登場人物紹介

文字数 2,696文字

民草(たみくさ)や送り霊の方々☆

凪瀬(なぎせ)タカシ】
 この物語の主人公。気持ちに力が追いつかない現実に戸惑うばかり。主人公らしさを発揮できるか。

山崎(やまさき)リサ】
 この物語のヒロイン。前作ではヒロインながら出番が少なく影が薄い。今回は早い段階から登場するが現実世界とはちょっと違ってタカシを更に戸惑(とまど)わせる。

【山崎マコ】
 山崎リサの妹。姉とは違って、誰とでもすぐに打ち解ける社交性を持つ。クールでカッコイイ女性を見ると憧れてしまう。生き方が不器用な姉のことを心配している。

【ナミ(アザミ)】
 送り霊73番。山崎リサの魂を送る担当者。本名はアザミと言うらしく作中、ルイス・バーネットだけがそう呼ぶ。ちなみに死神と呼ばれることは嫌い。

【ルイス・バーネット(ヒフミ)】
 送り霊125番。タカシの魂を送る担当者であり、守護霊でもある。ナミの幼馴染(おさななじみ)。時々、ナミにヒフミと呼ばれるが、どうやらあだ名のようだ。

【アナ】
 ナミやルイス・バーネットが所属する送り霊チームの最強事務員。いつもスタンドプレーばかりのナミに手を焼いている。冗談は通じない。

【山崎恵美(えみ)
 リサとマコの祖母。霊感が人一倍強く、人ならざる者たちへの理解も深い。


☆稲荷村の方々☆

【タマ(珠)】
 神々の誓約(うけい)で生まれた稲荷神の眷属。同時に生まれたヨリモに親しみを感じつつもそれがどういう感情なのかはまだ分かっていない。

宝珠(ほうじゅ)
 宇賀稲荷神社第一眷属。頭の(くさび)が消滅したことに責任を感じている。

秘鍵(ひけん)
 宇賀稲荷神社第二眷属。普段は穏やかだが怒らすと怖いらしい。

清瀧(きよたき)
 宇賀稲荷神社の眷属の中でタマに次いで若い眷属。自分の思う自分はとても有能なのだが、それを周囲が認めてくれないのが目下の不満。


八幡村(やはたむら)の方々☆

【ヨリモ】
 神々の誓約により生まれた八幡宮(はちまんぐう)の眷属。同時に生まれたタマに秘かな思いを抱いている。でも、それをどう言い表したものか分からず悩みが深い。

【マコモ(真薦)】
 八幡宮第一眷属。普段、言いたいことはほとんどクレハに言われてしまうので、みんなから寡黙だと思われている。

【クレハ(呉橋)】
 八幡宮第二眷属。規律に厳しく気になるとすぐに注意する。そのためみんなから郷内一、口やかましいと思われている。ただ、本人にその自覚はない。


☆天神村の方々☆

蝸牛(かぎゅう)
 身体の大きな天満宮の眷属たちの中でも一番大きく、力が強く、若い眷属。日々、兄たちの厳しい干渉にさらされているが、すでに慣れて苦にならない。

白牛(はくぎゅう)
 天満宮第一眷属。仲間を思うがゆえに厳しい一面もあるが、基本的に弟たちのことが好きでたまらない。

飛梅(とびうめ)
 天満宮ご祭神を(した)って京の都から九州の地へと一晩で飛んだという伝説をもつ、梅の木の精。老婆の姿をしているが、歩く速度は驚くほど速い。


☆東野村の方々☆

恵那彦命(えなひこのみこと)
 東野(とうの)神社の祭神。風を起こし、すべてを祓い清める力を持つ。他の神々が遷座してくる前は恵那郷(えなごう)一帯の地主神であった。

【マガ】
 東野神社の相殿神。実は禍津神(まがつかみ)。恵那彦命との誓約により荒ぶることをやめた。趣味は玉兎の目を盗んで境内を脱け出し、秘かに行うテレビ鑑賞と他村での水遊び。

