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文字数 222文字
時間がない事を言い訳に
いくつのものを手放して
毎日の美しさと幻想を
見逃してきたのだろう
昨日の晩御飯を
覚えていないのは
毎日がありきたりすぎて
変わり映えしないからじゃなく
その楽しさと幻滅を
流されてだけ過ごしたから
闇雲に歩いただけの
毎日にはどこにも誰にも
見えない影を纏い
人並みの隙間を縫って
どこかに滑り落ちていくから
意思を持って手に入れなきゃ
もう二度と見つけられない
紛れ込んだまだ見ぬ宝石が
誰かのものになる前に
探し出そうあの山から
自分の持つ知恵と武器で
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