第40話:高速道路の成田空港パーキングエリアに出店

文字数 1,225文字

 2013年10月を迎え、成東三郎の亡き後、成東繁が、成東食堂の社長となり成東徹が副社長、母の成東とも子さんを相談役にした。今年は、成東徹が、成田空港近くでの販売所を捜し、色々考えた末、やはり、パーキングエリアに売店を出すのが一番、リスクが少ないと判断。

 成田インターチェンジと新空港インターチェンジに売店をつくる事に決めた。早速、交渉を始め、場所代を支払って販売所の建設を始めた。販売所の販売スタッフや機械担当は、成田の工場とレストラン部門から選んで、パーキングエリアに11月1日から10人を送り込んだ。そのため不足する工場の人員補給のため地元の新聞に、パート、アルバイト30人の募集を載せた。

 2ヶ所に、それぞれ5人ずつのスタッフを選び、合計10人で必要な備品を手配して、11月1日から販売を開始する事に決定。その後、秋風が吹き、やがて2013年10月11日、甘芋の購入の打ち合わせの電話と香取農協に電話して10月6日、価格と数量の交渉をする事にした。そして、成東繁と成東徹が話合い、合計140トンを購入する事にした。

 10月6日、成東繁と成東徹がが香取農協へ行き、昨年と同じ価格で「紅はるか」「シルクスイート」70トンずつ計、140トン購入する事で決まった。高速道路の成田インターチェンジと新空港インターチェンジに売店は10月27日に完成して、翌日、担当者が入って、機械や備品をトラックで販売所に搬入した。機械の調整や販売方法の模擬テストを繰り返した。

 その他、必要と思われる備品も購入し、11月1日、甘イモと甘イモのジェラード、プリン、甘イモ・クリームパン、なめろう、なめろうコロッケをトラックで搬入。朝7時から営業を開始すると、成田空港へ車で来た人達が、珍しいと見えて、大勢来てくれ、10時には、不足が予想される商品が見られ、トラックで、多めに商品を店に運び入れた。

 意外にも新しく商品化した、甘イモ・クリームパンが飛ぶように売れたのには驚かされた。小腹が空いた時に、珈琲と一緒に食べるのに、ちょうど良いサイズだった様だ。そのため大急ぎで商品を追加製造した。サービスエリアの販売所ができてから、11月2日から4日の3連休に通常の販売量の1.5倍の売上を達成。それを見て、よく売れる商品とその数量が判明。

 12月のクリスマス以降の売上の予想をして通常の日の150%の商品を販売所に在庫する事にした。しかし12月21日から23日の3連休、足らなくなって午後に商品を追加した。ノートパソコン端末に、販売量が自動的に出るソフトを入れて成田の工場でも同時に見られる様にしていたので、迅速に商品の配達時間と数量が予想でき、欠品する事はなくなった。

 12月27日から1月5日の年末年始は、職員に、出社してもらい、その後、1月に、順次、平日に、休んでもらう事にした。甘イモの売れ行きも順調で、年末年始を終えて、55トン以上売れて、約半分が売れたことになる。
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