第92話 アッバース王国
文字数 1,216文字
我はハミルクリニカ・アッバース。
アッバース王国国王である。
アッバース王国には規範がある。
それは、“正義の剣であれ!”である。
アッバース王国は、ジャイアントが治める国である。
力を重要視する以上に、誇りを第一義にしている。
卑怯な行いは、アッバース王国では受け入れられない。
そして、約束の価値が非情に高い。
約束を守ることは、誇りを守ることであり、命よりも重い。
我が国は侵略行為は
しかし、道理に外れた国には制裁を下す。
その行為が傲慢であると誹りを受けたとしても、アッバースの道理を貫く。
己の道理を貫くには、貫けるだけの力がなくてはならない。
力なき言葉など誰が聞くというのだ?
力なき正義など誰が守るというのだ?
アッバース王国は、己の正義を貫く力の鍛錬を怠らない。
800年ほど前、西方の大国クローマ王国が国を3つに割った。
その報せは、アッバースにも届いていた。
暫くして、そのクローマ王国の血脈の長子がアッバース王国を訪れた。
力なき弱者と侮った先人達が、その長子を蔑んだ。
しかし、その長子は怒りも反論もせずに静かにその罵倒を聞いているだけだった。
そんな長子の様子に、力を重要視する先人が立ち会いを臨んだ。
先人達は、その長子は臆病風に吹かれその立ち会いを受けないと考えていた。
だが、その長子はその立ち会いを受け尚且つ、その先人に勝利した。
先人は、我に勝てる力がありながら、何故王位継承せずに国を割ったのかと問うた。
その長子は静かに、父の御霊を私利私欲の子供達の争いで騒がしたくなかったと述べた。
王位は己にとっては大したものではない。
兄弟の仲こそ至高であった。
故に己の王位継承を放棄して、兄弟なの仲を繋ぎ止めたかった。
しかし、己にその力がなく、国を割ったことは無念である。
その長子の言を聞いた先人は、長子の高潔な魂を賞賛した。
そして、その長子はアッバース王国の客人として王国に根を生やすことになる。
それから、800年の時が経った。
しかし、その長子の想いは古のクローマ王国の末裔である西方三国の為政者達には届かなかった。
正義の剣であるアッバースの先人達は、この不条理に憤激していた。
そして、高潔な魂の子孫こそが西方三国の真の主であるべきであると断じた。
約800年の時を経て、高潔な魂の長子の子孫が西方三国に、否クローマ王国の主として帰還する。
アルグリア大陸北西の強国であるアッバース王国が、その正義の剣として西方三国に正義の鉄槌を振り下ろす!
高潔なる魂の子孫よ! 今が帰還の時である!
我はハミルクリニカ・アッバース。
アッバース国王にして、高潔なら魂の子孫の
アッバース王国国王である。
アッバース王国には規範がある。
それは、“正義の剣であれ!”である。
アッバース王国は、ジャイアントが治める国である。
力を重要視する以上に、誇りを第一義にしている。
卑怯な行いは、アッバース王国では受け入れられない。
そして、約束の価値が非情に高い。
約束を守ることは、誇りを守ることであり、命よりも重い。
我が国は侵略行為は
基本的
にはしない。しかし、道理に外れた国には制裁を下す。
その行為が傲慢であると誹りを受けたとしても、アッバースの道理を貫く。
己の道理を貫くには、貫けるだけの力がなくてはならない。
力なき言葉など誰が聞くというのだ?
力なき正義など誰が守るというのだ?
アッバース王国は、己の正義を貫く力の鍛錬を怠らない。
800年ほど前、西方の大国クローマ王国が国を3つに割った。
その報せは、アッバースにも届いていた。
暫くして、そのクローマ王国の血脈の長子がアッバース王国を訪れた。
力なき弱者と侮った先人達が、その長子を蔑んだ。
しかし、その長子は怒りも反論もせずに静かにその罵倒を聞いているだけだった。
そんな長子の様子に、力を重要視する先人が立ち会いを臨んだ。
先人達は、その長子は臆病風に吹かれその立ち会いを受けないと考えていた。
だが、その長子はその立ち会いを受け尚且つ、その先人に勝利した。
先人は、我に勝てる力がありながら、何故王位継承せずに国を割ったのかと問うた。
その長子は静かに、父の御霊を私利私欲の子供達の争いで騒がしたくなかったと述べた。
王位は己にとっては大したものではない。
兄弟の仲こそ至高であった。
故に己の王位継承を放棄して、兄弟なの仲を繋ぎ止めたかった。
しかし、己にその力がなく、国を割ったことは無念である。
その長子の言を聞いた先人は、長子の高潔な魂を賞賛した。
そして、その長子はアッバース王国の客人として王国に根を生やすことになる。
それから、800年の時が経った。
しかし、その長子の想いは古のクローマ王国の末裔である西方三国の為政者達には届かなかった。
正義の剣であるアッバースの先人達は、この不条理に憤激していた。
そして、高潔な魂の子孫こそが西方三国の真の主であるべきであると断じた。
約800年の時を経て、高潔な魂の長子の子孫が西方三国に、否クローマ王国の主として帰還する。
アルグリア大陸北西の強国であるアッバース王国が、その正義の剣として西方三国に正義の鉄槌を振り下ろす!
高潔なる魂の子孫よ! 今が帰還の時である!
我はハミルクリニカ・アッバース。
アッバース国王にして、高潔なら魂の子孫の
友
である。