玉兎(ぎょくと)
 東野神社、唯一の眷属。マガの教育係だが、目を離すとすぐにいなくなるマガにいつも手を焼いている。脚力が強く、逃げ足だけなら誰にも負けない。


☆美和村の方々☆

【タツミ(辰巳)】
 巳の三兄妹の長男にして三輪神社の第一眷属。自分にも厳しいが弟妹にも厳しい。仕える神が山中に引き籠ったまま姿を見せてくれないので、正直寂しい。

【カツミ(克巳)】
 巳の三兄妹の次男にして三輪神社の第二眷属。あまりひとの話は聞かないが、唯一、ナツミには弱い。妹が好きすぎて時々、教育方針をめぐってタツミと口論になる。

【ナツミ(夏巳)】
 巳の三兄妹の末っ子。長兄のタツミのことを尊敬しているが、自分の教育係である次兄カツミのことは最近うっとうしく感じてきた。基本的に向こう見ずなおてんば。


☆春日村の方々☆

【サホ(佐保)】
 神鹿隊(しんろくたい)々長。長身・長髪にして眉目秀麗。荒くれ女どもを統括し、恵那郷一と称えられる戦闘集団を率いる。基本的に男は乗り物であり足場だと思っている。

弥生(やよい)
 神鹿隊副隊長。すぐに突進したがるサホを援護すべく自在に隊を動かす。サホと自分が組めば勝てない相手はいないと確信している。サホ以上に男は下に敷くものだと思っている。

睦月(むつき)
 神鹿隊副隊長。年は若いが能力を認められて任命された。サホや弥生の攻撃部隊の後方支援を担当する。負けず嫌いで、特に同年のミヅキには絶対に負けたくないらしい。

【ミヅキ(瑞月)】
 神鹿隊副隊長補佐。睦月と同期の生まれ。能力の高さは認められるが、性格が大人しく前面に出るのが苦手。実は睦月のことが大好きで、副隊長に睦月を推薦したのも彼女らしい。

如月(きさらぎ)
 春日神社第一眷属にして前神鹿隊々長。人を見る目に長けている。争い事が嫌いで、優雅に暮らしたい思いが強く、サホが頭角を現すと嬉々として隊長の座を譲った。

【ロクオン(鹿音)】
 神鹿隊一番騎。春日の男眷属の中では一番上位。それでも女たちにしいたげられて自分の意見もなかなか言わせてもらえない。普段から一番騎としか呼ばれないので、時々本名を忘れる。

【ロクメイ(鹿鳴)】
 神鹿隊十三番騎。春日の男眷属の中で一番若い。上下関係の厳しい眷属社会は不平等と不公平でしかないと思っている。


☆日吉村の方々☆

【マサル(神猿)】
 山王日枝神社第一眷属。歳は若いが、他の眷属たちがお宮にいないので第一眷属に指名された。どうにか実力で第一眷属と認められたいと思っている。山歩きがとくい。

目婆(めばあ)耳婆(みみばあ)口婆(くちばあ)
 上隠山(かみかくしやま)の麓に住む、並外れた視力の目婆と、著しく耳の良い耳婆と、口の達者な口婆の三人組。三人揃えば凄まじく有能だが、一人だと普段の生活もままならない。一人旅はしたくてもできない。

猿山(えんざん)
 上隠山上、三行峰に住み、峰入りする眷属たちの指導に当たる。前の山王日枝神社第一眷属だったが、修行に専念するためすべてを捨てて山に入った。自分の後を継いだマサルには申し訳なさしかない。


☆熊野村の方々☆

【クロウ(黒羽)】
 前熊野神社第一眷属。エボシの台頭により、第一眷属を譲り、今は相談役。卦を診る目は確かで、時々エボシの見立てに意見して口論となる。

【エボシ(烏帽子)】
 熊野神社第一眷属。自分の卦を読む能力に絶対の自信を持つ。いろいろと不満を持っているが、本心は誰にも明かさない。

【コズミ(濃墨)】
 熊野神社第二眷属。強い者に従い続けて数百年。そうすることで村の平穏が保たれていると信じてやまない。
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