その22 いよいよ
文字数 834文字
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うん、私、こう見えても、デモに2回くらい参加したことがあるのね。でね、一度、警官隊の中に、とっても哀しそうな顔をした人がいたの、目が合ったわけじゃないんだけど。ああ、この人もイヤなんだなと。何が悲しくて休日出勤かよとか、そのレベルかもしれないけど、とにかくイヤがってた。それが忘れられなくて。
戯曲でも、小説でも、「その他大勢」ってあるじゃない。それは構造上しかたがないんだけど、本当は「その他大勢」なんて人間はいない。みんな一人一人。だから兵士さんが一人一人考えて行動すれば、王様の権力なんて一瞬で消えるかもしれないじゃない。だけどそうはならない。そこを一度書いておきたかった。
「右肩を引き、次の瞬間大きく踏みこんで」とかそういう描写が書けないから、どうしようと思っていたんだけど、途中で気がついて。オフィーリア視点で書いてるんだから、オフィーリアは剣をつかってないんだから、そこ書く必要ないんだとw