第6話  H3ロケット初号機の打ち上げ失敗

文字数 912文字

(失敗の原因は科学的に究明される必要があります)

1)問題点の整理

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年3月7日、新型主力機H3ロケット初号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から発射しました。

JAXAによると、2段目のエンジンの着火が確認されず、地上から指令破壊の信号を出しました。搭載した地球観測衛星「だいち3号」を予定の軌道に打ち上げられず、発射は失敗しました。

後だしジャンケンをするつもりは、ありませんが、スペースジェットと2023年2月17日の第1回目の失敗、2022年10月の小型主力機イプシロンロケット6号機の発射の失敗と続いています。

今までの指摘の要点を簡単に整理しておきます。

(1)スペースジェットの失敗の原因が特定できていないということは、同じ種類のエラーが繰り返されることを意味します。この問題は、スキップできません。

(2)今回の打ち上げの中心は、三菱重工業のはずです。失敗の責任は、JAXAにあるのでしょうか。単純に考えて、システムが2重になれば、エラーのリスクは2倍なります。

(3)2023年2月17日の第1回目は、「失敗ではない」といっていました。「失敗ではない」、「失敗である」にかかわらず、ロケットとが飛ばなかったという事実に変更はありません。つまり、この発言は、組織がドキュメンタリズムになっていることを意味します。「失敗ではない」か「失敗である」か、労力をかけるよりも、次の失敗の回避に労力をかけるべきですが、それが出来ていない訳です。

(4)2023年2月17日の第1回目に失敗の原因の説明が、されていないと思います。ロケットに点火しなかったという事実のレベルではなく、品質管理システムのバグすから、そのバグを取り除かなければ、失敗の確率は現象しません。エラーはなからず起こります。人間にできる対策は、そのエラーの起こる確率を減らすことだけです。COCOAの時のように、「密に連携する必要」といった科学的文化では無意味な、原因究明になっていか疑いがあります。

2)まとめ

まとめれれば、科学的な対応はできていたかという点に着きます。

今後は、科学的な対応がなされることを期待したいと思います。

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