換に見えました、そして実際その通りになっています、ウィグルでのジェノサイド非難決議文から『中国』の文字を消し、『人権侵害』を『人権状況』と書き換え、オリンピックの外交ボイコットにも『一応』参加の姿勢は見せましたが、実際には橋本聖子さんを送る……なんとも生ぬるかったです。
 そして、皆さんお気づきでしたか? 安倍さんは日本選手がメダルを獲得すると祝辞を送っていましたが、岸田さんはだんまり、一応『選手はみな平等に頑張っているのだから、メダリストだけを称賛するような行為は控える』と言うことだそうです。
 小学校の運動会で『みんなで手を繋いでゴールしましょう』みたいですよね。

 そして今回のロシアへの対応です。
 事なかれ主義も結構ですが、小さなことまで配慮するあまり大局が見えていないとしか思えません、私のような素人でもそう思うのですから、総理にまで上り詰めた岸田さんにそれがわからないとも思えないんですが……。
 もうね『敵地攻撃』をどう言い換えるかなんてどうでもいい事をチマチマ考えてないで、日本の将来を大局的に考えていただきたいものです。
 それが出来ないならば、総理と言う最高のリーダーにはふさわしくないと思うのですが。

 
 

 
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