2019/08/26 19:00

文字数 837文字

『私に天使が舞い降りた!』っていう漫画、およびアニメがある。いわゆる「おねロリ」と呼ばれるジャンルの百合マンガで、百合姫の読者である僕は連載開始時から、知っている。原作のマンガだと主人公のみやこは視点人物で、おねロリのお姉さんの方であることもあり、かなりだめだめなお姉さんだ。ロリ属性のお姉さんだからね。だが、アニメだと、第一話から、完全にこの、みやこという「お姉さん」の虜になってしまうこと請け合いだ。可愛い。みゃー姉、とても可愛い。僕はアニメ絵のロリな女の子がとても好きなのだが、みやこというお姉さんがアニメのなかで一番可愛いと思い、アニメを観ている自分に気づく。そこでは、みゃー姉は視点人物ではなく、愛される登場キャラクターの一人であり、眺めて「鑑賞する客体」としてのみやこを再発見し、マンガとは違う「読み」をすることになる。確かに、アニメ化にあたり、おねロリのお姉さんは怖くないよ、という作り方を、意図的にして、丁寧にみせるようにしているという部分はあるだろう。でも、ゼロ年代あたりから批評の本などで話題になっていた、「百合を男が見る場合、誰に感情移入しているのか」なんて、どうでもいいように思えるのだ。僕はみゃー姉のおねロリ感情を応援する、客席の人間だ、という意識がある。舞台上で女の子たちがわいわいやっているのを、ぼけーっと見て、微笑む。癒される。なんか、それでいいんじゃないか、という気がしてくる。それが『わたてん』のアニメ版の、僕の観方だ。一方で、原作のみやこは、完全に視点人物である、少なくとも僕にとっては。まあ、そんなこと思いながら観たり読んだりして、一粒で二度おいしい作品が『私に天使が舞い降りた!』なんだ、と言いたかった。素晴らしい作品なので、オススメです。今日は、真面目に短文で批評してみた。今日からアニメ版配信のサイトもあるらしいので。ぜひ、一度ご覧ください。楽しい百合アニメですよ。
2019/08/26 19:00 コメント(-)| 対話篇
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