その22 いよいよ

文字数 834文字

◆◆◆オフィーリア・ノート (14)◆◆◆

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クライマックスですね。

ですね。
もうぜんぜん原作とちがいますねw
ですねw
「おまえが死ねや」w
ww
オフィーリアは言いそうにないもんね。言うとしたらバルバラだね。
そうなの。バルバラがいてくれてよかったw
御前試合、室内なんだよね。オープンエアじゃなくてね。
うん。原作でもあとでハムレットが「ここを封鎖しろ」(扉を閉めろ)言うからね。
オフィーリアと警護の兵士の目が合うというのは?

うん、私、こう見えても、デモに2回くらい参加したことがあるのね。でね、一度、警官隊の中に、とっても哀しそうな顔をした人がいたの、目が合ったわけじゃないんだけど。ああ、この人もイヤなんだなと。何が悲しくて休日出勤かよとか、そのレベルかもしれないけど、とにかくイヤがってた。それが忘れられなくて。

戯曲でも、小説でも、「その他大勢」ってあるじゃない。それは構造上しかたがないんだけど、本当は「その他大勢」なんて人間はいない。みんな一人一人。だから兵士さんが一人一人考えて行動すれば、王様の権力なんて一瞬で消えるかもしれないじゃない。だけどそうはならない。そこを一度書いておきたかった。
あと、私、剣戟シーンが苦手なのでww
おすすめの剣豪小説とか訊かれたよねw
ごめん、吉川英治『宮本武蔵』も、藤沢周平『たそがれ清兵衛』も、けっきょく読む暇なかったw
いいんだよ、それで。
「右肩を引き、次の瞬間大きく踏みこんで」とかそういう描写が書けないから、どうしようと思っていたんだけど、途中で気がついて。オフィーリア視点で書いてるんだから、オフィーリアは剣をつかってないんだから、そこ書く必要ないんだとw
ないないw
それでオフィーリアが見たり考えたりしてることをていねいに書いていったの、兵士さんと目が合うのもその一つで。
いいと思うよ。
ありがとう。
だいたい、原作だとこの時点でもうオフィーリア死んでるじゃない。
あ、そうか。
忘れてたの?w
忘れてたw
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登場人物紹介

宮﨑稲穂(みやざきいなほ/イナホー)

俳優。シアターユニット・サラ専属。旗揚げから全作品に出演し、現在に至る。名前だけ見て女子と間違われることがあるが、男性。居合道六段、剣号「宮﨑哲舟」(てっしゅう)。


実村文(みむらあや/ザチョー)

劇作家・演出家。ときどき女優。シアターユニット・サラ主宰。NOVEL DAYSでは未村明(ミムラアキラ)名義で執筆。

イナホー

ザチョー

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